カープドラフト2023を徹底検証!8人の指名順位と2026年の成績・現在地
広島東洋カープの2023年ドラフトは、常廣羽也斗を1位で獲得したことを筆頭に、支配下5人、育成3人の合計8人を指名したドラフトです。上位3人を大学生投手で固め、4位には沖縄尚学高校の強打者・仲田侑仁、育成では杉田健や佐藤啓介らを獲得。投手力の底上げと将来の野手育成を同時に進める構成でした。
2026年10月現在、8人の歩みには明確な差が生まれています。髙太一は救援陣の一角として56試合に登板し、防御率1.90、24ホールドを記録。育成出身の佐藤啓介も一軍70試合に出場し、杉田健は2026年7月に支配下登録を勝ち取りました。一方、常廣羽也斗は期待された先発ローテーション定着に至っておらず、赤塚健利は広島を退団して社会人野球クラブチームで再出発しています。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 指名人数:支配下5人・育成3人の計8人。投手6人、内野手2人という投手重視の編成だった。
- 2026年の成果:髙太一が56試合、防御率1.90、24ホールドを記録。杉田健も育成から支配下に昇格した。
- 今後の焦点:常廣羽也斗の先発定着、仲田侑仁の長打力開花、佐藤啓介の打撃成績向上が2023年組の評価を左右する。
【全体像】カープドラフト2023の指名人数・順位と補強方針

支配下5人、育成3人の計8人を獲得

2023年のプロ野球ドラフト会議で、広島東洋カープが選択した選手は合計8人です。
日本野球機構(NPB)の公式指名一覧によると、支配下ドラフトでは常廣羽也斗を1位で指名し、5位まで選択。続く育成ドラフトでは3人を指名しました。
最大の特徴は、投手の比率です。支配下では5人中4人が投手、育成でも3人中2人が投手でした。全8人のうち6人が投手であり、当時のチームが投手陣の将来を重視していたことがうかがえます。
特に大学生投手を上位3枠に並べた点は注目に値します。即戦力としての期待と、将来的な先発・救援の選択肢を同時に確保しようとする指名でした。
投手だけでなく、将来の長距離砲も確保

野手では、支配下4位の仲田侑仁と育成2位の佐藤啓介を獲得しました。
仲田は沖縄尚学高校出身の大型内野手。高校生ならではの成長余地を残しながら、将来の中軸候補として期待された選手です。
一方の佐藤は静岡大学出身。大学野球で培った打撃力を武器に、育成契約から一軍出場を目指す立場でした。
この2人の違いは、2026年の現在地にも表れています。仲田はファームで実戦経験を積み、佐藤は一軍70試合に出場。育成指名から支配下で出場機会を得るまでに成長したことは、2023年ドラフトの重要な成果です。
【完全一覧】カープドラフト2023の指名順位・選手・出身校まとめ
ここではNPB公式の指名記録をもとに、支配下と育成を分けて8人のプロフィールを整理します。
2023年プロ野球ドラフト会議・広島東洋カープ選択選手
出典:日本野球機構「2023年プロ野球ドラフト会議・広島東洋カープ選択選手一覧」。
指名順位から見える球団の狙い
1位の常廣羽也斗は、青山学院大学の右腕。大学時代の実績と将来性を評価され、複数球団が競合した末に広島が交渉権を獲得しました。
2位の髙太一と3位の滝田一希は、いずれも大学生左腕です。右腕の常廣に続いて左腕を2人確保したことで、投手陣の左右のバランスにも配慮した編成となりました。
4位の仲田は高校生野手、5位の赤塚は大型右腕です。上位3人で大学生投手を確保し、後半の指名では異なるタイプの選手を加えています。
育成では杉田と杉原という投手2人に加え、佐藤という内野手を選択しました。結果的に、この育成2位の佐藤が2026年に一軍70試合出場を果たしたことは、指名当時の順位だけでは選手の価値を判断できない好例です。
【2026年一軍成績】常廣・髙・滝田・仲田・赤塚の現在地
2026年のレギュラーシーズンは全日程を終了しています。以下ではNPB公式の個人年度別成績を中心に、支配下指名5人の成績と状況を検証します。
1位・常廣羽也斗:期待の右腕は先発定着を目指す段階
支配下1位・背番号17・右投右打
2026年防御率
常廣は2023年ドラフトの目玉の一人でした。青山学院大学で実績を残した右腕であり、広島が競合を制して獲得した選手です。
ただし、プロ入り後の成績は期待されたほど順調ではありません。
NPB公式記録による年度別成績は次のとおりです。
- 2024年:2試合、1勝0敗、防御率2.45
- 2025年:7試合、2勝4敗、防御率7.96
- 2026年:7試合、0勝0敗、防御率4.50
2024年は11イニングの登板で初勝利を挙げましたが、2025年は防御率が7.96まで悪化。2026年も一軍登板は7試合、投球回は8イニングにとどまっています。
2026年は防御率が前年から改善したものの、投球回数や登板機会を考えると、先発ローテーションの柱として評価する段階には達していません。
常廣の評価で重要なのは、大学時代の実績とプロでの完成度を混同しないことです。ドラフト1位という肩書に加え、長いイニングを投げられるか、四球を抑えられるか、先発として年間を通じて登板できるかが今後の判断材料になります。
2位・髙太一:2026年ドラフト組で最も大きな成果を示した左腕
支配下2位・背番号22・左投左打
2026年防御率
2023年ドラフト組の中で、2026年に最も明確な一軍戦力化を示したのが髙太一です。
2025年には8試合に登板し、3勝2敗、防御率2.58を記録。45回1/3を投げた実績を踏まえ、2026年は救援投手として起用される機会が大きく増えました。
2026年の成績は以下のとおりです。
- 登板:56試合
- 勝利:3勝
- 敗戦:2敗
- ホールド:24
- 投球回:52イニング
- 奪三振:53
- 防御率:1.90
- WHIP:1.08
特に注目したいのは、56試合の登板で24ホールドを記録した点です。防御率1.90という安定感もあり、救援陣の重要な選択肢として存在感を示しました。
ドラフト当時は先発候補として見られていた投手ですが、2026年は救援で価値を高めています。先発として期待された役割と実際にチームへもたらした貢献が異なっていても、結果としてブルペンを支えたことは大きな収穫です。
2023年指名組の評価を考える際、髙の存在は欠かせません。指名順位に応じた期待を超えたかどうかだけでなく、チームの弱点を埋める役割を果たしたかという視点でも評価できます。
3位・滝田一希:一軍での登板実績はあるが、継続性が課題
支配下3位・背番号30・左投左打
2024~2025年一軍通算防御率
滝田は星槎道都大学から入団した左腕です。2024年にはプロ初登板を経験し、初勝利も記録しました。
NPB公式記録では、2024年は1試合、4イニングで1勝0敗、防御率2.25。2025年は7試合、8回1/3を投げ、防御率2.16でした。通算では8試合、12回1/3、1勝0敗、防御率2.19です。
数字だけを見ると悪くありません。しかし、通算投球回が12回1/3という点には注意が必要です。防御率2点台という結果だけで、長期的な一軍戦力として確立したと判断することはできません。
2026年の一軍公式成績には登板記録がなく、継続的な一軍戦力化は今後の課題として残っています。
滝田を評価する際は、短い登板機会での結果と、年間を通じて安定して投げられる能力を分けて考える必要があります。
4位・仲田侑仁:2026年はファームで88試合に出場
支配下4位・背番号58・右投右打
2026年ファーム打率
仲田は沖縄尚学高校から入団した大型内野手です。187cm、103kgの体格を持ち、将来の長打力に期待が集まっています。
2024年には一軍デビューを果たし、1試合で4打数1安打、打率.250を記録しました。ただし、その後は一軍で継続的な出場機会を得られていません。
2026年はファーム・リーグ西地区で88試合に出場。337打席、75安打、4本塁打、38打点、打率.238という成績でした。
長打率は.330。二塁打15本に加えて三塁打も1本記録しており、長打を生み出す力を伸ばしている段階です。
仲田は2026年時点でまだ若く、育成というよりも実戦経験を重ねながら成長を待つべき選手です。ファームでの打席数を確保できていることは前向きな材料ですが、次の段階では一軍で通用する選球眼やコンタクト能力が問われます。
5位・赤塚健利:広島退団後、CLUB REBASEで現役続行
支配下5位・右投右打
2026年は社会人野球クラブチームで活動
赤塚は中京学院大学出身の大型右腕です。身長195cm、体重118kgという恵まれた体格を持ち、最速153km/hの直球を武器としていました。
しかし、プロでは一軍登板を果たせませんでした。
ファームでの成績は、2024年が13試合、13イニング、防御率3.46。2025年は23試合、21イニング、防御率6.86でした。特に2025年は20四球を記録しており、制球面の課題が数字に表れています。
2025年10月1日には広島から来季契約を結ばない旨を通告されました。プロ2年間で一軍登板を果たせなかったことが、厳しい結果につながりました。
ただし、野球人生はそこで終わっていません。
2026年2月5日、社会人野球クラブチームのCLUB REBASEが赤塚の加入を発表しました。球団発表では、広島時代に床反力計で7000Wという球団最高記録を残した身体能力や、最速153km/hの直球を持ち味として紹介しています。
プロ野球選手としてのキャリアは一区切りとなりましたが、2026年も競技を続けています。赤塚の現在を紹介する際には、単に「戦力外で引退」と扱うのではなく、現役続行という事実まで押さえておく必要があります。
【育成ドラフト3人】杉田健・佐藤啓介・杉原望来の2026年成績
2023年ドラフトのもう一つの見どころは、育成指名された3人の成長です。
育成選手は、支配下選手と比べて一軍出場までの道のりが長くなる場合があります。しかし、2026年の広島では杉田健の支配下昇格、佐藤啓介の一軍70試合出場という具体的な成果が生まれています。
育成1位・杉田健:2026年7月21日に支配下登録
育成1位・背番号50
2026年一軍防御率
杉田は日本大学国際関係学部から育成1位で入団した右腕です。188cmの長身を生かした投球が持ち味です。
2026年7月21日、広島は杉田を育成選手から支配下選手へ移行させました。NPBの登録公示にも同日付で記録されています。
2026年の一軍成績は5試合、5回2/3、防御率1.59、6奪三振。短い投球回ながら、被安打0という結果も残しました。
一方、ファームでは37試合、52回1/3を投げ、1勝0敗、2セーブ、防御率3.27を記録しています。
育成から支配下への昇格は、2023年ドラフトの成果を象徴する出来事です。ただし、一軍登板は5試合にとどまるため、今後は登板数を増やし、安定した成績を維持できるかが焦点になります。
育成2位・佐藤啓介:一軍70試合、5本塁打を記録
育成2位・背番号94
2026年一軍出場数
2023年の育成指名組で、最も目立つ一軍実績を残した野手が佐藤啓介です。
静岡大学出身の内野手で、育成2位からプロの世界に入りました。入団後は早い段階で一軍出場を経験し、2024年は7試合、2025年は5試合に出場しています。
そして2026年は70試合に出場。150打席、138打数28安打、5本塁打、16打点、打率.203、出塁率.260を記録しました。
打率.203という数字だけを見ると、打撃面での課題は残っています。しかし、5本塁打を記録したことや、育成出身選手が一軍で70試合の出場機会を得たことは評価すべきポイントです。
さらに、2026年のファームでは26試合、90打数31安打、3本塁打、打率.344を記録しました。ファームでの結果を一軍でどこまで再現できるかが、次の成長段階を左右します。
佐藤は、2023年ドラフトの育成指名が一軍戦力につながったことを示す存在です。今後は出場機会を増やすだけでなく、打率や出塁率を引き上げ、レギュラー争いに加わることが目標になります。
育成3位・杉原望来:ファームで防御率2.34
育成3位・背番号128
2026年ファーム防御率
杉原は京都国際高校から入団した左腕です。高校卒業後の育成指名であり、時間をかけた成長が期待されている選手です。
NPB公式記録では、2026年の一軍公式戦出場機会はありません。一方、ファームでは28試合に登板し、3勝1敗、1セーブ、34回2/3、防御率2.34という成績を残しました。
特に注目したいのは、34回2/3で26被安打、22奪三振という内容です。育成選手として二軍で登板を重ね、防御率2点台を記録したことは今後に向けた好材料です。
ただし、まだ一軍での実績はありません。支配下昇格を目指すうえでは、ファームでの登板を継続しながら、球威や制球、投球内容をさらに高める必要があります。
【ドラフト評価と評判】ファンの期待は高かったが、実績はどう変わった?
指名直後の評価は高かった
2023年の広島ドラフトは、指名直後のファン評価が非常に高かったことで知られています。
スポーツナビが実施した2023年ドラフトのファン採点企画では、広島は12球団中トップの満足度を獲得。唯一80点を超える評価となりました。
評価された大きな理由は、2球団競合となった常廣の交渉権を獲得できたこと、さらに2位髙太一、3位滝田一希と大学生投手を続けて指名できたことです。
当時のチーム事情を考えれば、投手力の強化を重視した指名には合理性がありました。大学生投手を中心に構成することで、比較的早い段階から一軍戦力になる可能性を見込めたためです。
また、仲田という将来性のある高校生内野手を4位で確保したことも、ファンから評価されたポイントでした。
2026年時点では髙太一と育成組の成果が目立つ
指名直後の評価と、入団後3シーズンの実績を比較すると、興味深い変化が見えてきます。
ドラフト1位の常廣が期待どおりの先発投手として定着していない一方、2位の髙は救援投手として防御率1.90を記録しました。
また、育成1位の杉田が支配下登録を勝ち取り、育成2位の佐藤が一軍70試合に出場しています。指名順位の高低と実際の貢献度が必ずしも一致していません。
ここで重要なのは、2026年時点の評価を最終判定にしないことです。2023年に指名された選手の中には、まだ若く、プロでの経験が十分ではない選手もいます。
カープ歴代ドラフトとの比較で見える課題
広島の過去のドラフトを振り返ると、複数の主力選手を獲得した年度が存在します。
例えば2013年は、大瀬良大地、九里亜蓮、田中広輔という後年のチームを支える選手を獲得しました。2016年には床田寛樹、坂倉将吾、アドゥワ誠らが指名され、投手と野手の両面で戦力を確保しています。
2019年の森下暢仁、2020年の栗林良吏や森浦大輔も、広島の投手陣を考えるうえで重要な指名例です。
こうした成功例と比べると、2023年ドラフトはまだ評価の途中にあります。
2026年までに一軍で明確な成果を残したのは髙太一と佐藤啓介、そして支配下登録を実現した杉田健です。一方、ドラフト1位の常廣や3位の滝田には、今後さらに一軍で実績を積み上げることが求められています。
【プロの結論】2023年ドラフトの成否は投手6人の育成だけでは測れない
2023年の広島ドラフトを評価するうえで、最も重要なのは指名順位ではなく、獲得した選手がチームのどの部分を補強できたかという点です。
髙太一は先発候補として入団しながら救援投手として大きく成長しました。佐藤啓介は育成契約から一軍の出場機会を獲得。杉田健も支配下登録に到達しています。
この3人の存在は、広島の育成・選手運用が成果につながったことを示しています。
一方、常廣についてはドラフト1位という期待値に対して、一軍での投球回数が不足しています。仲田や杉原も、今後の成長を待つ段階です。
したがって、2023年ドラフトは「成功」か「失敗」かの二択で片付けるべきではありません。2026年時点では、髙太一と育成出身選手の成果が際立つ一方、上位指名投手の本格的な戦力化が残された課題です。
【2026年最新ドラフト情報】広島カープの新戦力と2023年組の関係
2026年10月のドラフト会議では、広島東洋カープは支配下6人、育成3人の計9人を指名しました。
NPB公式の2026年指名一覧によると、支配下1位は亜細亜大学の内野手・山里宝。2位は立命館大学の捕手・西野啓也、3位は京都産業大学の投手・野原元気でした。
2026年の指名選手を整理すると、次のようになります。
支配下指名
- 1位:山里宝(内野手・亜細亜大学)
- 2位:西野啓也(捕手・立命館大学)
- 3位:野原元気(投手・京都産業大学)
- 4位:𠮷川凌平(投手・千葉商科大学)
- 5位:光弘帆高(内野手・明治大学)
- 6位:森煌誠(投手・NTT東日本)
育成指名
- 1位:車谷仁(内野手・茨城アストロプラネッツ)
- 2位:田代旭(捕手・筑波大学)
- 3位:皆吉海翔(内野手・長崎国際大学)
2023年ドラフトが投手6人、内野手2人という構成だったのに対し、2026年は投手3人、内野手4人、捕手2人という指名になりました。
この違いは興味深いところです。2023年は投手力の強化を優先した一方、2026年は内野手や捕手を含めた野手陣の将来にも目を向けた構成となっています。
2023年組に求められる役割はさらに大きくなる
新しい選手が加わることで、2023年組にも競争が生まれます。
特に内野手では、佐藤啓介と仲田侑仁が新戦力との競争を通じて出場機会を確保できるかがポイントです。佐藤には2026年に得た一軍経験を生かした打撃成績の向上が求められ、仲田にはファームで積み重ねた実戦経験を一軍につなげることが期待されます。
投手では、常廣、髙、滝田、杉田、杉原がそれぞれ異なる立場にいます。髙は救援陣の戦力としてさらなる安定感を求められ、常廣には先発としての再浮上が期待されます。
2026年ドラフトで獲得した選手が加わることで、2023年指名組の育成成果もより明確に問われることになります。
【よくある質問】カープドラフト2023に関するFAQ
Q1:カープドラフト2023で指名された選手は全部で何人ですか?
A1:合計8人です。支配下ドラフトで5人、育成ドラフトで3人を指名しました。内訳は投手6人、内野手2人です。
Q2:2023年ドラフトで最も活躍している選手は誰ですか?
A2:2026年の一軍成績で見ると、髙太一が特に目立っています。56試合に登板し、3勝2敗、24ホールド、防御率1.90を記録しました。また、育成出身の佐藤啓介も一軍70試合に出場しています。
Q3:常廣羽也斗の2026年の一軍成績は?
A3:2026年は7試合に登板し、0勝0敗、8イニング、防御率4.50でした。2025年の防御率7.96から改善しましたが、先発ローテーションへの定着は今後の課題です。
Q4:杉田健は育成から支配下に昇格しましたか?
A4:はい。2026年7月21日付で育成選手から支配下選手へ移行しました。一軍では5試合に登板し、防御率1.59を記録しています。
Q5:赤塚健利は現在何をしていますか?
A5:2025年10月に広島から来季契約を結ばない旨を通告されました。その後、2026年2月に社会人野球クラブチームのCLUB REBASEへの加入が発表され、現役を続けています。
まとめ:カープドラフト2023の成果と今後の注目ポイント
広島東洋カープの2023年ドラフトは、支配下5人、育成3人の計8人を獲得した投手重視の指名でした。上位3人に大学生投手を並べ、将来の投手陣を強化する方針が明確に表れています。
2026年の成績を見ると、最も大きな成果を示したのは髙太一です。56試合、防御率1.90、24ホールドという数字は、チームの救援陣を支える戦力になったことを示しています。
育成組では、佐藤啓介の一軍70試合出場と杉田健の支配下登録が大きな収穫です。杉原望来もファームで防御率2.34を記録し、将来に向けた成長を続けています。
一方、常廣羽也斗の先発定着、滝田一希の一軍登板機会、仲田侑仁の打撃力向上など、解決すべき課題も残っています。赤塚健利は広島を離れましたが、別の環境で野球を続けています。
今後の評価を左右する注目ポイントは次の3つです。
- 常廣羽也斗:先発として安定した投球回数を確保し、一軍ローテーションに定着できるか。
- 髙太一・杉田健:救援投手として2026年の好成績を継続できるか。
- 佐藤啓介・仲田侑仁・杉原望来:一軍での出場機会やファームでの成績を、継続的な戦力化につなげられるか。
2023年ドラフトは、現時点で全員が成功したとはいえません。しかし、上位指名の髙太一に加え、育成出身の佐藤や杉田が一軍戦力になったことは確かな成果です。2026年の新しいドラフト組が加わるなか、2023年組がどこまでチームの中心を担えるか。広島の今後を占ううえで、引き続き注目したい世代です。