マッチングアプリの危険性は?警察庁の2026年最新データと詐欺の見抜き方を徹底解説
マッチングアプリは、恋人や結婚相手と出会う便利な手段である一方、詐欺、身元詐称、個人情報の悪用、ぼったくりなどの被害につながる危険性も抱えています。特に警戒したいのが、アプリで知り合った相手からLINEへ誘導され、恋愛感情を利用して暗号資産投資などにお金を振り込ませる「SNS型ロマンス詐欺」です。
警察庁が2025年12月25日に公表した11月末時点の暫定統計では、SNS型ロマンス詐欺のうち、マッチングアプリを最初の接触手段とした被害は1,636件、被害額151.5億円に達しました。さらに、2026年7月公表の最新上半期統計でも、マッチングアプリはSNS型ロマンス詐欺の主要な接触経路となっています。数字から見える実態と、危険人物の見分け方、安全なアプリの選び方、被害に遭った場合の相談先まで解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 被害統計:2025年11月末時点でマッチングアプリ経由のSNS型ロマンス詐欺は1,636件、被害額151.5億円。
- 典型的な手口:アプリで接触した相手がLINEに誘導し、恋愛感情を利用して暗号資産投資や偽のネットショップ経営に勧誘する。
- 危険人物の特徴:早期のLINE交換、会う前の金銭要求、投資の勧誘、本人確認を避ける行動には注意が必要。
- 安全対策:本人確認・年齢確認・監視体制・通報機能が整ったアプリを選び、初対面は人目のある場所にする。
- 被害相談:不審な勧誘は警察相談専用電話「#9110」、消費者トラブルは「188」に相談する。
【2026年最新】マッチングアプリの危険性は?警察庁の被害統計が示す実態

マッチングアプリの危険性を考えるうえで、まず確認したいのが警察庁のSNS型ロマンス詐欺に関する統計です。
注目すべきなのは、マッチングアプリが単なる接触経路の一つではなく、詐欺グループが被害者との信頼関係を築くための入口として利用されている点です。
2025年11月末時点でアプリ経由の被害は1,636件

警察庁が2025年12月25日に公表した「令和7年11月末における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)」によると、SNS型ロマンス詐欺の認知件数は4,992件、被害額は479.5億円でした。
このうち、最初の接触手段がマッチングアプリだった事案は1,636件です。全体の32.8%を占め、接触ツール別で最多となりました。
被害額は151.5億円で、前年同期比では件数が42.8%、被害額が21.2%増加しています。
つまり、マッチングアプリ経由の被害は、単に不審なメッセージが届くという問題ではありません。恋愛や結婚への期待を利用し、実際に大きな金銭被害を生み出していることが数字から読み取れます。
2026年上半期もマッチングアプリが主要な接触経路

2026年7月31日、警察庁は令和8年上半期の特殊詐欺等に関する暫定統計を公表しました。
同期間のSNS型ロマンス詐欺は2,509件、被害額246.6億円。1日当たりの被害額に換算すると約1.4億円です。
当初接触ツールの内訳では、マッチングアプリが最多となり、警察庁の公表資料に掲載されたグラフでは、アプリ経由の認知件数は753件、被害額は67.7億円でした。
また、被害者の約8割が40代から60代で、最初の接触手段の約9割がダイレクトメッセージです。若い世代だけが狙われるわけではなく、幅広い年代が被害に遭っています。
2025年11月末と2026年上半期の比較
期間の長さが異なるため単純比較はできませんが、警察庁の統計を整理すると次のようになります。
| 確認項目 | 2025年11月末 | 2026年上半期 |
|---|---|---|
| SNS型ロマンス詐欺の認知件数 | 4,992件 | 2,509件 |
| 全体の被害額 | 479.5億円 | 246.6億円 |
| アプリ経由の認知件数 | 1,636件 | 753件 |
| アプリ経由の被害額 | 151.5億円 | 67.7億円 |
| アプリ経由の特徴 | 全体の32.8% | 主要な接触ツールで最多 |
| 主な被害の構造 | LINE誘導・投資勧誘 | ダイレクトメッセージからの接触が約9割 |
出典は警察庁の2025年11月末暫定統計および2026年上半期暫定統計です。なお、2025年11月末の数字は暫定値であり、2026年上半期の数字とは集計期間も異なります。
さらに、2026年6月5日に公表された2025年の年間確定値では、SNS型ロマンス詐欺全体が5,645件、被害額546.4億円となっています。2025年11月末の数字だけでなく、その後に公表された年間確定値も踏まえる必要があります。
重要なのは、1,636件という数字がマッチングアプリ利用者全体の被害率を示すものではないことです。アプリの利用者全員が危険という意味ではありません。しかし、詐欺の入口として実際に悪用されている以上、相手の言動を慎重に見極める必要があります。
【詐欺の構造を解明】マッチングアプリで危険人物が使う5つの手口
マッチングアプリを通じた詐欺には、いくつかの共通した特徴があります。
最初からお金を要求するのではなく、恋愛感情や信頼を形成してから金銭を要求することが大きな特徴です。警察庁が公表しているSNS型ロマンス詐欺の手口をもとに、注意すべきパターンを整理します。
1.SNS型ロマンス詐欺:恋愛感情を利用する
ロマンス詐欺とは、SNSやマッチングアプリで知り合った相手に恋愛感情や親近感を抱かせ、その心理を利用して金銭をだまし取る犯罪です。
典型的な流れは次のとおりです。
- マッチングアプリで魅力的なプロフィールの人物から連絡が来る。
- 毎日のようにメッセージを交換し、親密な関係を築く。
- アプリ外で連絡したいとLINE交換を提案する。
- 将来の結婚や二人の生活を話題にして信頼を深める。
- 投資や副業などの話を持ち出す。
- 利益が出ているように見せかけ、追加送金を要求する。
- 出金できなくなり、最終的に相手と連絡が取れなくなる。
特徴的なのは、恋愛と金銭の話が結び付けられていることです。
「二人の将来のために資産を増やそう」「結婚後に困らないように投資を始めよう」など、もっともらしい理由で勧誘されます。
しかし、実際には相手が説明する投資サービスそのものが偽物であるケースがあります。警察庁も、直接会ったことのない相手から投資や結婚費用の名目で金銭を求められた場合には、詐欺を疑うよう呼び掛けています。
2.LINE誘導詐欺:アプリ外に移動させる理由
LINEへの移行そのものが犯罪というわけではありません。実際、交際を始めた人同士がLINEで連絡を取り合うことは自然な行動です。
問題なのは、マッチング直後から執拗に外部連絡へ誘導し、アプリ内でのやり取りを避けようとする場合です。
警察庁の2025年11月末資料では、SNS型ロマンス詐欺の被害時の連絡ツールとしてLINEが使われた事案は4,665件、全体の93.4%でした。
これは、最初の接触にマッチングアプリを利用し、その後LINEに連絡の場を移す手口が広く使われていることを示しています。
アプリ外に移動すると、サービスによっては運営側がメッセージを監視したり、危険な勧誘を検知したりする機会が減ります。相手がアプリ内での通報や警告を避けようとしている可能性も考えられます。
3.暗号資産投資詐欺:利益を見せて追加送金させる
2025年11月末時点の警察庁統計では、マッチングアプリ経由のSNS型ロマンス詐欺のうち、金銭をだまし取る名目として暗号資産投資が46.9%を占めました。
次いで多かったのが、ネットショップ経営を名目とする被害で20.1%です。
暗号資産投資詐欺では、相手が特定の投資サイトやアプリを紹介し、実際には存在しない利益を表示させることがあります。
最初は少額の利益を引き出せるように見せ、利用者を安心させた後、高額な投資を勧めます。そして、出金しようとすると税金、手数料、保証金などの名目で追加送金を要求します。
画面上に利益が表示されていても、実際に資産が存在する証拠にはなりません。
4.サクラ・悪質業者による勧誘
マッチングアプリでは、サクラという言葉がよく使われます。ただし、運営会社が組織的に利用者を装っているケースと、外部の詐欺師や悪質業者が一般利用者を装っているケースは区別する必要があります。
不審なアカウントで注意したい特徴は次のとおりです。
- モデルや芸能人のような写真を使用しているが、プロフィール情報が極端に少ない。
- マッチング直後から不自然に親密な言葉を使う。
- 複数の相手に同じような定型文を送っている。
- 会話の内容に関係なく投資や副業の話を始める。
- 外部サイトや不審なアプリの登録を求める。
- 特定の店舗やサービスへの勧誘を繰り返す。
特に、恋愛関係を築くことよりも、外部サービスへの登録や金銭の支払いを急がせる相手には注意が必要です。
なお、プロフィール写真が魅力的であることや、返信が早いことだけでサクラと断定することはできません。行動の組み合わせと金銭要求の有無を確認することが大切です。
5.なりすまし・身元詐称
他人の写真やプロフィールを無断で使用し、別人になりすます手口もあります。
警察庁は、翻訳アプリや生成AIを使えば、他人になりすました自然なメッセージを作成できることにも注意を促しています。
そのため、文章が自然であること、日本語が流暢であること、写真が整っていることだけでは、本人の身元を証明できません。
ビデオ通話や複数の情報による確認は有効な対策ですが、それだけで本人の身元や職業、婚姻状況まで保証されるわけではありません。
【危険人物の見分け方】マッチングアプリで警戒すべきサイン10選
危険人物を見分ける際は、プロフィールの見た目だけで判断しないことが重要です。
詐欺師は、相手の警戒心を解くために丁寧な言葉遣いや魅力的な経歴を用意することがあります。実際のやり取りの中で、次のような行動がないか確認してください。
メッセージ・連絡方法に関する危険サイン
- マッチング直後にLINE交換を迫る:アプリ内での会話をほとんどせず、外部連絡に移ろうとする。
- 会うことを不自然に避ける:親密な会話を続ける一方、実際の対面やビデオ通話には応じない。
- 短期間で結婚や将来を約束する:十分に相手を知らない段階から、結婚や共同生活を強く持ち出す。
- 職業や生活状況の説明が曖昧:プロフィールに書かれた仕事や経歴について質問しても具体的な説明がない。
- 会話が投資や副業に偏る:恋愛の話から何度も資産運用やビジネスの話に戻そうとする。
金銭・個人情報に関する危険サイン
- 必ずもうかると説明する:元本保証や確実な利益など、投資のリスクを否定する。
- 個人名義の口座への送金を求める:投資金や運用資金を相手側の口座に振り込ませようとする。
- 暗号資産の購入を指示する:特定のウォレットや交換サービスに資産を送るよう要求する。
- 身分証や銀行情報を求める:本人確認などの理由で、必要性の不明な個人情報を要求する。
- 秘密にするよう求める:友人や家族、金融機関に相談しないように圧力をかける。
一つの特徴だけで詐欺と断定することはできません。しかし、LINEへの誘導、投資勧誘、送金要求、秘密の強要が重なった場合は、関係を進めずに距離を置くべきです。
投資詐欺を見分けるための具体的な確認方法
投資話を持ち掛けられた場合、まず確認すべきなのは金融サービスを提供する事業者の登録状況です。
- 金融商品取引業者として金融庁・財務局に登録されているか。
- 暗号資産交換業者として登録されているか。
- 相手が紹介したサイトと、登録されている正式な事業者が一致しているか。
- 投資先の仕組みやリスク、手数料が明確に説明されているか。
- 個人名義の口座や見知らぬウォレットへの送金を要求されていないか。
登録の有無は金融庁の公表情報で確認できます。ただし、登録されている事業者であれば必ず利益が出るという意味ではありません。
また、相手が送ってきた利益画面、成功者の証言、投資実績のスクリーンショットだけで信用しないことも重要です。
警察庁も、会ったことのない相手から投資を勧められた場合や、短期間でLINEに誘導された場合には、詐欺を疑って警察相談専用電話「#9110」に相談するよう呼び掛けています。
【恋愛トラブルにも注意】既婚者・遊び目的・美人局・ぼったくりの見分け方
マッチングアプリの危険性は、金銭詐欺だけではありません。
既婚者が独身と偽って登録するケース、真剣な交際を装って遊び目的で近づくケース、初対面のデートで不当な金額を請求されるケースなど、恋愛に関するトラブルにも注意が必要です。
既婚者を見分ける際に確認したいポイント
既婚者かどうかは、プロフィール写真やメッセージだけでは確実に判断できません。
ただし、次のような行動が複数重なる場合は、慎重に関係を進める必要があります。
- 土日や祝日、夜間に連絡が極端に取れなくなる。
- 電話やビデオ通話を繰り返し避ける。
- 自宅や普段の生活について話したがらない。
- 休日に会うことや昼間のデートを避ける。
- 家族構成や結婚歴について質問すると話題を変える。
- 交際関係を公にすることを極端に嫌がる。
ただし、仕事や家庭の事情によって連絡できる時間が限られている人もいます。一つの行動だけで既婚者と決めつけるのではなく、相手の説明に一貫性があるか、結婚や交際について誠実に回答するかを確認しましょう。
本人確認済みでも独身とは限らない
ここで注意したいのが、本人確認と独身確認の違いです。
マッチングアプリの年齢確認は、出会い系サイト規制法の対象となるサービスでは、18歳未満の利用を防止するために必要な手続きです。
しかし、年齢確認を済ませているからといって、プロフィールの職業、婚姻状況、交際目的などがすべて正しいと保証されるわけではありません。
2026年10月15日には、一般社団法人恋愛・結婚マッチングアプリ協会が業界自主基準「7つの約束」を改定しました。マイナンバーカードの公的個人認証サービス(JPKI)を活用した本人確認・独身確認の環境整備を推進しています。
これは安全性を高める前向きな動きですが、加盟事業者を対象とした自主基準です。すべてのマッチングアプリに独身確認機能が義務付けられたわけではありません。
独身確認済みの表示があるサービスでは、その確認方法や有効期間、確認対象となる情報もチェックしましょう。
遊び目的の相手にありがちな行動
遊び目的の相手には、次のような傾向が見られることがあります。
- 交際の目的を聞いても明確に答えない。
- メッセージの段階から身体的な関係を急ぐ。
- 初対面からホテルや自宅に誘う。
- 夜間の飲酒を伴うデートばかり提案する。
- 真剣な交際について話すと態度が変わる。
もちろん、こうした特徴だけで相手の本当の目的を断定することはできません。
大切なのは、自分が求める交際の形を最初に伝え、相手がそれを尊重してくれるかを確認することです。違和感を覚えたら、無理に会う必要はありません。
美人局・ぼったくり被害は初回デートで警戒
初対面のデートでは、飲食店への誘導にも注意が必要です。
大阪府警察は、マッチングアプリで知り合った相手から特定の飲食店に誘われ、説明された料金とは異なる高額な請求を受けるぼったくり被害について注意喚起しています。
公表されている事例では、飲み放題3,000円と説明されて入店したにもかかわらず、会計時に数十万円を請求されたケースや、ショットなどの別料金を十分に理解しないまま注文させられるケースが紹介されています。
このような店舗誘導型の被害は、いわゆる美人局と同じものとは限りません。相手と店舗が関係しているケースなど、被害の構造は異なります。
初回デートでは、次の対策を徹底してください。
- 飲食店はできるだけ自分で選ぶ。
- 料金体系やメニューを注文前に確認する。
- 相手が強く勧める知らない店舗には安易に入らない。
- 密室や人通りの少ない場所で会わない。
- 帰宅手段を自分で確保しておく。
- 友人や家族に会う場所と時間を伝えておく。
恋愛の雰囲気に流されて判断を急がないことが、初回デートのトラブルを防ぐ基本です。
【安全なマッチングアプリの選び方】本人確認・個人情報保護・利用時の対策
危険を避けるためには、相手の見極めだけでなく、利用するマッチングアプリ自体の安全性を確認することも大切です。
登録者数や広告の知名度だけで選ぶのではなく、運営会社の透明性、本人確認の方法、通報後の対応、個人情報の管理体制などを総合的に確認しましょう。
安全なアプリを選ぶ7つの基準
1.運営会社の情報が明確である
会社名、所在地、問い合わせ窓口、利用規約、プライバシーポリシーが公開されているか確認します。対象となる事業については、インターネット異性紹介事業の届出なども確認したいポイントです。
2.公的書類による年齢確認がある
18歳未満の利用を防止する仕組みが整っていることが基本です。年齢確認の具体的な方法も確認してください。
3.写真と本人情報を照合する本人確認機能がある
公的身分証と自撮り写真を照合する方式や、公的個人認証を利用する方式など、なりすましを防ぐ仕組みがあるサービスを優先しましょう。
4.24時間365日の監視体制がある
不審なプロフィールやメッセージ、外部サービスへの勧誘を検知し、違反アカウントに対応する体制があるか確認します。
5.通報・ブロック機能が使いやすい
迷惑行為や金銭要求を受けた際に、相手との接触を遮断し、運営に報告できる機能が必要です。
6.個人情報の取り扱いが明確である
提出した身分証の保存期間、退会後のデータの扱い、第三者提供の有無、情報漏えい時の対応などを確認してください。
7.安全対策の実績や業界基準への取り組みがある
恋愛・結婚マッチングアプリ協会などの業界団体への加盟状況や、安全対策に関する自主基準への対応も参考になります。ただし、加盟や認証だけで全てのトラブルが防げるわけではありません。
本人確認と個人情報流出を防ぐ方法
マッチングアプリでは、プロフィールやメッセージから個人情報を推測される危険性があります。
特に、次のような情報は知り合って間もない相手に伝えないようにしましょう。
- 自宅の住所や最寄り駅の詳細。
- 勤務先の正式名称や職場の所在地。
- 毎日の通勤・通学ルート。
- 銀行口座、クレジットカード、金融資産の情報。
- パスワードやSMS認証コード。
- 身分証明書の画像や個人番号などの重要情報。
- リアルタイムの位置情報や自宅周辺の写真。
また、他のSNSと同じプロフィール写真やユーザー名を使用すると、複数のサービスを横断して個人を特定される可能性があります。
アプリ専用のメールアドレスを使用する、SNSとの連携を必要最小限にする、パスワードを使い回さないといった対策も有効です。
消費者庁も、不正アクセスによる個人情報流出への対策として、強固なパスワード、多要素認証、パスキーなどの利用を呼び掛けています。
初めて会うときに守りたい安全ルール
実際に会う段階では、オンライン上のやり取りとは別の安全対策が必要です。
- 初回は昼間のカフェや駅前など、人目のある場所を選ぶ。
- 待ち合わせ場所と帰宅時間を信頼できる人に伝える。
- 飲み物や食べ物から目を離さない。
- 飲酒を無理に勧められたら断る。
- 相手の車に乗ることや、自宅への訪問を急がない。
- 金銭や高額なプレゼントを要求されても応じない。
- 不安を感じたら、その場で帰る。
安全な出会いとは、相手を疑い続けることではありません。自分の意思や境界線を尊重してくれる相手と、無理のないペースで関係を築くことです。
【被害に遭ったらどうする?】警察相談#9110・消費者ホットライン188と対処法
詐欺や悪質な勧誘は、被害に遭ってから気付くケースもあります。相手を信じていたことから、相談をためらう人もいますが、金銭を渡す前でも不審な勧誘について相談できます。
お金を送ってしまった場合の対応
暗号資産や銀行振込などでお金を送ってしまった場合は、次の順番で対応してください。
- 追加送金を止める。出金手数料や税金、保証金などを要求されても支払わない。
- 証拠を保存する。相手のプロフィール、アカウント名、メッセージ、LINEの履歴、振込記録、送金先情報、投資サイトの画面などを保存する。
- 金融機関に連絡する。銀行振込の場合は、振込先金融機関と自分の銀行に速やかに連絡する。暗号資産の場合は、利用した交換業者にも連絡する。
- 警察に相談する。最寄りの警察署や警察相談専用電話「#9110」に連絡する。
- 消費者トラブルの相談窓口を利用する。契約や不当請求などの問題は消費者ホットライン「188」に相談する。
特に注意したいのが、被害回復を名目にした二次被害です。
「詐欺で失ったお金を取り戻せる」「相手の口座を特定できる」などと接触し、追加費用を請求する悪質な業者もいます。被害回復を約束する相手に安易に個人情報やお金を渡さないでください。
#9110と110番の使い分け
警察への相談先は、緊急性によって使い分けます。
- #9110:詐欺の疑い、不審な勧誘、ストーカー行為など、緊急性のない警察相談。
- 110番:暴力、脅迫、監禁など、警察官の緊急対応が必要な事件や事故。
- 188:消費者トラブルや不当な契約、悪質な勧誘に関する相談。
警察庁によると、#9110は発信地を管轄する警察本部などの相談窓口につながる全国共通の番号です。緊急ではない段階から相談できるため、被害が確定するまで待つ必要はありません。
また、被害に遭った場合は自分を責めないことも大切です。恋愛感情や信頼を利用する詐欺は、相手の心理を巧みに操作する犯罪です。早めに第三者へ相談することが、被害拡大を防ぐ第一歩になります。
【プロの結論】マッチングアプリの危険性を減らす本当の判断基準
マッチングアプリの危険性について、警察庁の統計と実際の詐欺手口から見えてくるのは、アプリそのものよりも、利用者同士の信頼関係が悪用される構造です。
特に2025年11月末の統計で示されたアプリ経由1,636件、被害額151.5億円という数字は、恋愛を入口にした金銭詐欺が無視できない規模になっていることを示しています。2026年上半期にもアプリは主要な接触経路であり続けています。
安全性を判断するうえで、最も重視したいのは次の3点です。
第一に、相手が自分のペースを尊重してくれるか。
LINE交換、対面、交際、投資などを急がせる相手には慎重になるべきです。誠実な関係であれば、確認や判断の時間を求めても不自然ではありません。
第二に、恋愛と金銭を切り離せるか。
好きになった相手であっても、投資資金を渡す必要はありません。暗号資産、ネットショップ経営、副業、共同資産形成など、名目が変わっても、会ったことのない相手から金銭を要求された場合は警戒してください。
第三に、アプリの安全対策を自分で確認できるか。
本人確認、年齢確認、独身確認、監視体制、個人情報保護、通報機能などを確認し、問題が発生した際に運営へ相談できるサービスを選びましょう。
マッチングアプリを安心して利用したい人にとって、向いているのは、相手を慎重に確認しながら自分のペースで関係を築ける人です。一方、短期間で相手を全面的に信用してしまう人、金銭の話を断ることが苦手な人、個人情報の管理を軽視しがちな人は、利用前に防犯意識を高めておく必要があります。
危険人物を100%見抜く方法はありません。しかし、送金しない、重要な個人情報を渡さない、初対面は公共の場所で会う、違和感があれば関係を止めるという基本を守ることで、被害に遭う可能性は下げられます。
出会いの機会を広げることと、自分の安全を守ることは両立できます。相手への好意よりも、自分の安全と判断を優先する姿勢が、マッチングアプリを長く安心して利用するための基本です。
【マッチングアプリの危険性】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:マッチングアプリは危険なので利用しない方がいいですか?
A1:必ずしも利用を避ける必要はありません。本人確認や年齢確認、24時間の監視、通報・ブロック機能などが整ったサービスを選び、金銭要求や個人情報の要求に応じないことが大切です。
Q2:マッチングアプリでLINE交換を求められたら詐欺ですか?
A2:LINE交換だけで詐欺とは断定できません。ただし、マッチング直後から強引に移行を求め、その後に投資や副業、送金を勧めてくる場合は、SNS型ロマンス詐欺を疑ってください。
Q3:本人確認済みの相手なら安全ですか?
A3:本人確認済みでも完全に安全とは限りません。年齢確認、本人確認、独身確認はそれぞれ異なる手続きです。何が確認されたのか、アプリの表示や説明を確認しましょう。
Q4:マッチングアプリで投資を勧められたらどうすればいいですか?
A4:送金や暗号資産の購入をせず、相手とのやり取りを保存してください。投資先の登録状況を金融庁の公表情報で確認し、不審な勧誘については警察相談専用電話「#9110」に相談しましょう。
Q5:マッチングアプリで既婚者を確実に見分ける方法はありますか?
A5:行動やメッセージだけで確実に判断することはできません。独身証明機能のあるサービスを利用し、相手に婚姻状況を確認する方法が有効です。本人確認済みという表示だけでは独身の証明になりません。
Q6:マッチングアプリで詐欺被害に遭った場合、どこに相談すればいいですか?
A6:警察相談専用電話「#9110」、消費者ホットライン「188」、利用した銀行や暗号資産交換業者に速やかに連絡してください。暴力や脅迫など緊急の危険がある場合は110番です。
まとめ:マッチングアプリの危険性を正しく理解して安全な出会いを
2026年10月時点で確認できる警察庁の公表データでは、マッチングアプリはSNS型ロマンス詐欺の主要な接触経路です。2025年11月末にはアプリ経由の被害が1,636件、被害額151.5億円に達し、2026年上半期にも753件、67.7億円の被害が確認されています。
特に警戒すべきなのは、LINE誘導、暗号資産投資詐欺、ネットショップ経営への勧誘、なりすまし、個人情報の悪用です。また、既婚者や遊び目的の相手、店舗誘導型のぼったくりなど、金銭詐欺以外のトラブルにも注意しなければなりません。
安全に利用するためには、本人確認・年齢確認の仕組みが整ったアプリを選び、相手の身元や交際目的を慎重に確認することが重要です。
そして、どれだけ親密になった相手でも、会ったことのない人への投資や送金には応じないこと。違和感を覚えたら無理に関係を続けず、必要に応じて#9110や188を利用してください。
マッチングアプリは正しく使えば新しい出会いにつながるサービスです。便利さだけでなくリスクも理解し、自分の安全を最優先にした利用を心掛けましょう。