ラグビー・ウェールズ代表2026最新情報!新体制と戦績、注目選手と11月日程を徹底解説
2026年のラグビー・ウェールズ代表は、再建と世代交代を同時に進める重要な局面を迎えている。スティーブ・タンディ新ヘッドコーチのもと、デウィ・レイク主将を中心としたチームづくりが進む一方、シックス・ネーションズでは苦戦し、夏のネーションズチャンピオンシップでも1勝2敗という結果に終わった。伝統的な強豪国として知られるウェールズにとって、2026年は本来の競争力を取り戻すための試行錯誤が続くシーズンだ。
一方、11月には日本、ニュージーランド、オーストラリアとのホーム3連戦が控えている。ルイ・リーズ=ザミットやジャック・モーガン(Jac Morgan)ら実力者に加え、新戦力の台頭にも注目が集まる。2026年10月30日時点の最新メンバー、48人の夏季拡大スコッド、試合結果、今後の日程、世界ランキングを整理し、ウェールズ代表の現在地と2027年ワールドカップに向けた展望を解説する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 新体制:スティーブ・タンディHCが2025年9月に正式就任し、2027年ワールドカップを見据えたチーム再建を進めている。
- 最新メンバー:夏には48人の拡大スコッドを選出。11月のネーションズチャンピオンシップに向けては、22人のFWと17人のBKからなる39人の編成を発表した。
- 夏の戦績:フィジーに39対24で勝利した一方、アルゼンチンに21対35、南アフリカに0対43で敗れた。
- 11月の日程:11月7日に日本、14日にニュージーランド、21日にオーストラリアと対戦する。
- 世界ランキング:2026年10月26日更新の男子ランキングで10位、76.38ポイントとなっている。
【2026年のウェールズ代表はどこへ向かう?新体制の現在地】

ウェールズ代表を理解するうえで、まず押さえておきたいのが、2026年が単なる成績回復のシーズンではないという点だ。チームは2027年オーストラリア大会を見据え、選手層の拡充と戦術の再構築を進めている。
スティーブ・タンディHCが率いる再建プロジェクト
スティーブ・タンディは2025年7月21日にウェールズ代表の新ヘッドコーチに任命され、同年9月1日に正式に指揮を執り始めた。2027年ラグビーワールドカップまでチームを率いることを想定した人事である。
タンディは現役時代にブリッジェンドやニースなどでプレーした元フランカー。指導者としてはオスプレイズのヘッドコーチを2012年から2018年まで務め、就任初年度にはプロ12(現在のURCにつながる大会)のタイトルを獲得した。さらに、2021年のブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズではコーチングスタッフとして南アフリカ遠征に参加している。
ウェールズラグビー協会(WRU)がタンディを起用した背景には、国内ラグビーへの理解と国際経験を併せ持つ指導者への期待がある。単に代表の先発メンバーを入れ替えるだけでなく、若手育成、選手のコンディショニング、守備の改善を含めた長期的な再建が求められている。
実際、2026年夏のスコッド発表時には、タンディHCは選手の成長と3試合を通じたパフォーマンスの安定を重視する考えを示していた。目先の勝敗だけでなく、代表として戦い続けられる選手を増やすことが基本方針になっている。
新体制で重視される守備と選手層の拡充

タンディ体制では守備面の改善も大きなテーマだ。2026年夏にはピート・マーチーがディフェンスコーチとして加わり、ダン・ライディエイトも接点での守備技術を担当する専門コーチとして活動することになった。
ラグビーでは、タックルの成功率だけでなく、タックル後の素早い起き上がり、ラック周辺の人数配置、相手の攻撃速度を落とす働きが試合の流れを左右する。強豪国との対戦で失点を抑えられなければ、攻撃力を発揮する前に試合が決まってしまう。
南アフリカ戦で43失点を喫した事実は、守備組織の再構築がまだ道半ばであることを示している。11月の3連戦では、相手の攻撃をどこまで止められるかが、タンディ体制の成長を測る重要な材料になる。
【ウェールズ代表の2026年最新メンバー|48人スコッドと11月39人を整理】
2026年のウェールズ代表には、48人、33人、39人という複数のスコッド編成が存在する。数字だけを見ると混乱しやすいが、それぞれ選考の目的と時期が異なる。
夏に発表された48人の拡大スコッド
WRUの2026年5月の公式発表によると、タンディHCは夏季の代表活動に向けて48人の拡大スコッドを選出した。内訳はFW27人、BK21人。初キャップを目指す選手も6人含まれていた。
この48人は、すべての選手がそのまま公式テストマッチに出場するという意味ではない。クラブシーズンの終了時期が選手によって異なるため、段階的に代表キャンプへ合流させるための拡大編成だった。
初選出された6人は次のとおり。
- リース・バラット(Rhys Barratt):カーディフのプロップ
- ケイン・ジェームズ(Kane James):エクセターのバックロー
- ハリソン・ケディー(Harrison Keddie):ドラゴンズのバックロー
- ライアン・ウッドマン(Ryan Woodman):ドラゴンズのバックロー
- ベン・ウォーレン(Ben Warren):オスプレイズのプロップ
- ブリン・ブラッドリー(Bryn Bradley):ハーレクインズのセンター
その後、7月のネーションズチャンピオンシップに向けて実際の33人編成が発表された。つまり、48人は夏の準備段階の拡大スコッド、33人は7月の大会に向けた選抜メンバーという位置づけだ。
10月30日時点の最新39人スコッド
2026年10月20日、WRUは11月のネーションズチャンピオンシップに向けて39人のスコッドを発表した。さらに、その後の最新の公式スコッド更新では、ハムストリングの負傷を抱えたリオ・ダイアーが離脱し、スカーレッツ所属のマックス・ペイジ(Macs Page)が追加招集された。
この更新後の編成はFW22人、BK17人。初キャップを目指す選手はリース・バラット、チー・ホープ、アネウリン・オーウェン、マックス・ペイジの4人となる。
FW(22人)
- リース・バラット、タイネ・バシャム、アダム・ビアード、リアム・ベルチャー
- ジェームズ・ボサム、リース・カレ、ベン・カーター、セブ・デイヴィス
- ライアン・イライアス、トマス・フランシス、アーチー・グリフィン、ケイン・ジェームズ
- ダフィッド・ジェンキンス、デウィ・レイク、ディロン・ルイス、アレックス・マン
- ジャック・モーガン(Jac Morgan)、タイネ・プラムツリー、ニッキー・スミス、ギャレス・トーマス
- アーロン・ウェインライト、テディ・ウィリアムズ
BK(17人)
- ジョシュ・アダムズ、サム・コステロウ、ダン・エドワーズ、ガブリエル・ハマーウェブ
- ジョー・ホーキンス、ルイ・ヘネシー、チー・ホープ、エディ・ジェームズ
- マックス・ルウェリン、エリス・ミー、ルーベン・モーガン=ウィリアムズ
- ブレア・マレー、アネウリン・オーウェン、マックス・ペイジ
- ルイ・リーズ=ザミット、トム・ロジャース、トモス・ウィリアムズ
なお、10月20日の発表時点ではリオ・ダイアーが選ばれていたが、その後の負傷による離脱とマックス・ペイジの追加招集が反映されている。したがって、最新メンバーを確認するときは、最初の39人発表だけでなく、その後のWRUの更新情報も見る必要がある。
代表を支える主要人物と関係性
ウェールズ代表の再建を理解するには、監督、主将、バックローの中心選手、攻撃の切り札という役割の違いを押さえることが大切だ。
| 人物・組織 | 2026年の役割・所属 | 代表チームにおける位置づけ |
|---|---|---|
| スティーブ・タンディ | 男子代表ヘッドコーチ | 2027年ワールドカップを見据えた再建と戦術改革を担当 |
| デウィ・レイク | フッカー・主将/グロスター | FWの中心としてスクラム、ラインアウト、リーダーシップを担う |
| ジャック・モーガン(Jac Morgan) | フランカー/グロスター | 接点での仕事量と守備力を期待されるバックローの主力 |
| ルイ・リーズ=ザミット | WTB・FB/ブリストル・ベアーズ | スピードと突破力を生かす攻撃の重要な選択肢 |
| WRU | ウェールズラグビー協会 | 代表編成、国内ラグビーの運営、競技環境の整備を担う組織 |
| ネーションズチャンピオンシップ | 2026年新設の12か国による大会 | 夏と秋の国際試合を結び付ける代表強化の舞台 |
デウィ・レイク主将が担う役割
2026年の代表で中心的な存在となっているのが、フッカーのデウィ・レイクだ。1月のシックス・ネーションズに向けた38人のスコッド発表時から主将に指名され、夏のネーションズチャンピオンシップ、11月の代表活動でも引き続きキャプテンを務める。
フッカーはスクラムの最前列に入り、ラインアウトではボールを投げ入れる役割も担う。FWの連携に深く関わるポジションであり、主将としての判断力も求められる。レイクが安定したプレーを見せられるかどうかは、ウェールズが試合の主導権を握るうえで重要だ。
ジャック・モーガンとルイ・リーズ=ザミットに注目
ジャック・モーガンは英語表記ではJac Morganと綴るフランカーで、2026年の代表スコッドにも選ばれている。2026年のシックス・ネーションズでは負傷による欠場を経て、夏の拡大スコッドに復帰した。現在はグロスターでプレーしている。
モーガンに期待されるのは、タックル、ブレイクダウン、ボール争奪戦での貢献だ。ウェールズが南アフリカやニュージーランドのような強豪と対戦するとき、接点で相手の攻撃を遅らせられるかどうかが勝敗を左右する。
一方、ルイ・リーズ=ザミットはブリストル・ベアーズ所属のバックスリー。WTBとFBをこなすことができ、2026年10月の最新スコッドでは代表43キャップを記録している。相手の守備ラインを突破するスピードは、劣勢の試合でも局面を変える可能性を持つ。
ただし、個人の能力だけでチームの再建が完成するわけではない。レイクを中心としたFWの安定、モーガンの接点での働き、リーズ=ザミットらBKの決定力が連動して初めて、強豪国と互角に戦えるチームに近づく。
【シックス・ネーションズ2026の成績|イタリア戦の勝利が転機に】
2026年のギネス・シックス・ネーションズは、ウェールズにとって厳しい大会となった。全5試合の成績は1勝4敗、勝ち点6、最終順位6位。フランス、アイルランド、スコットランド、イタリア、イングランドが参加する伝統的な大会で、ウェールズは最下位に終わった。
2026年の全試合結果
- 2月7日:イングランド 48-7 ウェールズ
開幕戦で大敗。前半から主導権を握られ、厳しいスタートとなった。 - 2月15日:ウェールズ 12-54 フランス
ホームでフランスの攻撃力を止められず、大差で敗戦。 - 2月21日:ウェールズ 23-26 スコットランド
前半を17-5でリードしながら、後半に逆転を許した。勝利目前で試合を落とした悔しい一戦だった。 - 3月6日:アイルランド 27-17 ウェールズ
前半は12-10と接戦を演じたが、終盤に突き放された。 - 3月14日:ウェールズ 31-17 イタリア
ホームで今大会初勝利。前半を21-0で折り返し、最終戦を白星で飾った。
WRUの公式発表によれば、イタリア戦の勝利はシックス・ネーションズで続いていた15連敗を止めるものだった。また、ホームでの同大会の勝利は2022年のスコットランド戦以来、実に1,491日ぶりとなった。
イタリア戦で見えた改善の兆し
特に注目したいのは、最終戦の前半に見せた攻撃の積極性だ。ウェールズは序盤から主導権を握り、21-0でハーフタイムを迎えた。最終スコアも31-17と、攻守両面で結果を残した。
この試合は単なる1勝以上の意味を持つ。連敗が続いていたチームにとって、ホームの観客の前で勝ち切った経験は、選手の自信を取り戻すきっかけになるからだ。
しかし、大会全体を見ると、得点90に対して失点172、得失点差はマイナス82。1試合の勝利によって構造的な問題が解消されたわけではない。試合の入り方、リードを守る力、後半の選手交代後の組織維持など、改善すべき点は残っている。
イタリア戦で見せた前半の勢いを、強豪国との80分間にわたる試合でも再現できるか。それがタンディ体制の大きな課題となる。
【夏のテストマッチ結果を検証|フィジー勝利と南アフリカ戦0-43の衝撃】
2026年夏のウェールズ代表は、新設されたネーションズチャンピオンシップの南半球ウインドウで3試合を戦った。結果は1勝2敗。フィジーには勝利したものの、アルゼンチン、南アフリカとのアウェー戦では敗れた。
フィジー戦:39-24で勝利
2026年7月4日、フィジー 24-39 ウェールズ
大会初戦でウェールズはフィジーを39-24で破った。会場はカーディフ・シティ・スタジアム。大会上の扱いはフィジーのホームゲームだったが、試合自体はウェールズ国内で開催された。
大会初戦で勝利を収めたことは、タンディ体制にとって重要な成果だった。フィジーは身体能力と個人技に優れ、予測しにくい攻撃を仕掛けるチームだ。その相手から39点を奪えたことは、ウェールズの攻撃力を示す材料になった。
ただし、この勝利だけでチームの実力を判断することはできない。次のアルゼンチン戦と南アフリカ戦では、異なるタイプの強豪を相手に守備面の課題が表面化した。
アルゼンチン戦:21-35で敗戦
2026年7月11日、アルゼンチン 35-21 ウェールズ
第2戦はアルゼンチンのサンフアンで開催された。ウェールズは21点を奪ったものの、アルゼンチンに35点を許して敗戦。初戦の勢いを連勝につなげることはできなかった。
アルゼンチンはフィジカルの強さに加えて、攻撃のテンポを変える能力を備えている。ウェールズにとっては、相手の圧力を受けたときに攻撃の形を維持できるか、守備の連携を崩さず対応できるかが試される試合となった。
南アフリカ戦:0-43の大敗
2026年7月18日、南アフリカ 43-0 ウェールズ
夏の3連戦で最も厳しい結果となったのが、ダーバンで行われた南アフリカ戦だ。ウェールズは最後まで得点を奪えず、43失点の完封負けを喫した。
南アフリカは世界トップクラスのスクラム、フィジカル、接点での圧力を持つチームだ。ウェールズは相手の前進を止められず、攻撃の起点も十分に作れなかった。
この試合は、ウェールズが世界のトップレベルに戻るために何が必要なのかを明確に示した。個々の選手の能力だけでなく、FWのセットプレー、守備の連携、ボール保持時の判断をチーム全体で改善する必要がある。
夏の3試合から読み取れること
夏の成績を単純に勝敗だけで評価すれば1勝2敗。しかし、試合内容を比較すると、フィジー戦で見せた得点力と南アフリカ戦で露呈した守備・攻撃両面の問題には大きな隔たりがある。
ウェールズが目指すべきなのは、格下や同程度の相手に勝つだけのチームではない。南アフリカのような強豪に対しても、試合の序盤から終盤まで戦術を実行し、得点機会を作り続けられるチームだ。
【11月のネーションズチャンピオンシップ日程|日本戦は11月7日】
2026年10月30日時点で、ウェールズ代表が次に迎える大きな舞台は11月のネーションズチャンピオンシップだ。ウェールズは3試合連続でホームのプリンシパリティ・スタジアムに立ち、日本、ニュージーランド、オーストラリアと対戦する。
ウェールズ代表の11月試合日程
- 11月7日(土)16時40分:ウェールズ対日本
会場:プリンシパリティ・スタジアム。日本代表にとっても、強豪ウェールズとの実力を測る重要な試合となる。 - 11月14日(土)14時10分:ウェールズ対ニュージーランド
会場:プリンシパリティ・スタジアム。世界屈指の強豪オールブラックスとの対戦であり、ウェールズの守備力が試される。 - 11月21日(土)20時10分:ウェールズ対オーストラリア
会場:プリンシパリティ・スタジアム。南半球の強豪との連戦を締めくくる一戦となる。
キックオフ時刻はウェールズ現地時間。試合はITVとS4Cで放送される予定となっている。日本から視聴する場合は時差を考慮する必要がある。
ウェールズ対日本2026は何が見どころか
日本戦は11月7日に開催される。2026年10月30日時点では、まだ試合は行われておらず、結果は確定していない。
日本にとって注目したいのは、ウェールズの強みであるFWの圧力にどう対応するかだ。ラインアウト、スクラム、ラック周辺で劣勢になると、攻撃に使えるボールが減り、持ち味の展開力を発揮しにくくなる。
一方、ウェールズ側は日本のスピードとテンポの速い攻撃に警戒が必要だ。守備ラインの間隔を保ち、タックル後の再配置を素早く行えるかが重要になる。
この対戦は、単なる秋のテストマッチではない。両国が2027年ワールドカップを見据え、チームの完成度を確認する機会でもある。
ネーションズチャンピオンシップとは?2026年から始まった新大会
ネーションズチャンピオンシップは、北半球6か国と南半球6か国、合計12か国が参加する国際大会だ。2026年に始まり、従来の夏のテストマッチと秋の国際試合を一つの大会として結び付けている。
北半球グループにはイングランド、フランス、アイルランド、イタリア、スコットランド、ウェールズが参加。南半球グループはアルゼンチン、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、日本、フィジーで構成される。
各チームは7月に南北の相手と3試合、11月に残りの3試合を戦う。勝利は4ポイント、引き分けは2ポイント、敗戦は0ポイント。さらに4トライ以上を挙げた場合や、7点差以内で敗れた場合にはボーナスポイントが与えられる。
6試合の成績によって各グループ内の順位が決まり、11月27日から29日までロンドンのアリアンツ・スタジアムで行われるファイナルズ・ウイークエンドの対戦相手が決まる。同じ順位の北半球チームと南半球チームが対戦する仕組みだ。
つまり、ウェールズは日本、ニュージーランド、オーストラリアとの3試合で勝ち点を積み上げることが、最終順位を左右する。単独のテストマッチではなく、6試合全体を見通した戦いが求められる。
【ウェールズ代表の世界ランキング2026|10位から上位復帰を狙う】
2026年10月26日更新のワールドラグビー男子世界ランキングで、ウェールズは10位、76.38ポイントとなっている。
上位には南アフリカ、ニュージーランド、アイルランド、フランス、イングランドなどが並ぶ。ウェールズは伝統的な強豪国だが、ランキングではトップ5から距離があり、国際舞台での競争力回復が課題となっている。
ランキング10位は復活を意味するのか
世界ランキングは、単純な勝ち数だけで決まるものではない。ワールドラグビーのポイント交換方式では、対戦相手の強さ、勝敗、得点差などを考慮してポイントが変動する。
2026年7月1日からはランキング計算におけるホームアドバンテージの加重も廃止された。国際試合の結果がより直接的に評価に反映される仕組みとなっている。
ウェールズの10位という数字は、世界の上位10か国に近い競争力を維持していることを示す一方、トップレベルに戻ったと判断するには十分ではない。夏の南アフリカ戦で0-43という結果を残したことも、ランキングだけでは把握できない実力差を考える材料になる。
11月の3連戦がランキングにもたらす影響
日本、ニュージーランド、オーストラリアとの対戦は、世界ランキングの観点でも重要だ。特にニュージーランドとオーストラリアは、ウェールズにとって実力を測るうえで大きな基準となる相手である。
ただし、勝利すれば必ず一定の順位まで上がるという単純な仕組みではない。相手とのランキング差や試合結果によってポイントの変動幅が異なるためだ。
また、日本も2026年10月時点では世界12位に位置しており、ウェールズとのランキング差は大きくない。11月7日の直接対決は、両国の現在地を確認するうえでも興味深い試合になる。
ウェールズがランキング上位へ戻るには、ホームでの勝利だけでなく、強豪との接戦を勝ち切る力が必要だ。11月の試合結果は、タンディ体制の進歩を測る重要な指標になる。
【ラグビー・ウェールズ代表に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2026年のウェールズ代表のヘッドコーチは誰ですか?
A1:スティーブ・タンディです。2025年7月に新ヘッドコーチに任命され、同年9月1日に正式就任しました。2027年ラグビーワールドカップを見据えたチーム再建を進めています。
Q2:ウェールズ代表の48人スコッドとは何ですか?
A2:2026年5月に発表された夏季の拡大トレーニングスコッドです。FW27人、BK21人で構成され、初キャップを目指す選手が6人含まれていました。7月の大会には別途33人が選出されています。
Q3:2026年のウェールズ代表の主将は誰ですか?
A3:フッカーのデウィ・レイクです。2026年のシックス・ネーションズから主将を務め、11月のネーションズチャンピオンシップでも引き続きチームを率います。
Q4:2026年のウェールズ代表はフィジーに勝ちましたか?
A4:はい。7月4日に行われたネーションズチャンピオンシップで、フィジーを39-24で破りました。試合会場はカーディフ・シティ・スタジアムでした。
Q5:ウェールズ対日本2026はいつ開催されますか?
A5:2026年11月7日(土)16時40分、ウェールズのプリンシパリティ・スタジアムで開催予定です。11月のネーションズチャンピオンシップ第4ラウンドに当たります。
Q6:ウェールズ代表の2026年世界ランキングは何位ですか?
A6:2026年10月26日更新の男子ランキングでは10位、76.38ポイントです。ランキングは試合結果や相手の強さなどを反映して変動します。
Q7:ルイ・リーズ=ザミットは2026年の代表メンバーに入っていますか?
A7:はい。2026年10月時点の11月向けスコッドに選ばれています。所属クラブはブリストル・ベアーズで、WTBとFBを務められる選手です。
まとめ:ウェールズ代表の再建を占う2026年11月の3連戦
2026年のラグビー・ウェールズ代表は、スティーブ・タンディHCのもとで2027年ワールドカップに向けた再建を進めている。シックス・ネーションズでは1勝4敗の最下位、夏のネーションズチャンピオンシップでも1勝2敗と、結果だけを見れば厳しいシーズンとなった。
しかし、イタリア戦で15連敗を止めたこと、フィジーに39-24で勝利したこと、若手を含む選手層を拡大していることには前向きな材料もある。48人の夏季拡大スコッドから、33人の大会メンバー、そして11月の39人編成へと選手選考が進んだことも、競争環境を整える動きとして注目できる。
特にデウィ・レイク主将、ジャック・モーガン、ルイ・リーズ=ザミットの働きは、今後のチームづくりを左右する。FWの安定感を取り戻し、守備の組織力を高め、BKのスピードを得点につなげられるかが重要だ。
2026年11月7日の日本戦、14日のニュージーランド戦、21日のオーストラリア戦は、単なる秋の国際試合ではない。ウェールズが世界の強豪国へ再び近づけるのか、それとも再建にさらに時間を必要とするのかを判断する重要な3連戦となる。
【プロの結論】2026年のウェールズ代表を評価する際は、世界ランキング10位という数字やフィジー戦の勝利だけで判断しないことが大切だ。南アフリカ戦で露呈した守備の問題、シックス・ネーションズでの逆転負け、そして11月の強豪3か国との試合内容を総合的に見る必要がある。勝敗に加えて、失点の抑制、セットプレーの安定、後半の試合運び、若手の成長という4つの基準を追えば、2027年ワールドカップに向けた本当の進歩が見えてくる。
主な情報源: ウェールズラグビー協会(WRU)の2026年公式スコッド発表・試合結果・日程、ワールドラグビーの世界ランキング、シックス・ネーションズ公式試合記録、BBC Sport Walesの代表選考報道。