【FA移籍情報2026】有資格者105人と人的補償制度の大幅変更
2026年オフのFA市場は、例年以上に制度面の変化にも注目が集まっています。NPBが10月19日に公示したフリーエージェント有資格選手は計105人。国内FA権保有者が36人、海外FA権保有者が69人で、今季新たに国内FA権を取得した選手は22人、海外FA権を取得した選手は17人です。
ただし、FA資格を持っていることと、実際にFA宣言することは別です。権利を保有していても、所属球団への残留を選択する選手はいます。
2026年オフに注目されるFA選手
今季新たに国内FA権を取得した選手の中では、広島の床田寛樹投手、森下暢仁投手、坂倉将吾捕手が注目されています。
ほかにも、オリックスの宗佑磨内野手、中川圭太内野手、田嶋大樹投手、ロッテの小島和哉投手、中日の上林誠知外野手などがFA資格を取得しました。
楽天の太田光捕手は国内FA権の行使意向を示しており、捕手の補強を考える球団にとっても動向が気になる存在です。なお、資格取得や行使意向の表明は、移籍成立を意味するものではありません。
FA宣言と契約交渉のスケジュール

2026年のFA申請手続きは10月29日に始まりました。11月9日までに所属球団へ意思を伝え、宣言選手として公示された後、他球団との交渉が可能になります。
10月19日
NPBがFA有資格選手105人を公示
10月29日
FA権の申請手続き開始
11月9日
FA権行使の意思表示期限
11月10日
FA宣言選手の公示予定
11月11日
他球団との契約交渉開始予定
【10月30日速報】FA人的補償の撤廃が決定

2026年10月30日、NPBと日本プロ野球選手会は、FA移籍に伴う補償制度の見直しで合意しました。これは今後のプロ野球人事に大きな影響を与える制度変更です。
今回の変更では、まず2026年オフから、FA権を行使した選手が翌年4月1日時点で35歳以上の場合、旧所属球団への人的補償・金銭補償が不要になります。
さらに、2027年と2028年のオフには従来の人的補償を廃止し、ドラフト指名権による補償、または金銭補償を選択する方式へ移行します。
新制度の主な内容は次のとおりです。
- 2026年オフ: 翌年4月1日時点で35歳以上のFA選手は補償不要。
- 2027年・2028年オフ: 人的補償を撤廃し、ドラフト指名権または金銭による補償を導入。
- Aランク選手: 翌年のドラフト2位指名権が補償の対象。
- Bランク選手: 翌年のドラフト3位指名権が補償の対象。
- 選択権: 旧所属球団がドラフト指名権か金銭補償を選択。
- 2029年以降: 新制度の運用状況を踏まえて再検討。
この改正は、選手が移籍を決断する際の心理的・制度的なハードルを下げる狙いがあります。獲得球団にとっても、人的補償によって自軍の選手を失うリスクが変わるため、FA市場の編成戦略に影響する可能性があります。
従来のFA制度だけを前提にした人的補償予想やプロテクトリストの情報は、制度変更後の適用条件と照らし合わせる必要があります。
【現役ドラフト2026】12月9日開催へ!2025年の結果と制度改正
現役ドラフトは、出場機会に恵まれない選手の移籍を促進するために導入された制度です。FAや通常のトレードとは異なり、各球団が対象選手を選び、他球団が獲得する仕組みになっています。
2026年の現役ドラフトは、12月9日に開催予定です。10月30日時点では開催前であり、2026年度の移籍結果はまだ発表されていません。
2025年現役ドラフトの結果
2025年12月9日に発表された第4回現役ドラフトでは、12球団から各1人、計12人が第1巡目で指名されました。第2巡目は実施されていません。
主な移籍選手には、巨人が獲得した松浦慶斗投手、ヤクルトが獲得した大道温貴投手、DeNAが獲得した濱将乃介外野手、阪神が獲得した濱田太貴外野手などがいます。
また、楽天から広島へ移籍した辰見鴻之介選手や、阪神からロッテへ移籍した井上広大選手など、環境を変えて新たな機会を得た選手もいます。
2026年から変更される現役ドラフトの対象範囲
2026年の現役ドラフトでは、対象外となる選手の条件が一部変更されました。
従来は前年10月以降にトレードなどで獲得した選手が対象外となっていましたが、2026年の改正では、現役ドラフト開催年の公式戦終了翌日以降に獲得した選手を対象外とする考え方に変更されています。
これにより、前年10月から2026年7月31日までにトレードなどで獲得した選手も、ほかの条件を満たせば対象に含められるようになりました。2巡目の活性化を図る改正です。
なお、以下のような選手は引き続き対象外となります。
- 外国人選手
- 複数年契約を結んでいる選手
- 原則として翌年の年俸が5000万円以上の選手(一定の例外あり)
- FA権を行使したことがある選手
- FA資格を保有している選手
- 育成選手
- 前年の現役ドラフトで獲得した選手
- 当該年度の公式戦終了翌日以降にトレードで獲得した選手
- 当該年度の公式戦終了翌日以降に育成から支配下へ移行した選手
現役ドラフトは、単に出場機会の少ない選手を放出する制度ではありません。球団が選手を提供し、別の球団が新たな可能性を見いだすという、選手のキャリア形成にも関わる仕組みです。
【プロの結論】戦力外・自由契約・育成契約は何が違う?
プロ野球人事部の情報を読み解くうえで、特に間違えやすいのが戦力外通告、自由契約、育成契約、現役引退の違いです。これらは同じ意味ではありません。
4つの人事用語を正しく理解する
1.戦力外通告
球団が選手に対し、来季以降の選手契約を結ばない意向を伝えることです。戦力外通告を受けた時点で、必ずしも現役引退が決まるわけではありません。
他球団への移籍、合同トライアウトへの参加、育成契約での再契約など、複数の進路があります。
2.自由契約
NPBの野球協約に基づき、選手契約が解除され、自由契約選手として公示された状態です。公示後は他球団と自由に選手契約を締結できます。
外国人選手の契約終了などでも自由契約となる場合があり、戦力外通告を受けた選手だけに限られるものではありません。
3.育成契約
支配下選手契約から育成選手契約に変更することや、育成選手として新たに契約することを指します。支配下登録への復帰を目指す選択肢であり、現役引退とは異なります。
2026年の異動情報でも、大貫晋一投手、橋本達弥投手、益子京右捕手らが育成契約への移行対象として掲載されています。戦力外通告を受けた後に育成契約を結ぶケースと、最初から育成選手として契約しているケースは区別して確認する必要があります。
4.現役引退
選手がプロ野球選手としての競技生活を終える決断です。球団からの戦力外通告とは異なり、本人の意思による引退発表もあります。本田仁海投手の2026年10月30日の発表は、その一例です。
支配下登録と育成選手の人数
NPBの2026年度公示では、公式戦全日程終了時点の支配下登録選手は835人、育成選手は232人となっています。
この数字からも、プロ野球の選手人事が一軍の主力選手だけで構成されているわけではないことが分かります。育成選手の登録、支配下への昇格、契約終了なども、球団の編成を左右する重要な要素です。
12球団の選手名鑑と歴代所属球団を調べる方法
特定選手の現在地や過去の経歴を調べる場合は、次の順序で確認すると情報を整理しやすくなります。
1. 現在の所属球団を確認する。 NPBの選手一覧や球団公式選手名鑑を参照します。
2. 支配下・育成の区分を確認する。 NPBの登録公示で契約区分の変更を確認します。
3. 移籍の経緯を調べる。 FA、トレード、現役ドラフト、ドラフト入団のどれに該当するかを確認します。
4. 過去の所属球団を調べる。 Data Cafeの経歴情報や年度別の登録選手一覧を利用します。
5. 契約更改・年俸情報を確認する。 球団公式の発表と報道された推定年俸を区別します。
この手順なら、例えば甲斐拓也選手のように、育成入団から支配下登録、FA移籍、金銭トレードまで複数の転換点を持つ選手についても、経歴を時系列で把握できます。
年俸・契約更改情報を見るときの注意
契約更改の記事では、年俸が「推定」として報じられるケースが多くあります。球団が契約更改を発表していても、金額そのものを公表していない場合は、報道された推定額と公式に確認できる情報を混同しないことが大切です。
また、複数年契約の場合は、単年の推定年俸だけでは契約全体の条件を把握できません。契約年数、契約満了時期、出来高の有無なども確認する必要があります。
【こちらプロ野球人事部】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:こちら、プロ野球人事部はNPB公式サイトですか?
A1:いいえ。プロ野球 Data Cafeが運営するデータ整理ページです。選手の移籍や経歴を横断的に調べるのに便利ですが、支配下登録、FA資格、自由契約などの正式な情報はNPB公式公示や球団発表で確認してください。
Q2:2026年の現役ドラフト結果は発表されていますか?
A2:2026年10月30日時点では、まだ発表されていません。開催予定日は12月9日です。最新の確定結果は2025年度のもので、松浦慶斗、大道温貴、濱将乃介ら12人が第1巡目で指名され、第2巡目は実施されませんでした。
Q3:FA有資格者105人は全員が移籍するのですか?
A3:いいえ。105人はFA権を行使できる資格を持つ選手の人数であり、実際の宣言者数ではありません。残留を選ぶ選手もいます。2026年は11月9日までに意思を伝え、11月10日に宣言選手が公示される予定です。
まとめ:2026年のプロ野球人事はFA制度改革と12球団の編成に注目
「こちら、プロ野球人事部」は、プロ野球12球団の選手名鑑や移籍情報、歴代所属球団、ドラフト後の経歴などを調べる際に役立つデータベースです。2026年は、甲斐拓也捕手の巨人から楽天への移籍、本田仁海投手の引退、各球団の戦力外通告や育成契約への移行など、選手の去就を左右するニュースが続いています。
特に注目したいのは、10月30日に発表されたFA補償制度の見直しです。2026年オフから35歳以上の選手の補償が不要となり、2027年・2028年オフには人的補償に代わってドラフト指名権または金銭による補償が導入されます。FA市場の構造そのものが変わる転換点です。
さらに、12月9日の現役ドラフトでは対象選手の範囲が広がり、移籍の選択肢にも変化が生まれます。戦力外通告を受けた選手の再契約、育成から支配下への昇格、FA権の行使と残留など、今後の発表によって12球団の戦力構成は大きく変わっていきます。
情報を調べる際は、Data Cafeで選手の所属変遷や異動履歴を確認し、NPBの公示と球団公式発表で最新の契約状況を照合することが確実です。選手の名前だけでなく、移籍制度、契約区分、球団側の補強事情まで把握することで、ストーブリーグの動きがより立体的に見えてきます。
2026年のプロ野球人事は、FA移籍、制度改革、現役ドラフト、育成選手の動向を一体として追うことが、12球団の来季戦力を読み解くポイントです。
記事の情報基準日:2026年10月30日