選手権京都大会で12対0。圧勝の背景と次の対戦相手

目次

秋の第105回全国高校サッカー選手権大会京都大会でも、東山は好スタートを切った。2026年10月25日に行われた4回戦で京都明徳と対戦し、12対0で勝利。8強入りを果たした。

【検証資料 1】東山高校サッカーの当時の様子・関連報道写真(出典:Yahoo!ニュース)

この試合は東山にとって今大会の初戦だった。京都大会の大会要項では、プレミアリーグ所属の東山は4回戦から出場するシード扱いとなっている。京都明徳との試合では12得点を挙げ、無失点で勝ち上がった。

ただし、12得点という数字だけで全国レベルの実力を判断するのは早い。京都明徳戦は県予選の一戦であり、今後は京都府内の上位校との対戦で攻守の完成度が試される。

10月31日の準々決勝は京都産業大学附属戦

東山高校サッカー

重要な日程訂正:準々決勝の相手は京都橘ではなく、京都産業大学附属高校。KBS京都が掲載する公式トーナメント表では、東山と京都産業大学附属が同じブロックに入っている。

現時点で確認できる次の予定は以下の通りだ。

- 10月31日(土):準々決勝・東山対京都産業大学附属、11時開始予定
- 11月3日(火):準決勝
- 11月7日(土):決勝、13時開始予定

準々決勝を突破すれば、11月3日の準決勝へ進む。京都大会の優勝校には全国高校サッカー選手権大会への出場権が与えられるため、東山にとっては冬の全国切符を懸けた重要な連戦となる。

【2026年メンバー】麻生太朗・原達輝ら注目選手4人

東山高校サッカー

2026年の東山高校サッカー部は、GKから前線まで各ポジションに実力者をそろえている。学校公式サイトによると、部員数は総勢81名。クレセントとトップアスリートの両コースに選手が在籍し、学年をまたいだ選手層を形成している。

学校公式サイトに掲載されているキャプテンは、GKの麻生太朗とDFの原達輝。ゴールを守るポジションと最終ラインを担う選手がダブルキャプテンを務める構成は、守備面のリーダーシップという点でも注目したい。

2026年の中心選手・プロフィール

東山高校サッカー
選手名 ポジション 学年 前所属・特徴 麻生太朗 GK 3年 京都サンガF.C.U-15。キャプテン 原達輝 DF 3年 伊丹FCジュニアユース。キャプテン 井上流賀 DF 3年 武生FCジュニアユース。インターハイ京都予選優秀選手 上田直史 FW 1年 MIOびわこ滋賀U-15。インターハイ京都予選優秀選手

上記の学年・ポジション・前所属はJFAのインターハイ大会登録情報を基本としている。プレミアリーグの9月5日~11月20日登録メンバーでは、麻生が背番号1、井上が3、原が5、上田が27。大会によって登録番号が異なる点にも注意したい。

また、京都府高体連サッカー専門部の資料を掲載したKBS京都の大会ページでも、この4人がインターハイ京都府予選の優秀選手として確認できる。東山から4人が選ばれたことは、個人の評価だけでなく、チーム全体の競争力を示す材料だ。

特に注目したい4選手の見どころ

麻生太朗:ゴールを守る主将

京都サンガF.C.U-15出身のGK。学校公式サイトで原達輝とともにキャプテンとして紹介されている。GKが主将を務めることからも、最後尾からチームを統率する役割が注目される。夏の全国大会でも東山の登録選手として名を連ねた。

原達輝:守備陣をまとめる主将

伊丹FCジュニアユース出身のDF。麻生とともにチームを率いる存在であり、最終ラインの中心選手として登録されている。京都予選の優秀選手にも選ばれており、チームの守備を評価する際に外せない選手だ。

井上流賀:全国大会経験を持つDF

武生FCジュニアユース出身。JFAのインターハイ登録情報では3年生のDFとして掲載されている。原とともに守備ラインを形成する選手で、京都府予選の優秀選手にも選出された。

上田直史:将来性が期待される若手FW

MIOびわこ滋賀U-15出身。インターハイの登録時点では1年生で、ポジションはFWだった。上級生が中心となるチームの中で、早い段階から全国大会の登録メンバーに入っている点は注目に値する。プレミアリーグの登録表でもFWとして名前が確認できる。

【プレミアリーグWEST】10位という順位が示す2026年の課題

インターハイ京都府予選で優勝し、選手権京都大会でも12得点を記録した東山。しかし、2026年のチームを総合評価するなら、プレミアリーグWESTの順位を見落としてはいけない。

高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグWESTは、Jクラブのユースチームや全国レベルの高校が参加する国内トップカテゴリーの高校年代リーグだ。東山は2026年にこの舞台へ参戦している。

10月18日・第18節終了時点の成績



東山高校
10位/12チーム



18
勝ち点


18
試合数


5勝3分10敗
勝敗内訳


-10
得失点差


総得点
16点


総失点
26点

2026年10月18日、第18節終了時点。以後の試合によって順位は変動する。

順位表では東山は12チーム中10位。18試合を消化し、5勝3分10敗、勝ち点18という成績だった。得点16、失点26で、得失点差はマイナス10となっている。

上位にはヴィッセル神戸U-18、名古屋グランパスU-18、サガン鳥栖U-18、サンフレッチェ広島F.C.ユースなどが並ぶ。東山が対戦しているのは、育成組織として高い競争力を持つクラブユースや全国上位の高校だ。京都府予選と同じ感覚で勝ち続けることは難しい。

特に気になるのは得点力だ。18試合で16得点という数字は、1試合平均で約0.89得点。失点は1試合平均約1.44点となる。選手権の12得点という結果とは対照的に、リーグ戦では攻撃の継続性と守備の安定が課題として浮かび上がる。

直近のリーグ戦結果から見える傾向

10月のプレミアリーグWESTでは、東山は次のような試合を戦っている。

- 9月27日:大津 2-0 東山
- 10月4日:東山 1-2 神村学園
- 10月10日:米子北 2-1 東山
- 10月18日:東山 3-3 サンフレッチェ広島F.C.ユース

10月18日の広島ユース戦では3得点を挙げて引き分けた。一方、その前の3試合は1得点以下にとどまり、3連敗を喫している。

この結果から読み取れるのは、東山に攻撃力がないということではない。むしろ、試合によって得点力に波がある点が課題だ。京都明徳戦のように主導権を握れる試合と、プレミアリーグの強豪相手に得点機会を作り続けなければならない試合では、求められる攻撃の質が違う。

夏のインターハイ全国大会でも、その難しさは表れた。東山は7月25日の1回戦で青森山田と対戦し、0対1で敗退。前半を0対0で折り返したものの、後半50分に失点した。全国大会の舞台で勝ち切るには、互角の試合を最後まで崩さない集中力が必要になる。

【歴代成績】全国準優勝の実績と強豪校としての歩み

東山高校サッカー部の評価を考えるうえで、2026年の成績だけを見るのは不十分だ。全国大会での実績を振り返ると、同校が一時的な好成績にとどまらない競争力を築いてきたことが分かる。

全国大会での主な実績

特に大きな転換点となったのが、2021年度と2022年度の全国高校サッカー選手権大会だ。

2021年度の第100回大会ではベスト8に進出。続く2022年度の第101回大会では決勝まで勝ち上がり、岡山学芸館に1対3で敗れたものの、全国準優勝という同校の歴史に残る結果を残した。

2022年度の全国大会では、星稜、聖和学園、高川学園、日体大柏、大津などを破って決勝へ進出した。全国の強豪を相手に勝ち上がった経験は、東山が強豪校として認識される大きな理由の一つだ。

また、インターハイでは2018年に3位、2022年にはベスト16を記録。2024年にも全国大会へ出場している。2026年は京都府予選を制したが、全国大会では青森山田に0対1で敗れた。

東山高校サッカー部の主な歩み

- 2018年:全国高校総体3位
- 2021年度:第100回全国高校サッカー選手権大会ベスト8
- 2022年度:第101回全国高校サッカー選手権大会準優勝
- 2024年度:全国高校総体出場
- 2025年度:プリンスリーグ関西1部2位、近畿高校サッカー選手権大会3位
- 2026年度:インターハイ京都府予選優勝、プレミアリーグWEST参戦

学校公式サイトでも、2025年のプリンスリーグ関西2位と近畿大会3位、2024年のインターハイ出場が活動実績として掲載されている。2025年のリーグ戦で上位に入り、昇格を経て2026年にプレミアリーグWESTへ戻ったことも、チームの歩みを理解するうえで重要だ。

【進路・OB】東山高校サッカー部からプロや大学サッカーへ

東山高校の魅力は大会成績だけではない。卒業後の進路という観点でも、プロ選手や大学サッカーで活躍する人材を送り出している。

東山高校出身の主なプロ選手

J SPORTSのチーム紹介などで主なOBとして紹介されているのが、次の選手たちだ。

- 鎌田大地:日本代表経験を持つMF。東山高校出身の代表的な選手。
- 池田昌生:湘南ベルマーレなどでプレーするMF。
- 阪田澪哉:セレッソ大阪でプレーするMF。

こうしたOBの存在は、東山が高校サッカーの全国大会だけでなく、その先の競技生活も見据えられる環境を持っていることを示している。

大学サッカーへの進路

サッカー進路DBの掲載情報では、2023~2026年の進路掲載分として大学サッカー部などへの進学者16名が確認できる。大学名としては、国士舘大学、東海大学、大阪体育大学、関西大学、明治大学、びわこ成蹊スポーツ大学などが挙がっている。

2026年の掲載分には、東海大学、びわこ成蹊スポーツ大学、国士舘大学、関西国際大学、甲南大学が各1名ずつ記載されている。これは公開された進路データの集計であり、今季の登録選手全員の卒業後の進路を示すものではない。

高校サッカーの進路を考える際は、プロ契約だけでなく、大学の体育会サッカー部で競技を続ける道も重要だ。東山のようにプレミアリーグや全国大会を経験できる環境は、大学進学後の競技継続を目指す選手にとっても一つの選択肢となる。

【プロの結論】東山高校サッカー部の強さと2026年の本当の評価

2026年の東山高校サッカー部を評価するなら、インターハイ京都府予選優勝、選手権京都大会の12対0、プレミアリーグWEST10位という3つの結果を一緒に見る必要がある。

京都府内の大会では優勝を争える実力を持ち、選手権でも大量得点を記録した。一方で、全国大会では青森山田に0対1で敗れ、プレミアリーグでは10位にとどまっている。この違いは、東山の強さを否定するものではなく、全国トップクラスの相手に勝ち切るための課題を示している。

東山の強みは何か

第一に、選手層の厚さがある。81名という部員数に加え、JFAや高校サッカー専門メディアに掲載される登録メンバーには、複数のJクラブや地域の強豪ジュニアユース出身者が並ぶ。

第二に、全国大会で戦った経験があること。2022年度の選手権準優勝は、現在の東山を語るうえでも大きな実績だ。全国大会のプレッシャーを知るチームとして、毎年の選手権やインターハイに向けて経験を積み重ねている。

第三に、リーグ戦とトーナメント戦の両方に参加していること。プレミアリーグWESTで高い競争力を持つチームと定期的に対戦しながら、京都府内の大会では優勝を目指す。この二つの経験が、選手の成長につながる環境になっている。

2026年に克服したい課題

最大の課題は、強豪相手に得点を積み重ねることと、接戦を勝ち切る力だ。プレミアリーグWESTでは18試合で16得点。全国大会では青森山田に1点差で敗れた。大量得点を記録した京都明徳戦とは異なる強度の試合で、どこまで攻撃の再現性を高められるかが焦点となる。

また、3年生の主力が卒業する時期を見据え、1・2年生がどれだけ経験を積めるかも重要だ。インターハイ時点で1年生だった上田直史のような若手が、上級生の経験を引き継いでいけるかは、次年度以降のチーム作りにも関わってくる。

東山の強さを見極める際には、次の3点を基準にすると分かりやすい。

1. 大会結果: 京都府予選の優勝だけでなく、全国大会でどこまで勝ち上がれるか。
2. リーグ成績: プレミアリーグWESTで得点力と守備の安定を両立できるか。
3. 選手育成: 3年生の主力に続く若手が、公式戦でどれだけ存在感を示せるか。

12対0というスコアは確かな成果だ。しかし、本当の評価は京都大会の上位対決、そして全国の強豪との試合で決まる。2026年の東山は、実績と課題の両方を持つ、今後の動向を追う価値のあるチームだ。

東山高校サッカーに関するよくある質問(FAQ)

Q1:東山高校サッカー部は2026年のインターハイ京都府予選で優勝した?
A1:優勝した。京都共栄学園との決勝を1対0で制し、2大会ぶり7回目の全国大会出場を決めた。ただし、全国大会本戦では青森山田に0対1で敗れ、1回戦敗退となった。

Q2:東山高校と京都明徳の12対0の試合はいつ?
A2:2026年10月25日、第105回全国高校サッカー選手権大会京都府予選の4回戦で行われた。東山が12対0で勝利し、準々決勝に進出した。

Q3:2026年の東山高校サッカー部のキャプテンは誰?
A3:学校公式サイトでは、GKの麻生太朗とDFの原達輝がキャプテンとして紹介されている。

Q4:東山高校のプレミアリーグWESTの順位は?
A4:2026年10月18日の第18節終了時点で10位。18試合で5勝3分10敗、勝ち点18、得点16、失点26という成績だった。

Q5:東山高校サッカー部の注目選手は?
A5:麻生太朗、原達輝、井上流賀、上田直史の4人。2026年インターハイ京都府予選の優秀選手にも選出されている。

Q6:東山高校サッカー部の卒業生にはどんな選手がいる?
A6:鎌田大地、池田昌生、阪田澪哉などが主なOBとして知られている。大学サッカーやプロの舞台へ進む卒業生もいる。

まとめ:東山高校サッカー部は冬の全国大会出場を目指す重要局面へ

2026年の東山高校サッカー部は、インターハイ京都府予選優勝、選手権京都大会での京都明徳戦12対0という結果を残している。麻生太朗と原達輝のダブルキャプテンを中心に、井上流賀、上田直史らがチームを支える構成だ。

一方、プレミアリーグWESTでは10位に位置し、全国大会でも青森山田に惜敗した。京都府内での強さと、全国トップクラスの相手に勝つための力には、まだ差がある。

次の大きな焦点は、10月31日の京都産業大学附属との選手権京都大会準々決勝だ。その先の準決勝、決勝まで勝ち進めるか。そして冬の全国大会への出場権を獲得できるか。2022年度の選手権準優勝という歴史を持つ東山が、2026年にどのような結果を残すのか、今後の試合から目が離せない。

主な参照資料:東山中学・高等学校公式サッカー部紹介、JFAインターハイ2026チーム紹介、KBS京都大会公式資料、高校サッカードットコム、ゲキサカ、J SPORTS、サッカー進路DB。上記の大会結果・登録情報は2026年10月30日時点の公開情報に基づく。