【完全一覧】宝塚記念の過去10年の結果と歴代優勝馬
まず、2017年から2026年までの10開催について、優勝馬だけでなく2着・3着馬、単勝人気、勝ちタイムをまとめた。
JRA公式競走成績をもとに整理。人気は各馬の単勝人気。
2026年はメイショウタバルがクビ差で勝利

2026年6月14日の第67回宝塚記念は、雨が降る阪神競馬場で行われた。芝の状態は重。18頭が出走し、メイショウタバルは2番人気でレースを迎えた。
序盤はコスモキュランダが先頭に立ち、メイショウタバルは離れた2番手を追走。前年のように先頭を譲らず押し切る競馬ではなく、武豊騎手は折り合いを重視した。
直線では残り200メートル付近でコスモキュランダを捉え、追い込んできた1番人気クロワデュノールの追撃をクビ差でしのいだ。
- 1着:メイショウタバル(2:12.1)
- 2着:クロワデュノール(2:12.2)
- 3着:ダノンデサイル(2:12.6)
前年の2025年は稍重馬場で逃げ切り、2026年は重馬場で好位から抜け出す競馬。異なる展開で連覇を果たした点に、同馬の成長が表れている。
JRAのレース回顧では、武豊騎手が今回の馬の状態について、自身が騎乗した中でも特に良さと強さを感じたと振り返っている。父は2013年・2014年の宝塚記念を連覇したゴールドシップであり、血統面でも興味深い結果となった。
【歴代優勝馬の注目記録】メイショウタバル・クロノジェネシス・ゴールドシップ

宝塚記念の歴史を語るうえで、連覇を達成した競走馬は特に重要だ。
JRAの歴代優勝馬記録を確認すると、近年の連覇達成馬として次の3頭が挙げられる。
メイショウタバル:2025年・2026年
父ゴールドシップ/武豊騎手/石橋守厩舎
2025年は7番人気、2026年は2番人気。道悪への適性と先行力を生かし、2年連続で春のグランプリを制した。
メイショウタバルの特徴は、単に先行力があるだけではないことだ。2025年は逃げ切り、2026年は2番手から抜け出す柔軟な競馬を見せた。
さらに、重馬場の毎日杯を勝利しており、パワーを要する馬場への適性も示してきた。父ゴールドシップも宝塚記念を連覇していることから、親子で同じGⅠの連覇を達成した点も競馬ファンの関心を集める記録となった。
クロノジェネシス:2020年・2021年
父バゴ/北村友一騎手・C.ルメール騎手
2020年は2番人気、2021年は1番人気で優勝。異なる騎手で2年連続のタイトルを獲得した。
2020年は稍重馬場で2分13秒5を記録。2着キセキに6馬身差をつける圧勝だった。
翌2021年は良馬場で2分10秒9。2着ユニコーンライオンを退け、前年とは異なるコンディションでも強さを発揮した。
この連覇は、特定の馬場状態だけに依存しない総合力を示す好例である。
ゴールドシップ:2013年・2014年
父ステイゴールド
宝塚記念を2年連続で制した名馬。メイショウタバルの父としても2026年の結果に関係する。
ゴールドシップは2013年、2014年と連続して宝塚記念を制覇した。メイショウタバルが2025年と2026年に連覇したことで、父子で同じGⅠを連覇するという記録的なつながりが生まれた。
この3頭の連覇記録は、宝塚記念が一度の好走だけでなく、異なる年の馬場や展開に対応できる能力を要求するレースであることを示している。
【人気別成績と過去の配当】1番人気を信頼しすぎるのは危険?
宝塚記念では、上位人気馬が優勝するケースが多い一方、人気薄が馬券圏内に飛び込む年もある。
ここで注意したいのは、JRAの2026年版データ分析に掲載されている「過去10年」の集計期間だ。これは2026年のレース前に作成された2016~2025年の10開催を対象としている。
単勝人気別の成績
| 人気 | 成績(1着-2着-3着-着外) | 勝率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|
| 1番人気 | 2-3-0-5 | 20.0% | 50.0% |
| 2番人気 | 2-0-3-5 | 20.0% | 50.0% |
| 3番人気 | 3-0-0-7 | 30.0% | 30.0% |
| 4番人気 | 0-0-2-8 | 0% | 20.0% |
| 5番人気 | 0-2-1-7 | 0% | 30.0% |
| 6~9番人気 | 3-3-1-33 | 7.5% | 17.5% |
| 10番人気以下 | 0-2-3-56 | 0% | 8.2% |
注目したいのは、1番人気の勝率が20%にとどまる点だ。
一方、1~3番人気の合計では7勝。上位人気が中心であることも確かだが、残りの3勝は7番人気が2回、8番人気が1回という結果になっている。
つまり、人気上位を中心に考えながらも、実績や馬場適性のある中穴を見落とさないことが大切になる。
高配当が生まれた過去のレース
宝塚記念の払戻金は、年によって大きく異なる。
特に印象的なのが2018年だ。7番人気ミッキーロケットが勝ち、10番人気ワーザー、12番人気ノーブルマーズが続いた。
この結果、3連単は49万2,560円という高額配当になった。
2020年も3着に12番人気モズベッロが入り、3連単は18万3,870円。人気薄の組み合わせが配当を押し上げた。
一方、2026年は上位人気3頭で決着し、払戻金は次の通りだった。
| 券種 | 組み合わせ | 払戻金 |
|---|---|---|
| 単勝 | 16番 | 390円 |
| 馬連 | 5-16 | 620円 |
| 馬単 | 16-5 | 1,360円 |
| 3連複 | 1-5-16 | 1,230円 |
| 3連単 | 16-5-1 | 6,040円 |
2018年の49万円超と2026年の6,040円を比較すると、同じ宝塚記念でも人気順の組み合わせによって払戻金が大きく変わることが分かる。
高配当を狙う場合は、単純に人気薄を選ぶのではなく、上位人気馬の信頼度と穴馬の好走条件を分けて検討したい。
【枠順・前走別成績】宝塚記念で狙いたい馬の条件
JRAの過去10年データからは、枠順と前走の格・着順に特徴が見られる。
枠順別の傾向は8枠と1枠に注目
阪神競馬場で行われた2016~2023年と2025年の9開催を対象にしたJRAの枠順データでは、8枠から最多の4頭が優勝している。
- 8枠:4勝、3着内率21.7%
- 1枠:0勝、3着内率28.6%
- 3枠:2勝、勝率13.3%
- 5枠:1勝、3着内率23.5%
興味深いのは、8枠が勝利数でトップである一方、1枠が3着内率で最も高いことだ。
阪神芝2200メートルは1コーナーまでの距離が長く、外枠の馬でも先行する余地がある。外枠だからという理由だけで評価を下げる必要はない。
2026年のメイショウタバルも8枠16番から優勝している。ただし、2026年の結果はJRAが事前に公開した枠順統計の集計対象には含まれていない。
前走はGⅠ組が中心
宝塚記念の出走馬を比較する際、特に重視したいのが前走のレース格だ。
JRAの2016~2025年の集計では、3着以内に入った延べ30頭のうち25頭が前走で国内外のGⅠを走っていた。
具体的には次のレースが目立つ。
- 天皇賞(春):3着以内に9頭
- 大阪杯:3着以内に8頭
- 海外GⅠ:3着以内に6頭
前走別の成績も特徴的だ。
国内GⅠ組は5勝、海外GⅠ組は4勝。海外GⅠ組の勝率は15.4%で、国内GⅠ組の6.5%を上回る。
さらに、国内GⅡ・GⅢから参戦し、前走で3着以下だった馬は、JRAの集計で0勝・2着0回・3着0回(29頭)と厳しい結果になっている。
4歳・5歳馬が優勢
年齢別の成績でも、はっきりした特徴がある。
- 4歳:4勝、3着内率28.9%
- 5歳:6勝、3着内率25.0%
- 6歳:0勝、3着内率13.8%
- 7歳以上:0勝、3着内率3.7%
過去10年の優勝馬は4歳と5歳に限られている。
ただし、6歳馬でも2着・3着に入るケースはあり、年齢だけで消すのは早計だ。実績や前走内容を合わせて評価する必要がある。
【コース比較】阪神芝2200mと2024年京都開催は何が違う?
宝塚記念の予想で見落としやすいのが、2024年の開催場変更だ。
通常の宝塚記念は阪神競馬場の芝2200メートルで行われるが、2024年は京都競馬場の芝2200メートル・外回りで開催された。
これは阪神競馬場のスタンドリフレッシュ工事に伴う開催変更であり、通常の阪神開催とはコース形状が異なる。
阪神芝2200メートルの特徴
阪神芝2200メートルは内回りコースを使用する。
JRAが公表するコース情報では、主な特徴は以下の通り。
- 1コーナーまでの距離はAコース使用時で530.5メートル。
- 直線距離はAコース使用時で356.5メートル。
- ゴール前には約120メートルにわたって1.8メートル上る急坂がある。
- 3コーナー付近から下りに転じ、徐々にペースが速くなる。
直線が短い分、最後の直線だけで差し切るのは簡単ではない。3~4コーナーで位置を上げる器用さや、早めに動いても脚を持続できる能力が求められる。
特にゴール前の急坂を考えると、瞬発力だけでなく、最後まで踏ん張れるスタミナも重要だ。
2024年は18年ぶりの京都開催
2024年6月23日の宝塚記念は、2006年以来18年ぶりに京都競馬場で実施された。
使用されたのは芝2200メートルの外回りコース。阪神内回りとは異なり、京都外回りはAコース使用時の直線距離が403.7メートルある。
また、京都外回りには3コーナー付近の坂があり、坂を上って下る起伏を利用したロングスパートが展開のポイントとなる。
2024年の勝ち馬ブローザホーンは、後方で脚をためながら外を進出。重馬場の中、最後の直線で鋭く伸びてGⅠ初制覇を達成した。
2着はソールオリエンス、3着はベラジオオペラ。1番人気ドウデュースは6着だった。
2024年の結果を阪神開催のデータと同じ条件で扱わないことが重要だ。 距離は同じ2200メートルでも、直線の長さや坂の位置が違うため、求められる適性も変わってくる。
【重馬場・道悪の傾向】雨の宝塚記念で好走する馬とは?
宝塚記念は梅雨の時期に行われるため、芝が良好な状態とは限らない。
2017~2026年の10開催を見ると、稍重または重馬場だった年は6回。良馬場だった年は4回だ。
道悪での代表的な結果を振り返ると、次のような特徴がある。
道悪で結果を残した代表馬
2017年:サトノクラウン
稍重馬場で3番人気のサトノクラウンが優勝。2着ゴールドアクター、3着ミッキークイーンを抑えた。
この年は雨の影響でパワーが求められる馬場となり、サトノクラウンの持続力が生きた。
2018年:ミッキーロケット
稍重馬場で7番人気のミッキーロケットが勝利。2着ワーザー、3着ノーブルマーズという伏兵中心の決着だった。
2020年:クロノジェネシス
稍重馬場で2番人気のクロノジェネシスが勝利。2着キセキに6馬身差をつける圧倒的な内容だった。
2024年:ブローザホーン
京都の重馬場で3番人気のブローザホーンが優勝。京都芝2200メートルへの適性と道悪実績が結果につながった。
2026年:メイショウタバル
雨によって重馬場となった阪神で、メイショウタバルが2年連続の優勝を達成した。
道悪では何を重視すべきか
重馬場や稍重では、良馬場の高速決着とは異なる能力が求められる。
特に注目したいのは次の3点だ。
1. 過去の道悪実績: 重馬場や稍重で勝利した経験があるか。
2. 持続力: 一瞬の加速だけでなく、長く脚を使えるか。
3. 位置取り: 馬場が悪化した際にも、無理なく好位置を確保できるか。
ただし、道悪だから必ず先行馬が有利になるわけではない。2024年のブローザホーンのように、後方から進出して勝つケースもある。
馬場状態だけでなく、コースと展開を組み合わせて判断することが欠かせない。
【プロの結論】宝塚記念の過去データから導く予想の判断基準
ここまでの結果とJRAの統計を整理すると、宝塚記念では単一の数字に頼らず、複数の条件を組み合わせることが重要になる。
実際の予想では、次の順番で評価したい。
予想で優先したい5つのポイント
1. 4歳・5歳を中心に比較する
過去10年の優勝馬は4歳・5歳に限られている。年齢面では、この2世代を中心に検討する価値がある。
2. 前走の格と着順を確認する
前走GⅠ組の好走が多く、天皇賞(春)や大阪杯、海外GⅠからの参戦馬は特に注目したい。GⅡ・GⅢ組は前走の着順まで確認する。
3. 枠順だけで評価を決めない
阪神開催では8枠の優勝例が多いが、1枠も3着内率が高い。枠順は脚質や出走頭数、先行争いと合わせて考える。
4. 道悪実績を確認する
梅雨時の開催では馬場状態が変わりやすい。過去の重馬場実績、血統、持続力を評価に加える。
5. 2024年京都開催の数字をそのまま阪神に当てはめない
京都外回りと阪神内回りではコース構造が違う。2024年のブローザホーンの勝利は参考になるが、阪神での再現性を考える際はコース適性を別に検討したい。
どんな予想スタイルに向いているか
- 堅実な馬券を考える人: 1~3番人気の実績馬を中心に、4・5歳や前走GⅠ組を評価する。
- 中穴を狙いたい人: 6~9番人気でも、重賞実績や道悪適性、先行力を備えた馬を検討する。
- 高配当を狙いたい人: 10番人気以下の馬についても、前走内容や馬場適性を確認し、人気だけで切らない。
反対に、枠順だけで買い目を決める人や、過去の勝ちタイムだけで能力を比較する人には注意が必要だ。
特に2026年の2分12秒1と2022年の2分09秒7を単純に比較しても、馬場状態や展開が異なるため、能力差を正確には判断できない。
プロの結論は、年齢・前走実績・馬場適性・コース適性の4要素を優先し、人気と枠順は補助材料として使うこと。 過去の数字は有力な判断材料だが、当日のコンディションを上回る絶対的な法則ではない。
【宝塚記念の過去】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の宝塚記念を勝った馬は?
A1:2026年6月14日に行われた第67回宝塚記念は、武豊騎手騎乗のメイショウタバルが優勝した。2番人気で、勝ちタイムは2分12秒1。2着クロワデュノールにクビ差をつけ、前年に続く連覇を達成した。
Q2:宝塚記念を連覇した馬は?
A2:近年の連覇達成馬には、2013・2014年のゴールドシップ、2020・2021年のクロノジェネシス、2025・2026年のメイショウタバルがいる。メイショウタバルはゴールドシップ産駒でもある。
Q3:宝塚記念は何番人気の馬が勝ちやすい?
A3:JRAが2026年のレース前に公表した過去10年(2016~2025年)の統計では、3番人気が勝率30.0%でトップ。1番人気と2番人気はともに20.0%だった。一方、7番人気や8番人気の優勝例もあり、伏兵にも注意が必要だ。
まとめ:宝塚記念の過去データを2027年以降の予想にも生かす
2026年の宝塚記念は、メイショウタバルが重馬場を克服して連覇を達成する歴史的な一戦となった。過去10年を振り返ると、クロノジェネシスやイクイノックスなどの名馬に加え、ミッキーロケットやブローザホーンのような伏兵の勝利も確認できる。
データ面では、4歳・5歳馬の活躍、前走GⅠ組の優勢、阪神開催での8枠の勝利数が注目材料だ。また、2024年の京都開催や2026年の重馬場決着は、開催場と馬場状態によってレースの性質が変わることを示している。
今後の宝塚記念を予想する際は、過去の優勝馬や人気別成績だけでなく、当日の馬場、コース適性、前走内容を総合的に判断したい。歴代の結果を正しく読み解くことが、次のグランプリを楽しむための確かな手掛かりになる。