【パ・リーグ救援投手成績】セーブ35で3人が並び、鈴木昭汰が中継ぎ部門を制覇
2026年のパ・リーグ救援投手成績では、セーブ数とホールドポイントの両部門で見応えのある争いが展開された。
最多セーブは35で3人が同時にトップ。ホールドポイントでは千葉ロッテの鈴木昭汰が39ポイントを記録し、リーグ1位となった。
パ・リーグ最多セーブランキング

2026年のセーブ部門は、次の3投手が35セーブで並んだ。
- 1位:A.マチャド(オリックス)35セーブ
- 1位:横山陸人(ロッテ)35セーブ
- 1位:杉山一樹(ソフトバンク)35セーブ
- 4位:柳川大晟(日本ハム)30セーブ
- 4位:藤平尚真(楽天)30セーブ
- 6位:甲斐野央(西武)23セーブ
- 7位:岩城颯空(西武)18セーブ
3投手は同じ35セーブでも、防御率には違いがある。
マチャドは51試合に登板して防御率1.20、横山は56試合で2.82、杉山は55試合で3.23だった。
この比較から分かるのは、セーブ数だけでは救援投手の投球内容を完全には評価できないということだ。マチャドは失点を抑える安定感が数字に表れており、横山と杉山もそれぞれ35セーブという結果を残した。
ホールドポイントランキングは鈴木昭汰が39

中継ぎ投手の働きを評価するうえで注目したいのが、ホールドポイント(HP)だ。
NPBの定義では、ホールドポイントは救援勝利数とホールド数の合計。単純なホールド数とは異なる指標である。
2026年の上位は以下のとおり。
- 1位:鈴木昭汰(ロッテ)39HP
- 2位:松本裕樹(ソフトバンク)36HP
- 3位:椋木蓮(オリックス)35HP
- 4位:篠原響(西武)34HP
- 5位:山﨑颯一郎(オリックス)29HP
鈴木昭汰は55試合に登板し、6勝3敗、33ホールド、1セーブ、防御率2.39を記録した。
救援勝利6とホールド33を合計すると39。これがリーグトップのホールドポイントにつながっている。
NPBの2026年度表彰でも、鈴木は最優秀中継ぎ投手として初受賞。単に登板数を重ねただけではなく、試合の重要な局面でチームを支えた実績が数字に表れた。
セーブとホールドポイントは何が違う?

両者は救援投手を評価する指標だが、役割が異なる。
セーブは、リードを守って試合を締めくくる抑え投手の働きを評価するもの。一方、ホールドは、試合途中に登板してリードを保ち、救援投手としての役割を果たしたことを評価する記録だ。
ホールドポイントは、ホールドに救援勝利を加えた数字となる。
そのため、最多セーブの3人とホールドポイント1位の鈴木昭汰を同じ基準で比較するのは適切ではない。抑えと中継ぎでは登板する場面や求められる役割が異なるからだ。
2026年は、マチャド、横山、杉山が抑えとして35セーブを記録する一方、鈴木が39HPで中継ぎ部門のトップに立った。救援投手陣の層の厚さを示す結果となっている。
【先発と救援を比較】2026年のパ・リーグ投手陣を支えた主要人物
2026年の投手成績を総合的に見ると、先発と救援では評価の軸が明確に分かれている。
先発投手では平良海馬、隅田知一郎、北山亘基、エスピノーザらが主要部門で上位に入り、救援投手ではマチャド、杉山一樹、横山陸人、鈴木昭汰らがチームの終盤を支えた。
主要投手の記録と役割の関係
- 平良海馬(西武): 防御率1.36で最優秀防御率。146イニングを投げ、先発投手として失点を抑えた。
- 隅田知一郎(西武): 防御率2.27、148奪三振。166回1/3を消化し、先発としての投球量も目立った。
- 北山亘基(日本ハム): 13勝3敗、勝率.813。最多勝と勝率第一位の2部門でトップ。
- エスピノーザ(オリックス): 13勝6敗で最多勝を獲得。防御率2.71も記録した。
- 荘司康誠(楽天): 171奪三振でリーグ最多。三振を奪う能力で先発陣を代表した。
- マチャド(オリックス): 35セーブ、防御率1.20。抑えとしての安定した数字を残した。
- 横山陸人(ロッテ): 35セーブ。56試合に登板してチームの終盤を支えた。
- 杉山一樹(ソフトバンク): 35セーブ。最多セーブのタイトルを獲得した。
- 鈴木昭汰(ロッテ): 39HPで最優秀中継ぎ投手賞を獲得した。
2026年の投手成績から見える球団ごとの特徴
西武は平良と隅田が防御率ランキングの1位、2位を占めた。さらに武内夏暉も防御率3.27で9位に入り、先発投手の成績が目立った。
日本ハムでは北山が最多勝と最高勝率を獲得。伊藤大海も159奪三振で2位、172回2/3で投球回数1位となり、先発陣の中心的な数字を残した。
オリックスはエスピノーザが最多勝を獲得し、マチャドも35セーブでリーグトップ。先発と抑えの双方にタイトル獲得者がいる。
ロッテは横山が35セーブ、鈴木昭汰が39HP。終盤を担う救援投手の活躍が数字に表れている。
ソフトバンクも杉山が35セーブを記録し、救援部門で存在感を示した。
こうして見ると、投手成績の上位者は特定の球団だけに集中しているわけではない。先発の柱と救援の柱がそれぞれ異なる球団から生まれ、リーグ全体の投手層を形作っている。
【プロの結論】2026年のパ・リーグ投手成績は6つの指標で評価する
2026年のパ・リーグ投手成績を正しく読み解くには、防御率、勝利、勝率、奪三振、セーブ、ホールドポイントの6指標を組み合わせることが大切だ。
それぞれの数字が示している能力は異なる。
- 防御率: 失点をどれだけ抑えたかを評価する。
- 勝利: 試合で勝利投手となった回数を示す。
- 勝率: 勝利と敗戦のバランスを示す。
- 奪三振: 打者から三振を奪った数を示す。
- セーブ: リードを守って試合を締めくくった実績を示す。
- ホールドポイント: 救援勝利とホールドを合わせた中継ぎの実績を示す。
よくある3つの誤解
誤解1:防御率が低い投手が必ず最多勝になる
2026年は防御率1.36の平良が最多勝ではなく、防御率2.56の北山と2.71のエスピノーザが13勝でタイトルを獲得した。防御率と勝利数は別の評価基準である。
誤解2:奪三振数が多ければ防御率も必ず低い
荘司は171奪三振で1位だったが、防御率は3.45。奪三振能力と失点を防ぐ能力は関連するものの、同じものではない。
誤解3:ホールドポイントはホールド数と同じ
ホールドポイントには救援勝利も含まれる。鈴木昭汰は6勝と33ホールドを合わせて39HPとなった。記録を比較する際は、この計算方法を理解しておきたい。
投手成績を調べるときの判断基準
パ・リーグの投手を比較したい読者は、次のように目的別に指標を使い分けると理解しやすい。
- 失点を防ぐ能力を知りたいなら、防御率と規定投球回を確認する。
- 試合を作る先発投手を知りたいなら、勝利数、投球回、勝率を組み合わせる。
- 三振を奪う能力を知りたいなら、奪三振数と投球回を比較する。
- 抑え投手を評価するなら、セーブ数に防御率や登板数を加える。
- 中継ぎ投手を評価するなら、ホールド数だけでなくホールドポイントも確認する。
なお、規定投球回以上という条件は防御率ランキングを見る際に特に重要だ。救援投手のセーブやホールドポイントは別の役割を評価するため、規定投球回だけで判断する必要はない。
【パ・リーグ投手成績2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のパ・リーグで防御率1位の投手は誰?
平良海馬(埼玉西武ライオンズ)だ。防御率1.36でリーグトップとなり、最優秀防御率投手賞を初受賞した。
Q2:2026年のパ・リーグ最多勝投手は誰?
北山亘基(北海道日本ハムファイターズ)とエスピノーザ(オリックス・バファローズ)の2人。ともに13勝を記録した。北山は勝率.813でもリーグ1位となった。
Q3:2026年のパ・リーグ最多奪三振投手は誰?
東北楽天ゴールデンイーグルスの荘司康誠で、171奪三振を記録した。2位の伊藤大海は159奪三振だった。
Q4:2026年のパ・リーグ最多セーブ投手は誰?
マチャド(オリックス)、横山陸人(ロッテ)、杉山一樹(ソフトバンク)の3人が35セーブで並んだ。
Q5:2026年のパ・リーグでホールドポイント1位は誰?
千葉ロッテマリーンズの鈴木昭汰で、39HPを記録した。33ホールドと6救援勝利を合わせた数字で、最優秀中継ぎ投手賞も初受賞している。
Q6:2026年のパ・リーグの規定投球回は何回?
143イニング。チームの試合数と同じ143回が規定投球回となる。規定投球回以上の投手を対象にした防御率ランキングでは、平良海馬が1.36で1位だった。
まとめ:2026年のパ・リーグ投手成績は平良・北山・荘司らが主役
2026年のパ・リーグ投手成績は、各部門で異なる強みを持つ投手がトップに立ったシーズンとなった。
防御率では平良海馬が1.36で圧倒。隅田知一郎も2.27で続き、西武の先発陣が上位を占めた。
最多勝は北山亘基とエスピノーザの13勝。北山は勝率.813も記録し、2部門でタイトルを獲得した。奪三振では荘司康誠が171でトップとなり、救援部門では35セーブの3投手と39HPの鈴木昭汰が注目を集めた。
NPB公式の2026年度個人投手成績は全日程終了となっており、今回紹介した数字はシーズンの最終的な公式記録に基づいている。
2027年以降の投手陣を見通す際にも、2026年の成績は重要な比較材料になる。単純なランキングだけでなく、投球回、防御率、勝率、奪三振、救援記録を組み合わせることで、各投手の本当の強みが見えてくる。
2026年のパ・リーグ投手成績を代表するキーワードは、平良の防御率1.36、北山の13勝と勝率.813、荘司の171奪三振、そして鈴木昭汰の39ホールドポイント。この4つの数字が、今シーズンの投手部門を象徴している。
主な記録出典:日本野球機構(NPB)2026年度公式戦個人投手成績、パシフィック・リーグ投手部門リーダーズ、2026年度パシフィック・リーグ表彰選手。