【10月24日の戦力外理由】ケムナ誠・長谷部銀次ら6選手の成績と経緯

目次

10月24日の第2次戦力外通告では、投手陣の入れ替えが目立った。

対象となった6選手のうち5人が投手であり、故障からの復帰状況、一軍での登板機会、二軍での成績など、それぞれ異なる事情を抱えていた。

ケムナ誠:故障に苦しんだ元ブルペンの主力

カープ戦力外

ケムナ誠は2017年ドラフト3位で入団した右腕。190センチの長身から投げ下ろす力強い直球を武器に、中継ぎとして活躍してきた。

2020年から2022年まで3年連続で40試合以上に登板。ブルペンを支える存在だったが、2023年9月に右肘の手術を受けた。

2024年は一軍5試合にとどまり、2025年と2026年は一軍登板なし。2026年の二軍成績は24試合登板、3勝4敗、防御率5.33だった。

戦力外通告後も現役続行を希望しており、NPBでのプレーを目指している。

さらに10月27日には、球団から通訳として残ることを打診されたと自身のSNSで明かした。選手としての経験に加え、英語力を生かした球団スタッフとしての道も提示された形だ。ただし、本人は引き続き現役でプレーする意欲を示している。

長谷部銀次:社会人出身左腕の再出発

カープ戦力外

長谷部銀次は中京大中京、慶應義塾大学、トヨタ自動車を経て、2022年ドラフト6位で入団した左腕。

即戦力としての期待を受け、2024年と2025年には一軍でそれぞれ5試合に登板した。

しかし、2026年は一軍登板なし。二軍では21試合に登板したものの、0勝3敗、防御率9.86と苦しいシーズンになった。

今後は現役続行やトライアウトを通じた他球団への挑戦が注目される。

松本竜也:プロ1年目50試合登板からの苦しい転換

カープ戦力外

松本竜也は2021年ドラフト5位でHonda鈴鹿から入団した右腕。

プロ1年目の2022年には50試合に登板し、4勝2敗、4ホールド、防御率3.56を記録した。翌年にはプロ初セーブも挙げている。

ところが、その後は登板数が減少。2026年は一軍登板がわずか1試合となり、防御率も54.00だった。

本人は戦力外通告を受けた際、与えられたチャンスを生かせなかったことを振り返りながらも、現役続行への意欲を示している。

一度は一軍の中継ぎとして実績を残しただけに、他球団で再起できるかが注目される。

日髙暖己:人的補償で加入した若手投手

日髙暖己は、2024年1月にオリックスから広島へ移籍した右腕だ。

移籍の経緯は、西川龍馬のFA移籍に伴う人的補償だった。

将来性を期待されてカープに加入したものの、一軍登板を果たせないまま今回の戦力外通告を受けた。

まだ若く、投手としての成長余地もあるため、現役続行を目指す場合は他球団や独立リーグなど、新しい環境での再出発が選択肢となる。

辻大雅:トミー・ジョン手術後の育成再契約が焦点

辻大雅は左腕投手。2026年9月11日に左肘のトミー・ジョン手術を受けた。

10月24日に戦力外通告を受けたものの、他の選手とは事情が異なる。

球団は育成選手としての再契約を打診する方針と報じられている。本人も今後のリハビリに取り組む意向を示している。

トミー・ジョン手術は競技復帰まで長期のリハビリを必要とするため、来季すぐに一軍戦力として計算するのは難しい。育成契約によって復帰を目指すことは、選手と球団の双方にとって現実的な選択肢となる。

中村貴浩:育成から支配下をつかんだ外野手

中村貴浩は2022年育成ドラフト2位で九州産業大学から入団した外野手。

2023年に支配下登録を勝ち取り、同年には一軍15試合に出場してプロ初安打を記録した。2024年も一軍11試合に出場している。

一方、直近2シーズンは一軍出場機会を得られず、今回の契約終了に至った。

育成から支配下へ昇格した経験を持つ選手だけに、他球団で再びチャンスをつかめるかが焦点になる。

今回の6人について、日刊スポーツは5人が現役続行を希望していると報道。辻については育成再契約の打診が見込まれている。

単に年齢や実績だけでなく、故障からの復帰、二軍での成績、チーム内の競争環境が契約判断に影響したと考えられる。

【10月26日の自由契約】杉原望来・ラミレス・ロベルトは戦力外と何が違う?

10月26日に発表された杉原望来、モイセス・ラミレス、ネルソン・ロベルトの3選手については、10月1日と24日の戦力外通告とは分けて理解したい。

キーワードは、育成選手契約の3年ルールだ。

育成選手は3シーズン経過後に自由契約となる仕組み

日本プロ野球の育成選手契約には、入団後に連続して3年間、育成選手として在籍した場合の取り扱いが定められている。

3シーズンを経過しても翌年度に支配下選手として契約されない場合、契約上、自由契約選手となる仕組みだ。

ただし、自由契約になったからといって、元の球団との関係が完全に終了するとは限らない。

元球団と再び育成契約を結ぶことも、他球団と契約することも制度上可能だ。

杉原望来:二軍で防御率2.34を記録した左腕


育成での再契約に注目
投手・21歳
2023年度育成ドラフト3位で京都国際高校から入団した左腕。2026年はファームで3勝1敗1セーブ、防御率2.34を記録した。

2026年は一定の成績を残していたが、支配下登録には至らなかった。

3年目の契約期間を終えたことによる自由契約であり、球団との育成再契約が今後の注目点となる。

モイセス・ラミレス:ファーム月間MVPを受賞した内野手


再契約の可能性に注目
内野手・24歳
ドミニカ・カープアカデミー出身。2024年に育成契約を結び、2026年は二軍で打率.279、7本塁打、35打点を記録した。

特に注目したいのは、9月度のファーム月間MVPを受賞したことだ。

2026年の二軍では77試合に出場し、長打力を発揮した。フェニックスリーグにも参加していたが、負傷によって離脱したと報じられている。

3選手の中でも、打撃面の実績という意味で今後の動向が気になる存在だ。

ネルソン・ロベルト:カープアカデミー出身の外野手


外野手・25歳
ドミニカ・カープアカデミー出身。2024年に育成契約を結び、2026年はファーム53試合に出場した。

2026年の二軍成績は打率.235、3打点。ラミレスと同じく、海外出身の若手育成選手としてチームで経験を積んできた。

自由契約後にどの球団と契約するのか、あるいはカープとの再契約が実現するのかが注目される。

戦力外通告と自由契約の違いを整理

両者は日常的には同じように「退団」と表現されることがあるが、意味合いは異なる。

- 戦力外通告: 球団が来季の契約を結ばない意思を選手に伝えること。
- 自由契約: 選手が特定球団との契約に拘束されず、他球団とも契約できる状態になること。
- 育成選手の3年経過による自由契約: 育成契約の規定に基づく手続き。再契約の可能性がある。

今回の10月26日の3選手については、育成契約の期間に伴う自由契約という側面が強い。

したがって、3選手全員がチームの戦力構想から完全に外れたと判断するのは早い。杉原やラミレスのように二軍で結果を残した選手は、再契約の行方にも注目したい。

【カープ戦力外選手の現在】移籍先・トライアウト・現役続行の可能性

戦力外通告を受けた選手の次の進路は、ファンにとって大きな関心事だ。

2026年10月29日時点では、対象選手全員の移籍先が決定したわけではない。現役続行、他球団からのオファー、合同トライアウト、育成再契約など、選手ごとに進路が分かれる段階にある。

ケムナ誠:現役続行と球団スタッフの選択肢

ケムナは10月27日に球団から通訳の仕事を打診されたことを公表した。

一方で、本人は現役続行への意欲も明らかにしている。元チームメートで、現在はMLBデトロイト・タイガースに所属するドリュー・アンダーソンとも交流し、今後も一緒に練習する考えを示した。

選手として再びNPBのマウンドに立つのか、それとも球団スタッフとして野球に関わるのか。今後の選択が注目される。

長谷部銀次:トライアウトによる再挑戦に注目

長谷部については、現役続行に向けたトライアウト受験の意向が地元のカープ情報媒体で報じられている。

ただし、10月29日時点で他球団との契約が決定したという発表は確認できない。

社会人野球で培った経験を持つ左腕だけに、他球団が投手層の補強候補として評価するかがポイントになる。

松本竜也・日髙暖己:他球団での現役続行が焦点

松本はプロ1年目に50試合登板を経験した実績があり、現役続行への意欲を示している。

日髙もまだ若く、人的補償で加入した経緯を持つ投手だ。広島では一軍登板がなかったものの、他球団で新しいチャンスを得られるかが焦点になる。

小園・矢野・前川・田村:若い4選手の次の所属先

10月1日に戦力外通告を受けた4選手も、今後の進路が注目される。

特に小園は首位打者と最高出塁率の獲得経験があり、矢野はゴールデングラブ賞の実績を持つ。

野球選手としての能力と、今回の球団判断は分けて考える必要がある。他球団がどのように評価するかは、今後の契約交渉や獲得発表によって明らかになっていくだろう。

現時点では、4選手の新所属先について正式発表を確認できない。

退団後に注目すべき3つの進路

今後のカープ退団選手については、次の3つを確認していきたい。

1. NPB他球団への移籍: 支配下選手として新しい球団と契約するケース。
2. 合同トライアウト: 実戦形式の場で能力をアピールし、獲得を目指すケース。
3. 育成契約・球団スタッフ: 育成選手として再出発したり、通訳など別の立場で野球界に残ったりするケース。

戦力外通告を受けたことと、プロ野球選手としてのキャリアが終わることは同じではない。

2026年オフは、選手それぞれの希望と他球団の補強方針によって、今後の状況が変化する可能性がある。

【プロの結論】2026年のカープ戦力外から見えるチーム再編の本質

今回の一連の発表を整理すると、カープの選手整理には大きく3つの異なる背景がある。

第一は、10月1日の信頼関係をめぐる判断。

小園、矢野、前川、田村の4選手は、球団が説明した信頼関係の問題を背景に契約終了となった。選手の実績だけでは説明できない異例のケースである。

第二は、10月24日の戦力構想と選手の状態をめぐる判断。

ケムナの故障歴、長谷部や松本の一軍登板機会、日髙の育成段階、辻の手術後のリハビリ、中村貴浩の一軍出場機会など、各選手の状況は異なる。

第三は、10月26日の育成契約制度に伴う手続き。

杉原、ラミレス、ロベルトの自由契約は、育成選手として3シーズンを経過したことに関係している。再契約の余地があるため、他の戦力外選手と同じ扱いにはできない。

この3つを一括りにして「13人が全員、実力不足で解雇された」と理解するのは正確ではない。

また、2026年オフの編成を考えるうえでは、次の点も重要だ。

- 投手陣では、故障からの復帰を目指す選手と、二軍で結果を出しながら支配下登録を目指す選手の動向。
- 内野陣では、小園と矢野という実績ある選手の退団による戦力構成の変化。
- 外野陣では、田村、中村貴浩、育成選手ロベルトらの契約終了後の補強・育成方針。
- 新井監督のもとで、2027年シーズンに向けたチームの再編がどのように進むか。

特に重要なのは、戦力外の人数だけでチームの強化を評価しないことだ。

選手の退団によって空いたポジションを、ドラフト新人、既存選手の成長、他球団からの補強、育成選手の支配下昇格によってどう埋めるか。その過程まで見て初めて、今回の人員整理の意味が分かる。

【カープ戦力外2026】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2026年の広島カープで戦力外通告を受けた選手は何人ですか?

A1:10月1日の4人と10月24日の6人を合わせて、支配下選手は計10人です。さらに10月26日には育成選手3人の自由契約が発表されました。両者を合計すると13人になります。

Q2:カープの2026年の戦力外通告はいつ発表されましたか?

A2:第1次が2026年10月1日、第2次が10月24日です。育成選手3人の自由契約は10月26日に発表されました。

Q3:杉原望来、モイセス・ラミレス、ネルソン・ロベルトはカープに再契約する可能性がありますか?

A3:あります。3選手は育成契約の3シーズン経過に伴って自由契約となりました。自由契約後も元球団との再契約は可能であり、今後の球団発表が注目されます。

Q4:矢野雅哉と前川誠太は薬物事件で有罪になったのですか?

A4:いいえ。2人はエトミデートをめぐって書類送検されましたが、広島地検は2026年10月16日に不起訴処分としました。送致事実を認定するに足りる十分な証拠がないことが理由として報じられています。

Q5:戦力外になった選手の移籍先は決まっていますか?

A5:2026年10月29日時点では、今回の対象選手全員について新しい所属先が決まったという正式発表はありません。現役続行、トライアウト、育成再契約などの動向を引き続き確認する必要があります。

Q6:辻大雅は2027年もカープでプレーできますか?

A6:可能性があります。2026年9月に左肘のトミー・ジョン手術を受けており、球団は育成契約を打診する方針と報じられています。再契約が成立すれば、リハビリを続けながら復帰を目指すことになります。

まとめ:カープ戦力外2026の最新情報と今後の注目点

2026年10月の広島東洋カープでは、支配下選手10人への戦力外通告と、育成選手3人の自由契約が発表された。

今回の発表を改めて整理すると、次のとおりだ。

- 10月1日: 矢野雅哉、小園海斗、前川誠太、田村俊介の4選手。
- 10月24日: ケムナ誠、長谷部銀次、松本竜也、日髙暖己、辻大雅、中村貴浩の6選手。
- 10月26日: 杉原望来、モイセス・ラミレス、ネルソン・ロベルトの育成3選手が自由契約。

特に注目したいのは、育成3選手の再契約、辻大雅のリハビリと育成契約、ケムナ誠ら現役続行を希望する選手の移籍先だ。

また、小園や矢野のような実績ある選手の退団は、2027年のカープのチーム編成にも大きな影響を与える可能性がある。

戦力外通告は選手にとって厳しい節目だが、同時に新しい球団で再起する機会でもある。今後のトライアウト、移籍発表、育成契約の動向が、2026年オフのカープを追ううえで重要な焦点となる。