ガラス張りの家ドリームハウスの現在は?桶川・鎌倉の建築費とその後を徹底解説
テレビ東京の住宅建築番組『完成!ドリームハウス』で紹介された「ガラス張りの家」を覚えているでしょうか。外壁をほとんどガラスで構成し、屋外と室内の境界をなくしたような大胆な住宅は、放送直後から大きな反響を呼びました。特に話題になったのが、2013年4月29日に放送された埼玉県桶川市の平屋住宅です。約150坪の敷地に建てられたこの家は、建築費約2,900万円とされ、まるで美術館のような外観が注目を集めました。
一方、2016年7月18日には神奈川県鎌倉市でも360度全面ガラス張りの住宅が紹介されています。こちらは120段の階段を上った高台に建つ、建築費4,860万円と紹介された個性的な住宅です。2026年現在、ネット上では「桶川の家は空き家になった?」「住人は退去した?」「売却されたという噂は本当?」といった疑問も検索されています。2軒の設計思想や建築費、住み心地の課題、そして放送後の情報を整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:2013年4月29日放送のガラス張り住宅は埼玉県桶川市に建てられた「外壁の無い家」。敷地面積は約150坪です。
- 要点2:桶川の家の建築費は約2,900万円、2016年の鎌倉の360度ガラス張り住宅は約4,860万円と紹介されています。いずれも土地代などの扱いに注意が必要です。
- 要点3:桶川の家が売却・空き家になったという話は、2014年のSNS投稿をきっかけに広がりましたが、投稿対象との同一性が確認できず、売却を裏付ける確かな情報もありません。
【2013年放送】桶川市のガラス張りの家はどこ?完成!ドリームハウスの全貌

埼玉県桶川市に建てられた約150坪の平屋

最初に押さえておきたいのは、ガラス張りの家の所在地です。2013年4月29日、テレビ東京の『完成!ドリームハウス』で放送された住宅は、埼玉県桶川市に建てられました。
テレビ東京の番組情報では、この住宅を「まるで美術館!敷地面積150坪 壁がない開放的な平屋」と紹介しています。
施主一家は当時、桶川市内の賃貸アパートに暮らしていました。長女の成長をきっかけにマイホームの建築を決意し、妻の両親が所有していた市内の約150坪の土地を活用することになったのです。
番組で紹介された施主側の希望は、単に見た目が珍しい家を建てることではありませんでした。
- 大きな開口部を設けた開放的な住宅
- 開放感のある浴室
- 2階建てではなく平屋にすること
- キッチンから家族の居場所が分かる間取り
- 愛車を身近に感じられる空間
こうした希望を実現するため、建築家が提案したのが外壁をガラスの建具で囲むという大胆な設計でした。
設計を担当したのはa not-DESIGNの建築家

設計を担当したのは、建築事務所「a not-DESIGN」の松石直樹氏と西田智史氏です。
松石氏は2013年4月26日付の自身のブログで、設計した「Okegawa M house」がテレビ東京の番組で紹介されることを告知していました。そこでは、150坪の敷地に建つ「壁がない開放的な平屋」と説明されています。
さらに、現在も閲覧できるa not-DESIGNの作品紹介には、この住宅の設計意図が詳しく掲載されています。
設計上の大きな特徴は、敷地を最大限に生かすため、建物を3棟に分けて配置したことです。
- LDK棟:キッチンから建物全体を見渡せる家族の中心空間。
- 浴室・趣味室棟:浴室と愛車を眺められる趣味のスペース。
- 寝室・子ども部屋棟:敷地の奥に配置した、比較的プライベート性の高い空間。
外部はすべてガラスの建具で囲み、床から天井まで広がる大開口を採用しています。リビングの窓を開ければ庭と室内が連続し、プールやバーベキュー、キャンプなども楽しめる構想でした。
つまり、この住宅は単純に壁をガラスへ置き換えただけではありません。広い敷地を3つの空間に分け、家族の気配を感じながら、それぞれの時間も確保できるように設計された住宅だったのです。
なぜ「丸見えハウス」と呼ばれるようになったのか
大きな反響を呼んだ理由は、外壁だけでなく、生活空間の内部まで視線が抜ける大胆な構造にあります。
一般的な住宅では、外壁や間仕切りによって視線を遮り、寝室や浴室などのプライベート空間を守ります。しかし、桶川の住宅では透明なガラス建具を多用したため、一般的な住宅とは開放感の意味が大きく異なりました。
昼間は自然光が室内に入り、庭との一体感を味わえます。一方、夜間は室内の照明によって外からの視認性が高まる可能性があります。
このギャップが、放送当時の視聴者に強烈な印象を残しました。建築としての斬新さを評価する意見がある一方、プライバシーや防犯、夏冬の室温を心配する声も広がったのです。
【建築費を比較】桶川と鎌倉のガラス張り住宅は何が違う?
ガラス張りの家を調べる際に混同されやすいのが、2013年の桶川市の住宅と、2016年の鎌倉市の住宅です。
どちらもテレビ東京の『完成!ドリームハウス』で紹介されたガラス張り住宅ですが、所在地も設計者も建築条件も異なります。
2013年4月29日放送:桶川市の住宅
桶川の住宅は、約150坪の広い敷地に建てられた平屋です。設計はa not-DESIGNの松石直樹氏と西田智史氏が担当しました。
建築費については、当時の放送内容を整理した建築番組の記録に約2,900万円と記載されています。設計料と土地代は含まない金額として紹介されているため、総事業費と混同しないことが大切です。
敷地にゆとりがあり、3棟を配置できたことが設計の自由度を高めました。大きな窓から庭を取り込み、室内と屋外を一体化させることが最大の特徴です。
2016年7月18日放送:鎌倉市の360度全面ガラス張りの家
もう一つの有名な事例が、2016年7月18日に放送された鎌倉市の住宅です。
テレビ東京の番組タイトルにも「鎌倉の高台に360度全面ガラス張りの家が出現!!」と明記されていました。
こちらの住宅は、地上から約26メートルの高台にあり、建物まで120段の階段を上る必要がある特殊な立地でした。車道がなく、重機も入れられないため、掘削や資材運搬などを人力で進める難工事となりました。
設計を担当したのは建築家の石井秀樹氏です。不動産会社による当時の建築分析記事では、建築費は4,860万円と紹介されています。設計料や土地代は別扱いとされており、一般的な住宅の建築費と単純比較できる数字ではありません。
また、鎌倉の住宅は鉄骨造の2階建てとして紹介され、発熱ガラスや床暖房、屋根裏の熱を利用する換気システムなど、温熱環境への工夫も盛り込まれていました。
2軒の違いを一覧で比較
| 比較項目 | 桶川市の住宅 | 鎌倉市の住宅 |
|---|---|---|
| 放送日 | 2013年4月29日 | 2016年7月18日 |
| 所在地 | 埼玉県桶川市 | 神奈川県鎌倉市 |
| 設計者 | 松石直樹・西田智史 | 石井秀樹 |
| 敷地の特徴 | 約150坪の広い敷地 | 120段の階段を上る高台 |
| 建物の特徴 | 3棟構成の外壁のない平屋 | 360度全面ガラス張りの住宅 |
| 構造 | 平屋。詳細な構造仕様は作品紹介に明記なし | 鉄骨造2階建てと当時の建築記録に記載 |
| 建築費 | 約2,900万円 | 約4,860万円 |
| 費用の注意点 | 設計料・土地代別とする記録 | 設計料・土地代別とする当時の分析記事 |
| 設計の主眼 | 庭との一体感、家族の気配 | 高台の自然環境と360度の眺望 |
ここで注目したいのは、同じガラス張り住宅でも、桶川と鎌倉では設計の前提が違うことです。
桶川は広い敷地を生かした生活空間の提案でした。一方、鎌倉は高台の眺望と自然環境を最大限に取り込むことが中心です。
また、鎌倉の住宅は建築家自身の自邸として紹介された事例でもあり、設計者が自ら住みながら設備や居住性能を試すという意味合いもありました。
【住み心地を検証】ガラス張り住宅のメリットとプライバシー問題
ガラス張り住宅の魅力は、写真や映像だけでも伝わります。しかし、実際に長期間生活する場合、見た目の美しさとは別の判断基準が必要です。
メリット1:圧倒的な開放感と自然光
大きなガラス面を設ける最大のメリットは、外の景色を室内に取り込めることです。
一般的な住宅では壁によって視界が区切られますが、ガラス張り住宅では庭の緑や空の色、雨や雪などの変化を室内から感じられます。
桶川の住宅の場合、キッチンから建物全体を見渡せる構成になっていました。子どもが別の棟で遊んでいても様子を確認しやすく、家族の気配を感じながら過ごせるという設計上の利点があります。
また、日中は自然光が入りやすく、照明に頼らずに明るい空間を確保しやすいことも魅力です。
メリット2:庭と室内を一体化できる
桶川の住宅では、リビングの大きな窓を開けることで庭と室内を連続させる構想が採用されていました。
天候のよい日には庭でバーベキューをしたり、プールを出したり、テントを張ってキャンプを楽しんだりできます。
これは単に窓が大きい住宅とは異なる特徴です。屋内と屋外を明確に分けず、生活の場そのものを敷地全体へ広げる考え方といえます。
デメリット1:プライバシーの確保が難しい
ガラス張り住宅で最も問題になりやすいのが、外部からの視線です。
通常の住宅では、外壁や窓の配置によって、通行人や隣家から室内が見えにくいように設計します。しかし、全面に近いガラス張りでは、室内の様子が外から見える範囲も広くなります。
特に注意したいのが夜間です。日中は屋外の方が明るく、ガラスへの映り込みなどによって室内が見えにくい場合があります。しかし、夜間に室内の照明をつけると、外から室内の様子を認識しやすくなります。
浴室や寝室など、家族のプライベートな時間を守るためには、遮光カーテン、ロールスクリーン、すりガラス、可動式の目隠しなどを組み合わせる必要があります。
また、防犯面でも注意が必要です。外から室内の様子が分かることで、在宅状況や家具の配置などが見えやすくなる可能性があります。
デメリット2:夏の暑さと冬の寒さ
ガラス張り住宅のもう一つの課題は、断熱と日射のコントロールです。
経済産業省資源エネルギー庁の住宅省エネ情報では、快適な住宅を実現するための基本として、断熱・日射遮蔽・気密の3つを挙げています。
窓は壁と比べて熱の出入りが大きくなりやすい部分です。YKK APが示す標準的な住宅モデルの試算でも、夏の熱の流入や冬の熱の流出において、窓が大きな割合を占めています。
ガラス面積が大きくなるほど、窓の性能や日射遮蔽の設計が室内環境に与える影響も大きくなります。
夏は日射熱によって室温が上がりやすく、冬は窓面から熱が逃げやすくなります。冷暖房費の増加や、窓際での温度差も考慮しなければなりません。
ガラス張り住宅の快適性を左右する対策
- Low-E複層ガラス:特殊な金属膜などによって熱の移動や日射の侵入を抑える。
- 樹脂サッシ:アルミより熱を伝えにくい素材を使い、窓枠からの熱損失を抑える。
- 外付けブラインド:日射がガラスを通過する前に遮り、室温上昇を防ぐ。
- 庇・オーニング:太陽高度に合わせて直射日光をコントロールする。
- 植栽:外部からの視線を遮りながら、日射を調整する。
- 計画換気:必要な換気量を確保しながら、室内の温熱環境を整える。
国の省エネ情報では、ブラインドなどによる日射遮蔽は、室内側より外側に設置する方が効果的とされています。ガラス張り住宅では、カーテンだけに頼らず、建物の外側から熱を遮る設計も重要です。
なお、ガラスの種類や方角、窓面積によって適切な対策は異なります。ガラス張りだから必ず暑い、あるいは寒いと一律に決めつけることはできません。住宅全体の断熱性能と設備を合わせて評価する必要があります。
【その後と現在】桶川のガラス張りの家は空き家?売却の噂の真相
桶川のガラス張り住宅について、現在も検索され続けているのが「その後、住人はどうなったのか」という疑問です。
放送から年月が経過した現在、ネット上では空き家説や売却説などが繰り返し取り上げられています。
2014年に広がった空き家説の発端
話題が大きく広がったのは2014年11月末です。
当時、SNS上に「某テレビ番組で匠に大胆にリフォームされてスケスケになってしまった近所の家、空き家になってた」といった趣旨の投稿がありました。
この投稿をきっかけに、ネット上では『完成!ドリームハウス』の桶川のガラス張り住宅が空き家になったのではないかという推測が広がりました。
2014年12月には、この話題がネットニュースやまとめサイトでも取り上げられています。
しかし、問題の投稿には「匠」「リフォーム」という表現が含まれていました。これはテレビ朝日系の『大改造!!劇的ビフォーアフター』を連想させる内容です。
実際、2024年にこの騒動を振り返ったRENOTEの記事も、投稿対象がドリームハウスの住宅だったのかどうかは明確ではないと指摘しています。
売却されたという噂は本当なのか
結論からいえば、桶川の住宅が売却されたと断定できる公的な情報や、所有者による発表は確認できません。
2014年の空き家説は、SNS投稿を起点に広まったものであり、その投稿だけでは対象となった住宅を特定できません。したがって、「2014年に空き家になった」「建築後1年で売却された」という話を確定した出来事として扱うことはできません。
また、カーテンが設置されたという話や、道路側の目隠しが増えたという情報もネット上では見られます。しかし、これらについても、所有者本人の説明や現在の状態を裏付ける継続的な公式資料とは区別する必要があります。
2026年現在、住人はどうしている?
2026年10月現在、桶川の住宅について、施主一家が現在も住んでいるのか、転居したのか、売却したのかを確定できる信頼性の高い公表情報は見当たりません。
設計事務所のa not-DESIGNは、現在も作品紹介ページに「okegawa M house」を掲載しています。そこには建築当初の設計意図や、3棟構成の空間計画が紹介されています。
ただし、建築作品として掲載されていることと、施主が現在も居住していることは別の話です。作品ページから所有権や居住状況を判断することはできません。
また、住宅の正確な住所や現在の居住者を特定することは、プライバシーの観点からも慎重であるべきです。
現時点で整理できるのは、建築当初の住宅の所在地と設計内容は確認できる一方、住人の現在や売却の有無は公表情報だけでは確定できないということです。
【建築家の視点】鎌倉の360度ガラス張り住宅が示した別の可能性
桶川の住宅と比較するうえで重要なのが、2016年7月18日に放送された鎌倉のガラス張り住宅です。
同じようにガラス面を大きく取った住宅ですが、鎌倉の事例には、桶川とは異なる設計上の工夫がありました。
120段の階段と高低差26メートルという難条件
テレビ東京の番組紹介によると、鎌倉の住宅は地上から26メートルの高さに位置し、建物まで120段の階段を上る必要がありました。
車道がなく、重機も使用できないため、掘削や建築資材の運搬を人力で進めなければなりませんでした。
一般的な住宅建築では、工事車両や重機を使って効率よく資材を搬入できます。しかし、この敷地では人の手による作業が中心となり、施工の難易度が大幅に高くなりました。
ガラス張りという意匠だけでなく、立地そのものが建築費を押し上げる要因になったと考えられます。
発熱ガラスや床暖房など温熱環境への工夫
鎌倉の住宅について当時の不動産専門家が掲載した分析では、発熱ガラス、床暖房、屋根裏の熱を利用した換気システムなどが取り上げられています。
ガラス面が大きい住宅では、通常の住宅よりも窓の性能が快適性を左右します。そのため、単純に透明なガラスを大量に採用するだけでなく、窓自体の断熱性能や暖房方法を検討する必要があります。
この住宅では、窓に電気を通して補助暖房として活用する考え方も採用されていました。
ただし、当時の不動産専門家の記事では、こうした設備の実際の効果やランニングコストについては検証が必要との見解も示されています。
つまり、設備が導入されていることと、一般的な住宅と同等の省エネ性能を実現していることは同じではありません。
建築家の自邸という点が持つ意味
鎌倉の住宅について興味深いのは、建築家自身の住まいとして紹介された点です。
一般の施主から依頼を受けて住宅を設計する場合、建築家は施主の予算や家族構成、将来の暮らし方を踏まえなければなりません。
一方、自邸であれば、設計者自身が特殊な設備や空間構成を試し、その長所と短所を生活の中で検証することもできます。
当時の不動産専門家も、建築家自身が住む住宅であることを踏まえ、一般の購入者向け住宅とは評価の視点が異なると論じていました。
この違いは、住宅の評価において重要です。建築家が自らの価値観を追求する住宅と、一般家庭が長期間住み続けるために建てる住宅では、優先すべき条件が必ずしも一致しないからです。
【専門的な判断基準】ガラス張り住宅の建築費用と向いている人・向かない人
桶川と鎌倉の2つの事例から分かるのは、ガラス張り住宅の価格はガラスの量だけで決まるものではないということです。
建築費用を左右する5つの要素
ガラス張り住宅の建築費用には、主に次のような要素が関係します。
- ガラスの性能:単板ガラス、複層ガラス、Low-E複層ガラスなど、仕様によって価格が異なります。
- サッシと建具:大型開口に対応する枠や開閉機構には、通常の窓とは異なる設計・施工が必要です。
- 構造設計:壁を減らす場合、建物を支える柱や梁、接合部などの構造計画が重要になります。
- 温熱設備:床暖房、空調、日射遮蔽、換気などを総合的に設計する必要があります。
- 敷地条件:傾斜地、階段だけの敷地、資材搬入が難しい場所では施工費が高くなる可能性があります。
特に鎌倉の事例は、120段の階段を上った先に建てるという特殊な立地が大きなポイントでした。
一方、桶川の住宅は約150坪という広い土地を生かした設計です。同じガラス張り住宅でも、敷地条件が異なれば必要な費用も大きく変わります。
ガラス張り住宅に向いている人
ガラス張り住宅が向いているのは、次のような条件を満たす人です。
- 周囲に視線を遮る十分な敷地の余裕がある。
- 庭や自然の景色を生活空間に取り込みたい。
- カーテンやブラインドを使い分ける暮らしに抵抗がない。
- 高性能ガラスや空調設備に十分な予算を確保できる。
- 一般的な住宅とは異なるデザインを楽しみたい。
- 定期的な清掃やガラスのメンテナンスを負担に感じない。
おすすめできない人の条件
反対に、次のような人は慎重に検討する必要があります。
- 外から室内が見えることに強いストレスを感じる。
- 家族それぞれの個室やプライベート空間を重視する。
- 冷暖房費をできるだけ抑えたい。
- 周囲に隣家や道路が近く、視線を遮りにくい。
- 窓の清掃や設備の維持管理に時間をかけたくない。
- 将来的な売却や中古住宅としての流通性を重視する。
特に資産価値については、注意が必要です。特殊なデザインの住宅は、購入希望者の好みが分かれやすく、一般的な住宅と同じ条件で売却できるとは限りません。
鎌倉の住宅についての不動産専門家の分析でも、建築費の高さに対して中古市場で同額の評価を得られるとは限らないという指摘がありました。
建築費は、必ずしも将来の売却価格に反映されるわけではありません。住み心地に対する満足度と、資産価値に対する評価は分けて考える必要があります。
【よくある質問】ガラス張りの家ドリームハウスに関するFAQ
Q1:ドリームハウスのガラス張りの家はどこにありますか?
A1:2013年4月29日に放送された有名なガラス張り住宅は、埼玉県桶川市に建てられました。約150坪の敷地に建つ平屋で、設計はa not-DESIGNの松石直樹氏と西田智史氏が担当しました。
Q2:桶川のガラス張り住宅の建築費はいくらですか?
A2:約2,900万円とする当時の建築番組記録があります。土地代と設計料は別扱いとされているため、総費用が2,900万円だったという意味ではありません。
Q3:ガラス張りの家は2014年に空き家になったのですか?
A3:2014年11月に空き家になったというSNS投稿が話題になりました。しかし、その投稿が桶川の住宅を指していたかどうかは確定していません。空き家になったという情報を事実として断定することはできません。
Q4:桶川のガラス張りの家は現在も売却されていないのですか?
A4:2026年10月現在、売却の有無を確定できる信頼性の高い公表情報は確認できません。売却されたという噂も、現在も施主が住んでいるという情報も、確定事項として扱うことはできません。
Q5:鎌倉市の360度全面ガラス張りの家はいつ放送されましたか?
A5:2016年7月18日です。テレビ東京で放送され、120段の階段を上った高台に建つ住宅として紹介されました。建築費は当時の不動産専門家の記事で約4,860万円とされています。
Q6:ガラス張りの家は夏暑く、冬寒いのでしょうか?
A6:ガラス面が多いと日射熱の流入や冬場の熱損失が大きくなる可能性があります。ただし、Low-E複層ガラス、外付けブラインド、庇、床暖房、計画換気などを組み合わせることで、快適性を高めることは可能です。窓の性能と住宅全体の断熱設計が重要です。
Q7:桶川と鎌倉のガラス張り住宅は同じ建築家が設計したのですか?
A7:異なります。桶川の住宅は松石直樹氏と西田智史氏、鎌倉の住宅は石井秀樹氏が担当しました。所在地だけでなく、設計思想や敷地条件も異なります。
まとめ:ガラス張りの家ドリームハウスから学ぶ住宅設計の本質
テレビ東京の『完成!ドリームハウス』で紹介されたガラス張り住宅は、住宅設計の可能性と難しさを同時に示した事例です。
2013年4月29日放送の桶川市の住宅は、約150坪の敷地に3棟を配置し、外壁をガラス建具で構成した平屋でした。家族の気配を感じられる空間と、庭と室内が一体化する暮らしを目指した設計です。
一方、2016年7月18日放送の鎌倉市の住宅は、120段の階段を上った高台に建つ360度全面ガラス張りの家でした。特殊な立地条件や設備面の工夫も含め、建築家の挑戦が色濃く表れた住宅です。
そして、長年にわたって検索されている桶川の住宅のその後については、売却や空き家を裏付ける確かな情報は確認できません。2014年のSNS投稿が話題の発端となりましたが、投稿対象が本当にこの住宅だったのかという点にも疑問が残ります。
住宅は、完成写真の美しさだけで評価できるものではありません。夏の日差し、冬の寒さ、夜間のプライバシー、家族構成の変化、メンテナンス費用、将来の売却可能性まで含めて初めて、長く暮らせる住まいかどうかが見えてきます。
【プロの結論】 ガラス張り住宅の本当の価値は、ガラスの面積ではなく、透明な空間と快適な生活をどこまで両立できるかにあります。開放感を追求するのであれば、敷地の広さ、周囲の視線、窓の断熱性能、外付けの日射遮蔽、空調計画を設計段階から一体的に考えることが欠かせません。
桶川と鎌倉の2軒は、奇抜な住宅として話題になっただけではありません。理想の住まいを実現するためには、デザインと日常生活のバランスが必要であることを、今も考えさせてくれる建築事例です。