みなみかわのシステマとは?始めた理由と「痛くない」の真相、2026年の活動を徹底解説
お笑い芸人・みなみかわの代名詞として知られる「システマ」。ロシアの軍隊格闘術を習得し、腹部に強烈なパンチやキックを受けても平然としている姿は、数々のバラエティー番組で話題になってきた。テレビ東京『ざっくりハイタッチ』で注目されたこの芸は、いったいどのように生まれたのか。特殊な呼吸法によって本当に痛みを感じなくなるのだろうか。
実は、システマを始めた背景には、かつて所属していたピーマンズスタンダード時代の格闘技をめぐる競争や、仕事に恵まれなかった時期の苦悩があった。さらに2026年2月には、MBSラジオでラマーズ法との関係についても本人が解説。武術としての実態、芸としての演出、そして現在のテレビ活動までを整理する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- システマの正体:ロシア発祥の武術で、呼吸・脱力・姿勢・動作を重視する近接格闘体系。
- 芸が生まれた理由:相方との格闘技競争から始まり、2016年の『ざっくりハイタッチ』出演を機にテレビで広まった。
- 2026年の最新動向:ラマーズ法との歴史的な関係が話題になり、テレビやラジオでも活動を継続している。
【みなみかわのシステマとは】ロシア軍隊格闘術の実像と4つの原則

みなみかわが披露するシステマは、ロシア発祥の武術である。一般的には軍隊格闘術として紹介され、近接戦闘や護身を想定した身体操作を特徴とする。
システマは、単純にパンチを受けるための技術ではない。呼吸や身体の緊張、姿勢、移動などを組み合わせ、相手の攻撃に対して柔軟に対応することを目指す体系だ。
ユネスコ国際武術センターの武術情報でも、システマの基本的な考え方として、次の4つが紹介されている。
呼吸・動作・姿勢・リラックスが基本
1. 呼吸(Breathing)
呼吸を止めず、身体の緊張をコントロールする。攻撃を受けたときに息を詰めて身体を硬直させないことが基本となる。
2. 動作(Movement)
相手の攻撃を正面から受け止めるだけでなく、身体を動かして攻撃の軌道から外れる。必要以上に力を使わない動きを身につける。
3. 姿勢・構造(Structure)
身体のバランスを保ち、衝撃を受けたときにも姿勢が崩れにくい状態を目指す。
4. リラックス(Relaxation)
恐怖や緊張によって身体を硬くしない。余計な力を抜き、状況に応じて自然に対応する。
この4つを組み合わせることで、攻撃を受けた際の身体的・心理的な負担を抑えることを目指す。
つまり、みなみかわの芸で見られる「殴られても平気」という現象は、システマの一部分をテレビ向けに強調したものだ。実際の武術は、攻撃を受け続けることを目的としているわけではない。
【なぜ始めた?】ピーマンズスタンダード時代の格闘技と芸人としての苦悩

みなみかわがシステマに取り組むようになった背景には、元相方との関係がある。
2022年のエンタメNEXTのインタビューで、みなみかわはピーマンズスタンダード時代、相方とそれぞれ異なる格闘技を習っていたと明かしている。
自分がキックボクシングを始めれば相方は柔術、自分がイスラエル軍の格闘術クラヴ・マガを習えば相方は総合格闘技という具合だった。本人は、仲が良くなかったこともあって、互いに対抗するように別々の格闘技を習っていたと振り返っている。
システマも、最初からテレビで披露するために始めたわけではなかった。格闘技を習う流れのなかで取り入れたものが、やがてお笑いの武器へと変化していったのである。
仕事がない時期に生まれた新しい芸
みなみかわは2005年にピーマンズスタンダードを結成。2008年ごろにはTBS系『あらびき団』にピンネタで出演し、2009年には東京へ進出した。
しかし、順調な芸人人生だったわけではない。2022年のインタビューでは、2010年から2014年ごろまでの約5年間を、仕事がなくアルバイトもしなければならなかった苦しい時期として振り返っている。
そんな状況で生まれたのが、ライブのエンディングで披露するシステマのネタだった。
「システマも最初はそんなところから生まれた、ライブのエンディングで笑かすためのひとネタだった」
これは本人がエンタメNEXTのインタビューで語った内容だ。
当初は格闘技の経験を生かした小さなネタだったが、攻撃を受けても平然としているという分かりやすい構図が、観客の笑いを生み出した。
ここに、みなみかわの芸人としての発想がある。格闘技を本格的に習得することと、その技術を笑いに変換することは別の能力だ。彼は自身の経験をテレビで伝わりやすいキャラクターへと変えていった。
【ざっくりハイタッチ】2016年のテレビ出演でシステマが広まった経緯
システマ芸が広く知られる転機となったのが、テレビ東京のバラエティー番組『ざっくりハイタッチ』だった。
テレビ東京の公式番組情報には、2016年2月27日深夜放送の「爆笑!システマ厄払い」という企画が記録されている。千原ジュニア、小籔千豊、フットボールアワーらが出演する番組で、みなみかわのシステマが取り上げられた。
さらに、本人は2022年のインタビューで、番組のオーディション時にほかのネタがうまく受けず、スタッフから「他に何かないですか」と尋ねられた際、システマを披露したと説明している。
そこで笑いを取ったことが、テレビ出演につながった。
千原ジュニアとの掛け合いが転機に
みなみかわにとって大きかったのは、憧れていた千原ジュニアにシステマを面白がってもらえたことだった。
ジュニアから振られ、システマのリアクションで返す。そのやり取りが続き、本人はジュニアとの掛け合いから笑いが生まれている実感を得たという。
2023年9月のラジオでも、千原ジュニアがシステマ芸の流れを作ってくれたという趣旨の話をしている。
番組そのものは終了したものの、出演を通じて自分の芸が通用するという手応えを得られたことは、当時の本人にとって大きな意味があった。
みなみかわのシステマ関連年表・人物関係
| 時期 | 人物・番組・団体 | 出来事と関係 |
|---|---|---|
| 2005年 | ピーマンズスタンダード | コンビ結成。格闘技をめぐる相方との競争がシステマにつながる背景となる。 |
| 2009年 | 東京進出 | コンビで上京し、芸人としての活動を続ける。 |
| 2016年2月27日 | ざっくりハイタッチ | 「爆笑!システマ厄払い」が放送され、テレビでの認知につながる。 |
| 2019年 | ピーマンズスタンダード | コンビを解散し、みなみかわはピン芸人となる。 |
| 2021年1月 | みなみかわの術チャンネル | システマの講師へのインタビュー動画を公開し、武術としての側面を掘り下げる。 |
| 2024年5〜6月 | 松竹芸能・NANSE | 松竹芸能を退社し、6月から株式会社ナンセで活動を開始。 |
| 2026年2月 | MBSラジオ | ラマーズ法とシステマのルーツについて発言し、再び話題となる。 |
| 2026年10月 | テレビ東京・チャンスのチワワ | MCとして番組出演を継続。 |
この経緯を見ると、システマ芸は突然生まれた一発芸ではない。格闘技への関心、コンビ時代の競争、ライブでの試行錯誤、そしてテレビでの共演者との掛け合いが重なって成立したものだ。
【本当に痛くない?】システマ呼吸法と痛みを受け流す仕組みを検証
最も気になるのが、みなみかわは本当に痛みを感じないのかという疑問だ。
システマの呼吸法には、呼吸を止めず、身体の緊張を抑えながら動作するという考え方がある。強い衝撃を受けたときに身体を硬直させず、姿勢や動きを調整することで、負担を軽減することを目指す。
ただし、呼吸法によって痛みを完全になくせるという意味ではない。
呼吸で痛みの感じ方が変わる可能性はある
痛みは、身体に加わった刺激だけで決まるものではない。心理的な緊張や不安、注意の向け方なども、痛みの感じ方に影響する。
2022年に医学誌に掲載された、ゆっくりとした深い呼吸と急性疼痛に関するシステマティックレビュー・メタ分析では、7件のランダム化比較試験を統合した結果、呼吸介入後の痛みの評価が低下する傾向が報告された。
一方、研究間のばらつきが大きく、エビデンスの確実性は非常に低いと評価されている。呼吸法だけで、どのような痛みにも効果があると断定できる結果ではない。
また、この研究は一般的な呼吸介入を対象としたものであり、システマそのものの効果を検証した研究ではない。
したがって、科学的に説明できる範囲は、呼吸やリラックスによって痛みの感じ方が変化する可能性があるというところまでだ。
みなみかわの芸には演出としての側面もある
みなみかわは2023年9月の『みなみかわのオールナイトニッポン0』でも、システマはきちんとした武術である一方、自分はそこにバラエティーの要素を加えていると説明していた。
また、同年8月には、番組収録中に転倒して大流血した出来事を振り返っている。本人は自分の責任だと話していたが、実際に身体を傷つける事故が起きていた。
このエピソードが示すのは、痛みを感じにくくすることと、身体が傷つかないことはまったく別だという点である。
どれほど呼吸や脱力を意識しても、骨折や打撲、内臓への損傷などを防げる保証はない。痛みを我慢できることを、無傷であることと混同してはいけない。
システマの実態を理解するなら、次のように整理すると分かりやすい。
- 武術としてのシステマ:呼吸、姿勢、移動、脱力を組み合わせる身体操作の体系。
- 呼吸法の効果:緊張や痛みの感じ方に影響する可能性があるが、万能ではない。
- みなみかわのシステマ芸:実際の武術経験を土台に、リアクションと掛け合いを加えたテレビ向けの表現。
つまり、みなみかわが本当にシステマを習っていることと、テレビで見せる「絶対に痛くない」というキャラクターは、分けて理解する必要がある。
【ラマーズ法とシステマの関係】2026年の本人発言を歴史資料で読み解く
2026年2月18日、みなみかわのシステマに関する発言が再び話題になった。
きっかけは、2月17日深夜放送のMBSラジオ『アッパレやってまーす!』。番組内で、身体に衝撃を受けた際に出産時の呼吸法であるラマーズ法を取り入れているというリスナーのメールが紹介された。
これに反応したのが、共演者のくっきー!だった。ロシアの格闘術システマと関係があるのではないかと話題を振ると、みなみかわは両者のルーツが共通しているという趣旨の説明をした。
本人は、ラマーズ法を考案したフェルナン・ラマーズがロシア方面の格闘技を学んでいたことから、共通のルーツがあると説明した。
歴史的にはソ連の出産法がラマーズ法の源流
この発言を理解するには、ラマーズ法の歴史を確認する必要がある。
ラマーズ法の公式団体であるLamaze Internationalによると、フランスの産科医フェルナン・ラマーズは1951年、ロシアで見た技法を取り入れて出産準備の方法を紹介した。
日本の医学書院に掲載された助産学の文献でも、1949年にソ連で紹介された精神予防性無痛分娩法が、1951年にフランスのラマーズによって広められた経緯が説明されている。
この方法は、パブロフの条件反射理論を背景とする出産時の不安や痛みへの対処法であり、呼吸法だけでなく、リラックスや心理的な準備も重視するものだった。
共通点はあるが、システマと同じ武術ではない
ここで押さえておきたいのは、ラマーズ法のルーツがソ連の出産時の精神予防法にあるということだ。
ロシア・ソ連に由来する呼吸や身体の緊張へのアプローチという広い意味では、システマと共通する発想を見いだせる。しかし、ラマーズ法は軍隊格闘術ではなく、システマから派生したものでもない。
そのため、みなみかわの「ルーツは一緒」という説明は、呼吸やリラックスを重視する考え方、ロシア方面に由来する歴史という点では興味深いものの、両者が同一の技術であると受け取るのは正確ではない。
2026年のラジオ発言は、システマを単なる格闘技のネタとしてだけでなく、身体の使い方や呼吸という視点から考えるきっかけになった。
【2026年現在】みなみかわのテレビ出演とシステマ芸の立ち位置
みなみかわは2024年5月末に松竹芸能を退社し、同年6月から株式会社ナンセで活動している。所属先の公式プロフィールには、テレビやラジオ、配信コンテンツなど幅広い活動が掲載されている。
2026年現在の活動は、システマ芸だけに限定されていない。バラエティー番組の出演に加え、MCや単独ライブなど、ピン芸人として活動の幅を広げている。
2026年の主なテレビ・メディア活動
所属先NANSEの公式プロフィールでは、テレビ東京『チャンスのチワワ』、テレビ朝日『スポンジ・シノ』、TOKYO MX『小峠英二のなんて美だ!』などがレギュラー番組として紹介されている。また、MBSラジオ『アッパレやってまーす!』にも出演している。
特に『チャンスのチワワ』については、テレビ東京の2026年10月28日放送回の公式番組情報でも、みなみかわがMCとして掲載されている。
2026年7月には、所属先から単独ライブ「ニヤる」の公演・配信に関する告知も行われた。テレビ出演にとどまらず、自身のライブ活動も続けている。
システマは現在も本人を象徴する芸の一つ
2026年7月2日配信のデイリースポーツの記事では、フジテレビ系『さんまのお笑い向上委員会』で、みなみかわがシステマを始めた背景を振り返ったことが報じられた。
若い頃に理想とする芸人像と現実のギャップを感じながらも、仕事を得るために自分の持ち味を追求してきたという話のなかで、システマ芸の誕生が取り上げられている。
これは、システマが一時的なテレビ企画だけで消費されたネタではなく、みなみかわの芸人人生を象徴するエピソードとして定着していることを示している。
一方で、本人は2021年に自身のYouTubeチャンネルで「システマと真剣に向き合っていきます」というシリーズを公開している。テレビで紹介される短い時間だけでは伝わらない武術の本質を知ってもらうため、インストラクターへのインタビューやトレーニングの紹介を行った。
芸としての知名度が高まったからこそ、実際のシステマを伝えることにも取り組んでいたのである。
2026年の現在、みなみかわの活動を見る際には、システマ芸だけで評価するのではなく、番組MCやトーク、ライブなども含めた総合的な芸人活動に注目したい。
【みなみかわのシステマ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:みなみかわのシステマとは何ですか?
A1:ロシア発祥の武術システマを使った芸です。呼吸・姿勢・脱力などを重視する武術の経験を生かし、攻撃を受けても平然としている姿を笑いに変えています。
Q2:みなみかわはなぜシステマを始めたのですか?
A2:ピーマンズスタンダード時代に相方と異なる格闘技を習っていたことが背景にあります。ライブのエンディングで披露したネタがテレビ出演につながりました。
Q3:システマを習得すれば本当に痛くなくなるのですか?
A3:痛みを完全になくすことはできません。呼吸や脱力によって緊張や痛みの感じ方が変化する可能性はありますが、身体へのダメージを防ぐ保証はありません。
Q4:システマがテレビで有名になったのはいつですか?
A4:2016年2月27日放送のテレビ東京『ざっくりハイタッチ』の「爆笑!システマ厄払い」が大きな転機となりました。
Q5:システマとラマーズ法は同じものですか?
A5:同じものではありません。ラマーズ法はソ連の精神予防性無痛分娩法を源流とする出産準備法です。呼吸やリラックスを重視する点に共通性がありますが、目的も体系も異なります。
Q6:みなみかわは2026年現在もシステマを続けていますか?
A6:本人は2026年2月のラジオでもシステマについて解説しています。また、2021年にはインストラクターへのインタビュー動画も公開しています。ただし、2026年10月現在の具体的な練習頻度や継続状況については公表されていません。
Q7:みなみかわは現在どのようなテレビ番組に出演していますか?
A7:所属先の公式プロフィールには、テレビ東京『チャンスのチワワ』、テレビ朝日『スポンジ・シノ』、TOKYO MX『小峠英二のなんて美だ!』などが掲載されています。2026年10月28日放送の『チャンスのチワワ』でもMCを務めています。
まとめ:みなみかわのシステマは本物の武術と芸人の発想が融合した芸
みなみかわのシステマは、単に痛みを我慢する芸ではない。ロシア発祥の武術にある呼吸・姿勢・脱力という考え方を、芸人ならではのリアクションと掛け合わせて成立させた独自の表現である。
始めた背景には、ピーマンズスタンダード時代の相方との格闘技競争があり、2016年の『ざっくりハイタッチ』出演によって大きく知られるようになった。千原ジュニアとの掛け合いが本人の自信につながったことも、芸人人生の重要な転換点だった。
また、呼吸によって痛みの感じ方が変わる可能性は研究されているものの、システマを習えば無痛になるという医学的な裏付けはない。ラマーズ法との関係についても、共通する歴史的背景と技術的な類似点を分けて考える必要がある。
【プロの結論】
みなみかわのシステマ芸の本質は、武術の技術そのものよりも、専門知識をテレビで伝わる笑いへ変換したところにある。格闘技としての実態を知れば知るほど、芸としての誇張や演出との違いも見えてくる。
システマを学ぶなら、痛みを感じなくなることや無敵になることを期待するのではなく、呼吸・姿勢・身体の緊張を意識する武術として向き合うのが適切だ。逆に、衝撃を受けても絶対にけがをしない技術を求める人にはおすすめできない。
2026年もテレビやラジオで活躍を続けるみなみかわ。システマは、売れない時期の試行錯誤から生まれ、本人の知名度を押し上げた代表的な武器であり続けている。武術とお笑いの境界にある、この独特な芸の今後にも注目したい。
主な取材・参照資料
- テレビ東京『ざっくりハイタッチ』2016年2月27日放送情報。
- エンタメNEXT「遅咲きのピン芸人・みなみかわの覚悟と開き直り」本人インタビュー。
- みなみかわ本人のYouTube「システマと真剣に向き合っていきます」。
- UNESCO国際武術センターのシステマ解説。
- 2022年の呼吸法と急性疼痛に関する医学的メタ分析。
- Lamaze Internationalおよび医学書院のラマーズ法の歴史資料。
- NANSE公式プロフィール、テレビ東京『チャンスのチワワ』2026年10月28日放送情報。
- スポニチアネックス「ラマーズ法とシステマのルーツ」に関する2026年2月の記事。