【君と会えた10+3回】あらすじと本編との違い
『君と会えた10+3回』は、『あと3回、君に会える』を征史郎の視点から描いたU-NEXTオリジナルドラマだ。
2作品は別々の物語ではなく、同じ出来事を異なる視点から見せる連動作品である。
2作品の違いを比較

| 比較項目 | あと3回、君に会える | 君と会えた10+3回 |
|---|---|---|
| 主な視点 | 玉木楓 | 道林征史郎 |
| 主演 | 山本美月 | 眞栄田郷敦 |
| 物語の中心 | 楓が能力を知り、変化する過程 | 征史郎の過去と楓への思い |
| 恋愛の描写 | 楓が感じる恋心 | 征史郎が抱えてきた孤独 |
| 作品の役割 | メインストーリー | もう一方の視点からの補完 |
| 公開形態 | 地上波スペシャルドラマ | U-NEXT独占配信作品 |
配信版を見ると征史郎の印象が変わる

地上波版だけを見ると、征史郎は何を考えているのか分からない、不思議な年下男性という印象が強い。
しかし、征史郎側の物語を見ると、その行動の背景にある孤独や、人との別れを避けられない苦しみが浮かび上がる。
彼は生まれたときから、人とあと何回会えるかを知っていた。
普通の人なら、好きになった相手とまた会えることを疑わない。しかし征史郎には、その当たり前がなかった。
楓に惹かれていく一方で、別れの回数まで分かってしまう。だからこそ、彼の優しさや距離の取り方には複雑な意味がある。
10+3回というタイトルの意味

『君と会えた10+3回』というタイトルも、本編の数字の設定と深く結びついている。
本編で明らかになる楓と征史郎の残りの再会回数だけでなく、征史郎側から見た、それまでの出会いの積み重ねを意識させる題名だ。
征史郎が楓の背中に見ていた数字が13だったという物語の読み解きもあり、「あと3回」という地上波版の設定を別の角度から理解する手掛かりになる。
おすすめの視聴順は、地上波版『あと3回、君に会える』を先に見てから、『君と会えた10+3回』を見る方法。
最初に楓と同じ情報を受け取り、その後で征史郎の事情を知ると、何気ない会話や表情の意味が変わってくる。
【主題歌と作品の評判】Official髭男dismの楽曲が彩る恋愛ドラマ
本作の主題歌は、Official髭男dismの「最後の恋煩い」。
2019年発売のアルバム『Traveler』に収録された楽曲で、ドラマの恋愛要素と相性のよい音楽として使用された。
さらに、劇中歌には「ビンテージ」「ラストソング」も採用されている。
U-NEXTが2020年12月25日に公表した受賞発表でも、これらの楽曲が2人のラブストーリーを盛り上げたことに触れている。
文化庁芸術祭で優秀賞を受賞
本作は単なる恋愛ファンタジーにとどまらず、令和2年度文化庁芸術祭のテレビ・ドラマ部門で優秀賞を受賞している。
受賞発表では、登場人物の心情変化を丁寧に描き、人と人との出会いの意味を考えさせる作品として評価された。
特に注目したいのは、地上波と配信を組み合わせた制作手法だ。
通常の恋愛ドラマでは、主人公の視点を中心に相手の気持ちを推測する。しかし本作は、配信版で相手の内面を補うことで、同じ恋愛を二重に楽しめる構成にした。
これは、動画配信サービスが単なる見逃し視聴の場所ではなく、地上波では描ききれない物語を展開する媒体として活用された事例でもある。
2020年の作品でありながら、2026年に改めて見ても、地上波と配信を組み合わせた作品設計という点で興味深い。
視聴者に響くポイントと好みが分かれる部分
本作の魅力は、特殊能力そのものよりも、その能力によって普段の人間関係が違って見えてくるところにある。
評価できるポイント
- 数字によって出会いと別れを可視化する設定が新鮮。
- 山本美月と眞栄田郷敦の年齢差を生かした恋愛描写。
- 家族、友人、恋人との関係を同じテーマで描いている。
- 配信版を見ることで征史郎の人物像が深まる。
- 5年後の再会に余韻が残る。
好みが分かれるポイント
- 能力の仕組みを細かく説明するSF作品ではない。
- 恋愛の結末を明確なハッピーエンドとして求める人には、ラストが物足りなく感じられる可能性がある。
- 地上波版だけでは征史郎の心理を十分に理解しにくい部分がある。
なお、作品への客観的な評価を考える際には、文化庁芸術祭の優秀賞という実績と、個々の視聴者による感想を分けて捉える必要がある。
【撮影地・ロケ地】ドラマの印象的な場面はどこで撮影された?
『あと3回、君に会える』は、東京を中心に神奈川や静岡などでも撮影された。
ロケ地情報を調査しているサイトでは、登場場面と実際の撮影場所が複数特定されている。
以下は独立したロケ地調査サイトによる特定情報で、制作会社が公式に公開した全撮影地一覧ではない。
深川ギャザリア(東京都江東区)
キッチンカーに関連する場面の撮影場所として紹介されている。ドラマの仕事の舞台を思い出せるスポット。
伊豆箱根鉄道・伊豆長岡駅(静岡県伊豆の国市)
征史郎を楓が見送る場面のロケ地として特定されている。
あしがらふれあい公園(静岡県小山町)
キッチンカーが参加した祭りの場面や、楓と征史郎の印象的な場面の撮影場所。
多摩御陵参道の交差点(東京都八王子市)
5年後、楓の車と征史郎のキッチンカーが並ぶラストシーンの撮影場所として特定されている。
ほかにも、渋谷の公園通り、恵比寿の飲食店、中目黒周辺などが撮影地として紹介されている。
【2026年の配信情報】『あと3回、君に会える』はU-NEXTで見られる?
本作は、もともとカンテレとU-NEXTの連動企画として制作された。
地上波版は2020年3月31日に放送され、配信オリジナル版は同日の放送終了後からU-NEXTで独占配信された。
2026年9月25日時点のJustWatchの配信情報では、地上波版『あと3回、君に会える』はU-NEXTの配信対象として掲載されている。
ただし、動画配信サービスの作品ラインアップは変更されることがある。
視聴する際は、次の2つの正式タイトルで検索すると見つけやすい。
- 『あと3回、君に会える』
- 『君と会えた10+3回』
特に、配信版を探す場合は「10+3回」の表記を省略せずに検索するのがおすすめだ。2026年10月30日現在の配信状況は、U-NEXTの作品ページでも確認したい。
【よくある質問】あと3回、君に会えるに関するFAQ
Q1:『あと3回、君に会える』の最終回はハッピーエンドですか?
A1:完全な恋愛成就を描く結末ではありません。楓と征史郎は別々の人生を歩み、5年後に再会します。2人が笑顔を交わすラストには、切なさと温かさが共存しています。
Q2:背中に見える数字は何を意味していますか?
A2:その人物と自分が、これからの人生であと何回会えるかを示しています。3なら残り3回、2なら残り2回、1なら最後の1回です。
Q3:5年後、楓は誰と結婚していますか?
A3:楓が結婚して子どもと暮らしている姿は描かれますが、夫の名前や詳しい人物像は明かされていません。澤村や征史郎が結婚相手だと断定できる描写もありません。
Q4:『君と会えた10+3回』は続編ですか?
A4:単純な続編ではありません。地上波版と同じ物語を、征史郎の視点から描いた配信オリジナル作品です。
Q5:主題歌は誰が歌っていますか?
A5:Official髭男dismの「最後の恋煩い」です。劇中歌には「ビンテージ」「ラストソング」も使用されています。
Q6:2026年現在、どこで視聴できますか?
A6:2026年9月25日時点の配信検索情報では、地上波版はU-NEXTの配信対象として掲載されています。配信版も含め、視聴前にサービス内で作品名を確認してください。
まとめ:『あと3回、君に会える』が伝える出会いと別れの意味
『あと3回、君に会える』は、他人の背中に残りの再会回数が見えるという不思議な能力を通して、人との出会いの価値を描いた恋愛ドラマだ。
山本美月が演じる玉木楓は、眞栄田郷敦演じる道林征史郎と出会い、これまで当たり前だと思っていた人間関係を見つめ直していく。
最終回では、2人が恋人として結ばれる未来を明確に描くのではなく、5年後の再会という形で物語を締めくくる。
そして、もう一つの作品『君と会えた10+3回』を見ることで、征史郎が抱えていた孤独や、楓に対する思いがより深く理解できる。
【プロの結論】
この作品を楽しむうえで大切なのは、数字を単なる別れのカウントダウンとして見ないことだ。
残りの回数が分かるからこそ、今目の前にいる人との時間をどう使うかが問われる。
- 恋愛ドラマとして楽しみたいなら、まず地上波版を見る。
- 征史郎の本心を知りたいなら、配信版も見る。
- 最終回の余韻を味わいたいなら、5年後の再会を単なる恋愛の復活ではなく、2人がそれぞれの人生を歩んだ証しとして受け止める。
2026年に改めて見ても、家族や友人、恋人と過ごす何気ない時間の大切さを思い出させてくれる作品だ。
人といつまで一緒にいられるかは、誰にも分からない。だからこそ、今日会える人との時間を大切にしたい。『あと3回、君に会える』が最後に残すのは、そんな静かで普遍的なメッセージである。
主な情報源:関西テレビ・フジテレビ番組情報、U-NEXT公式ニュースリリース、めざましmedia、Real Sound、ロケ地調査資料。