【白日はどのドラマの主題歌?】『イノセンス 冤罪弁護士』との関係を解説
「白日」は、2019年1月19日から3月23日まで日本テレビ系で放送された土曜ドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』の主題歌です。全10話で、初回は15分拡大スペシャルとして放送されました。放送ライブラリーの番組記録にも、主題歌としてKing Gnuの名前が記載されています。
主題歌の起用が公表されたのは2019年1月7日。日本テレビの公式発表と音楽ニュースの報道によれば、King Gnuがドラマ主題歌を担当するのはこれが初めてでした。当時、バンドのメジャーデビュー作品となるアルバム『Sympa』の発売を1月16日に控えていた時期でもあります。
つまり「白日」は、King Gnuがメジャーシーンで大きく認知されていく時期に、テレビドラマとのタイアップを通じて多くの視聴者に届いた楽曲です。
「白日」の基本情報

- 楽曲名:白日(はくじつ)
- アーティスト:King Gnu
- 作詞・作曲:常田大希
- タイアップ作品:日本テレビ系『イノセンス 冤罪弁護士』
- 主題歌起用発表:2019年1月7日
- 配信リリース:2019年2月22日
- ミュージックビデオ公開:2019年2月28日
楽曲の配信はドラマの放送開始から約1か月後。先にドラマで耳にした視聴者が、楽曲単体を聴けるようになったのが2月22日でした。
【イノセンス 冤罪弁護士のあらすじ】坂口健太郎と川口春奈が演じた人物

『イノセンス 冤罪弁護士』は、無実であるにもかかわらず犯罪者として扱われてしまう冤罪をテーマにしたリーガルドラマです。
主人公は、保駿堂法律事務所に所属する弁護士・黒川拓。坂口健太郎が演じる拓は、型破りな発想と粘り強い調査で、難しい刑事事件に挑みます。
この作品の特徴は、法廷での弁論だけで事件を解決するのではなく、科学者やジャーナリストと協力し、実験や検証を通じて証拠の矛盾を明らかにしていくところです。
主要キャストと役柄

| 登場人物 | 出演者 | 役柄・物語での役割 |
|---|---|---|
| 黒川拓 | 坂口健太郎 | 主人公。冤罪事件に挑む若手弁護士 |
| 和倉楓 | 川口春奈 | 拓と行動を共にする新米弁護士 |
| 城崎穂香 | 趣里 | 拓を支えるパラリーガル |
| 秋保恭一郎 | 藤木直人 | 科学的な検証で拓を支援する科学者 |
| 別府長治 | 杉本哲太 | 保駿堂法律事務所の所長 |
| 湯布院和人 | 志賀廣太郎 | 経験豊富な弁護士 |
| 有馬聡子 | 市川実日子 | 冤罪事件を取材するテレビ局の報道ディレクター |
| 指宿林太郎 | 小市慢太郎 | 拓と法廷で対峙する検察官 |
| 登別次郎 | 正名僕蔵 | 法律事務所の弁護士 |
| 石和徳則 | 赤楚衛二 | 法律事務所のパラリーガル |
| 黒川真 | 草刈正雄 | 拓の父親(特別出演) |
日本テレビの公式キャスト情報では、坂口健太郎が黒川拓、川口春奈が和倉楓を担当。藤木直人、市川実日子、趣里らが、それぞれ異なる立場から事件解決に関わる人物を演じています。
物語の始まりは自宅放火事件
第1話では、自宅に放火したと自白した男性・阿蘇重雄(吉田栄作)の事件が描かれます。妻の恵美子(中島ひろ子)は夫の犯行を信じられず、黒川拓に弁護を依頼します。
拓は依頼人の話を聞き、事件の状況に疑問を抱きます。新米弁護士の和倉楓は拓の独特な仕事の進め方に戸惑いながらも、事件の調査に加わっていきます。
この第1話から一貫して描かれるのは、目に見える証拠や周囲の評判だけで人の有罪・無罪を判断してよいのかという問題です。
物語が進むにつれ、冤罪によって人生を変えられた人々の苦しみや、捜査・裁判に関わる人間の責任も浮かび上がります。
【白日が主題歌に選ばれた理由】常田大希と荻野哲弘プロデューサーのコメント
「白日」と『イノセンス 冤罪弁護士』の結びつきを理解するうえで、特に重要なのが2019年1月7日に公開されたコメントです。
このとき、King Gnu側だけでなく、日本テレビの荻野哲弘プロデューサーも楽曲について説明しています。両者のコメントを比べると、主題歌に求められた役割が明確になります。
常田大希が語った黒川拓への共感
作詞・作曲を担当した常田大希は、誰もが生きていくなかで、知らず知らずのうちに罪を犯したり、傷つけたり、傷つけられたりすることがあると説明しました。
そのうえで、傷ついた人の心に寄り添い、手を差し伸べる主人公・黒川拓のような存在を大切にしたいという思いを表明しています。
「自分の書く曲もそうでありたいと願っています。」
この言葉は、楽曲とドラマの関係を考えるうえで重要です。
常田が意識していたのは、冤罪という法律上の問題だけではありません。人間関係のなかで誰かを傷つけてしまうことや、自分自身も傷つきながら生きていくことなど、より広い意味での人間の弱さです。
荻野哲弘プロデューサーが求めた「未来への希望」
日本テレビの荻野プロデューサーは、初めてKing Gnuの楽曲を聴いたとき、胸の奥がざわつく感覚を覚えたとコメントしています。
さらに、作品の重要なテーマとして、冤罪によって逮捕・報道された人が、仮に無罪を勝ち取ったとしても、社会からの厳しい視線にさらされ続ける現実を挙げました。
そこでプロデューサーが楽曲に託したかったのは、そうした人々が未来に向かって歩いていけるような、主人公の祈りにも似た気持ちです。
荻野プロデューサーの説明を整理すると、起用の背景には次の3つの要素があります。
- King Gnuの音楽が持つ、聴き手の感情を揺さぶる独自性。
- 冤罪によって社会的な信用や日常を失った人々の苦しみ。
- 過去にとらわれず、未来に向かって生きてほしいという主人公の願い。
つまり、単にミステリーや法廷劇に合う緊張感のある曲を探していたわけではありません。事件の解決後にも続く人間の人生を見つめる作品の姿勢と、「白日」が描く後悔や再生への願いが重なっていたのです。
【白日の歌詞の意味を考察】冤罪と後悔、過去から逃れられない人間の姿
「白日」の歌詞を読み解くと、中心にあるのは過去への後悔と、簡単には変えられない現在を生きる人間の姿です。
歌詞には、知らないうちに誰かを傷つけてしまったこと、失って初めて気づく過ち、以前のようには戻れないという感覚が繰り返し描かれています。
1. 過ちを消すことができないという現実
楽曲の前半では、人が自分の過ちに気づくのは、何かを失った後であるという感覚が表現されています。
このテーマは、冤罪を扱うドラマと対照的な関係にあります。
冤罪被害者は、本来犯していない罪を背負わされる立場です。一方、楽曲の歌詞には、自分の行動によって誰かを傷つけた人間の後悔も含まれています。
両者は同じ立場ではありません。しかし、過去の出来事によって人生が変わってしまうという点では、共通する感情を見いだせます。
2. 真っ白になって人生をやり直したいという願い
「白日」というタイトルから連想される白さや光のイメージは、歌詞に登場する、すべてを新しくしたいという願いとも響き合います。
人は失敗をしたとき、過去を消して最初からやり直したいと考えることがあります。しかし、時間は巻き戻せず、経験や記憶も完全には消えません。
歌詞が描いているのは、そうした願望と現実の間にある葛藤です。
この感覚は、無罪判決を受けたとしても、それ以前の生活を完全に取り戻せるとは限らない『イノセンス 冤罪弁護士』の物語と重なります。
3. 過去を抱えたまま生きていくという選択
楽曲の後半では、人生を一から始めようとしても、過去と切り離された存在にはなれないという認識が強まります。
ここが「白日」の歌詞を考察するうえで特に重要な部分です。
ドラマでも、冤罪が晴れればすべてが解決するわけではありません。失われた時間や人間関係、社会的な信用など、判決だけでは取り戻せないものがあります。
それでも、登場人物たちは前に進もうとします。
「白日」は、過去をなかったことにするのではなく、過去を抱えながら生きることの難しさを歌った作品として聴くことができます。
4. 冤罪の被害者と歌詞の主人公は同じなのか
ここには注意したいポイントがあります。
歌詞の語り手を、冤罪の被害者そのものと断定することはできません。楽曲には、罪を犯す側、傷つけられる側、後悔する側など、複数の人間的な感情が含まれています。
それに対してドラマは、無実なのに罪を着せられた人を救う物語です。
両者を結びつけるのは、罪の有無そのものではなく、人間が抱える痛みや、他者からの理解を必要とする気持ちです。この違いを意識すると、主題歌としての「白日」の奥行きがより伝わってきます。
【King Gnu「白日」の制作秘話】ドラマタイアップから大ヒットまでの経緯
「白日」の制作とリリースをめぐる出来事を時系列で整理すると、ドラマとのタイアップがKing Gnuの活動における大きな転機だったことが分かります。
2019年1月7日:ドラマ主題歌への起用を発表
日本テレビとKing Gnuの公式発表により、ドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』の主題歌として「白日」が書き下ろされたことが明らかになりました。
King Gnuにとって初めてのドラマ主題歌です。当時は、アルバム『Sympa』の発売直前というタイミングでした。
2019年2月22日:配信リリース
ドラマの放送開始から約1か月後、「白日」が配信リリースされました。King Gnuの公式ディスコグラフィーにも、2019年2月22日発売の作品として掲載されています。
2019年2月28日:ミュージックビデオ公開
公式YouTubeチャンネルでミュージックビデオが公開されました。映像作品としても注目を集め、楽曲がドラマの枠を超えて広がるきっかけになりました。
2019年8月:常田大希がヒットへの手応えを語る
2019年8月15日公開のローソンチケットのインタビューでは、常田大希が「白日」のヒットについて振り返っています。
印象的なのは、楽曲が偶然ヒットしただけではなかったという点です。常田は、制作時からヒットを狙っており、メンバー間でも手応えを感じていたと明かしました。
一方で、ヒットしたからといって、その成功体験に引っ張られたり、以後の音楽制作の考え方を変えたりするつもりはないとも語っています。
このインタビューからは、King Gnuが音楽的な独自性を保ちながら、広いリスナーに届く楽曲を意識して制作していたことがうかがえます。
なお、制作の具体的なレコーディング工程や、歌詞の一語一語がどの場面から生まれたかについては、起用発表や公開インタビューで確認できる内容と、楽曲から受け取れる解釈を分けて考える必要があります。
【プロの結論】「白日」と『イノセンス』が今も結びついて聴かれる理由
「白日」がドラマの主題歌として印象に残る理由は、作品のテーマと楽曲の感情が、単純な善悪の対立を超えてつながっていることです。
『イノセンス 冤罪弁護士』は、無実の人が罪を着せられるという不条理を描きます。しかし、物語の焦点は事件の犯人を見つけることだけではありません。冤罪に巻き込まれた人が、事件の後も社会のなかで生きていかなければならない現実にあります。
「白日」もまた、過去を消せない人間の弱さや、それでも明日を生きていこうとする気持ちを描いています。
両者が共有するのは、完全なリセットができない人生に対して、それでも希望を見いだそうとする姿勢です。
よくある3つの誤解
- 誤解1:「白日」は映画や別のドラマの主題歌である。
正しくは、日本テレビ系『イノセンス 冤罪弁護士』の主題歌です。 - 誤解2:歌詞は冤罪被害者の視点だけで書かれている。
歌詞には、罪や後悔、人間関係など、より広いテーマが含まれています。 - 誤解3:ドラマとの関係は、単に作品のために暗い曲を用意したということ。
実際の起用コメントでは、人間の弱さや、傷ついた人に寄り添う姿勢、未来への希望が語られています。
ドラマを見たことがない人でも、「白日」の歌詞に共感することは十分にできます。一方、ドラマを見てから聴き直すと、黒川拓が向き合う依頼人たちの苦しみや、無罪判決の先にある人生まで想像しやすくなります。
特に、歌詞の意味を深く考えたい人には、ドラマの第1話と最終話を見比べてから聴く方法がおすすめです。最初に提示される冤罪事件と、最終話で描かれる過去の過ちや再審への決意を知ることで、楽曲に込められた人間的なテーマがより鮮明になります。
【白日とドラマ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:King Gnuの「白日」は何のドラマの主題歌ですか?
A1:2019年に日本テレビ系で放送された『イノセンス 冤罪弁護士』の主題歌です。主演は坂口健太郎で、川口春奈、藤木直人、趣里、市川実日子らが出演しました。
Q2:「白日」の作詞・作曲は誰ですか?
A2:King Gnuの常田大希です。公式の楽曲情報でも作詞・作曲者として記載されています。
Q3:「白日」がドラマの主題歌に選ばれた理由は何ですか?
A3:日本テレビの荻野哲弘プロデューサーは、無実の人が罪に問われた後も厳しい社会の目にさらされる現実を踏まえ、未来へ進んでほしいという主人公の願いを楽曲に込めてほしかったと説明しています。
Q4:「白日」の歌詞は冤罪をテーマにしているのですか?
A4:冤罪だけを直接描いた歌詞とはいえません。人を傷つけること、過去の後悔、失ったものへの思い、再出発への願いなど、人間に共通するテーマが中心です。それがドラマの内容と深く響き合っています。
Q5:『イノセンス 冤罪弁護士』はいつ放送されましたか?
A5:2019年1月19日に初回放送され、同年3月23日に最終回を迎えました。全10話です。
Q6:「白日」はいつ配信リリースされましたか?
A6:2019年2月22日です。ミュージックビデオは同年2月28日に公開されました。
まとめ:King Gnu「白日」は『イノセンス 冤罪弁護士』の物語を彩った主題歌
King Gnuの「白日」は、2019年放送の『イノセンス 冤罪弁護士』のために書き下ろされた主題歌です。
起用発表時の常田大希のコメントからは、人間の罪や傷つきやすさを理解し、他者に寄り添う存在への共感が読み取れます。また、荻野哲弘プロデューサーのコメントからは、冤罪によって人生を変えられた人々に未来への希望を届けたいという制作側の意図が明らかになっています。
歌詞に描かれる後悔や過去との向き合い方は、ドラマの登場人物たちが抱える苦しみとも重なります。ただし、楽曲は冤罪だけに限定されたものではなく、誰もが抱え得る人間的な弱さを描いた作品です。
2026年に改めて聴いても、「白日」が単なるドラマの主題歌にとどまらない理由はそこにあります。過去を消すことはできなくても、他者の痛みを理解し、未来へ進むことはできる。そのメッセージこそが、ドラマと楽曲を結びつける大きな接点です。