【2028年まで開催】映画『トワイライト・ウォリアーズ』のセット展示を徹底解説
2026年の九龍城砦公園で特に注目を集めているのが、「Kowloon Walled City: A Cinematic Journey(九龍城砦:映画の旅)」と題された映画セット展示です。
展示のモデルとなった作品は、香港映画『九龍城寨之圍城』。日本では『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』という邦題で公開されました。2025年1月17日に日本公開された作品で、香港映画界のスタッフが手掛けた大規模なセット美術も見どころとなっています。
香港政府の映画推廣及促進組(Film Promotion and Facilitation Section)によると、映画の制作チームが九龍城砦の旧跡地にセットを再構築し、映画の名場面を体験できる展示として一般公開しました。
展示期間は2028年5月23日まで

展示期間は2025年5月24日~2028年5月23日の3年間です。公園の歴史遺構と同じ場所で、映画の美術セットを実際に見学できる期間限定企画となっています。
入場料は無料。映画を見た人はもちろん、作品を知らない人でも、香港の昔の街並みを再現した空間として楽しめます。
映画セット展示で見逃せない8つの空間

公式展示案内では、8つの展示室が紹介されています。それぞれ異なる生活空間を再現しているのが特徴です。
| 展示室 | 再現されている場面 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 第1展示室 | 入口の伝統的な花牌・街坊会 | 城砦の入口を飾る香港らしい装飾 |
| 第2展示室 | 雑貨店・跌打館 | 昔ながらの商店と伝統的な治療院 |
| 第3展示室 | 魚蛋工場 | 香港の食文化を感じる製造現場 |
| 第4展示室 | 歯科診療所 | 当時の街の医療空間を再現 |
| 第5展示室 | 城砦の屋上 | 建物が密集した独特の景観 |
| 第6展示室 | 狭い路地と隠れた通り | 九龍城砦らしい迷路状の街並み |
| 第7展示室 | 理髪店 | 昔ながらの商店文化 |
| 第8展示室 | 七記冰室(No.7 Restaurant) | 香港の庶民的な飲食店の雰囲気 |
特筆すべきは、単純に建物を並べただけではないことです。香港の伝統的な職人技を取り入れた装飾や大型映像投影を組み合わせ、当時の街の空気感を表現しています。
特に屋上の展示は、九龍城砦を象徴する景観を体感できる場所です。低空飛行する航空機の光景や音を大型投影で再現する演出もあり、写真や模型だけでは伝わりにくい都市の密度を感じられます。
映画を見てから訪れるべき?予習なしでも楽しめる?

映画を鑑賞してから訪れると、劇中の場面と展示セットを照らし合わせる楽しみがあります。店の看板や路地、屋上など、映画の世界を構成した美術の細部にも気づきやすくなります。
一方、映画を見ていない人にも十分に楽しめる内容です。展示そのものが九龍城砦の生活空間を再現しているため、香港の都市史や建築、生活文化に興味がある人にも向いています。
ただし、ここで展示されているのは実際に取り壊し前の城砦から移築された建物ではありません。映画制作のために作られた再現セットです。衙門や南門の遺構とは、歴史的な性質が異なります。
【行き方・アクセス】MTR・バスでの九龍城砦公園への行き方
九龍城砦公園は、香港の九龍城地区にあります。香港政府の康文署が案内する住所は、九龍城・東正道(Tung Tsing Road)です。
MTRで行く場合
最寄りのMTR駅
英語表記:Sung Wong Toi Station
康文署が案内する最寄り駅の出口です。B3出口から公園方面へ向かい、現地の案内表示に従って進みます。
香港の地下鉄を利用する場合は、MTR宋皇臺駅を目的地に設定すると分かりやすいでしょう。駅名は「九龍城」ではなく「宋皇臺」ですので、乗換案内で間違えないようにしてください。
バス・ミニバスで行く場合
公園周辺には九巴(KMB)、城巴(Citybus)、緑色ミニバスの路線があります。康文署のアクセス案内には複数の路線が掲載されているため、宿泊先や出発地点によってはバスの方が便利です。
香港のバスは路線変更や運行状況の影響を受けることがあるため、出発当日に交通案内で目的地を「Kowloon Walled City Park」と指定して調べるのがおすすめです。
車・タクシーで行く場合
タクシーで向かう場合は、目的地を「九龍寨城公園」と伝えると分かりやすくなります。ただし、康文署によると、公園内に一般利用者向けの公共駐車場はありません。レンタカーや自家用車を利用する場合は、周辺の駐車施設を別途確認してください。
おすすめの見学順序と所要時間の考え方
映画セット展示を目的に訪れるなら、最初に整理券を確保し、その後に公園の歴史遺構や庭園を回る順番が効率的です。
おすすめの見学ルート
衙門前の案内カウンター
まず映画展示の整理券を確保する
南門遺構
城砦の実際の歴史を示す石板や基礎部分を見学
千の顔を持つ都市の屋外展示
影壁と模型で取り壊し前の街並みを確認
江南式庭園
邀山楼、十二生肖庭園、池や散策路を巡る
映画セット展示
整理券に指定された時間に衙門内の展示を見学
整理券の時間によって順番は調整してください。特に午前中の人気枠を狙う場合は、まず整理券の確保を優先するのがポイントです。
【プロの結論】九龍城砦公園を訪れる価値と失敗しない判断基準
九龍城砦公園の最大の価値は、歴史遺構、都市文化、映画美術、伝統庭園という異なる要素が一つの場所に集まっていることです。
一般的な観光公園であれば、景色や施設を楽しんで終わることもあります。しかし、この場所では、1847年の軍事拠点から戦後の超高密度都市、1994年の取り壊し、そして現代の文化観光施設への変化までを、同じ敷地内でたどれます。
訪問する価値が高い人
- 映画ファン:『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』の美術セットを実際に見たい人。
- 香港の歴史に関心がある人:清朝時代から英国統治期、戦後の都市形成までを知りたい人。
- 建築・都市計画に興味がある人:高密度都市と江南式庭園という対照的な空間を比較したい人。
- 写真撮影が好きな人:伝統建築、石板、池、庭園、映画セットなど多様な被写体を探している人。
- 無料の観光スポットを探している人:入園料と映画展示の両方が無料の場所を訪れたい人。
期待値を調整した方がよい人
一方、取り壊し前の九龍城砦がそのまま残っていると思って訪れると、期待との違いを感じる可能性があります。
現在の公園に残るのは、修復された衙門や発掘された南門遺構などの一部です。かつての無数の建物や迷路のような路地が、実物のまま保存されているわけではありません。
また、映画セット展示は無料ですが、入場人数に制限があります。整理券を確保できなければ、希望の時間に入れない可能性もあります。展示だけを目的にした短時間の訪問では、待ち時間によって予定が変わることも考えておきたいところです。
編集上の評価としては、映画展示だけを見るより、衙門・南門遺構・屋外模型を先に理解してから映画セットを体験する方が、この場所の歴史的な意味を深く楽しめます。映画の再現美術と実際の歴史資料を比較できることこそ、九龍城砦公園ならではの体験です。
【九龍城砦公園】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:九龍城砦公園の入場料は無料ですか?
A1:はい。公園への入場は無料です。2028年5月23日まで開催予定の映画セット展示も無料で見学できます。
Q2:九龍城砦公園の開園時間は何時から何時までですか?
A2:公園は毎日6時30分から23時まで開園しています。映画セット展示は毎日9時から19時までです。両者の時間を混同しないようにしてください。
Q3:2026年9月以降、映画セット展示を見るには予約が必要ですか?
A3:一般の個人観覧者は、衙門前の案内カウンターで当日分の整理券を受け取ります。午前分は8時45分、午後分は13時45分から配布され、1人につき1回最大2枚までです。
Q4:映画セット展示はいつまで開催されていますか?
A4:2025年5月24日から2028年5月23日までの3年間です。2026年10月現在は開催期間中です。
Q5:最寄り駅はどこですか?
A5:MTR宋皇臺駅(Sung Wong Toi Station)のB3出口が最寄りです。バスや緑色ミニバスでもアクセスできます。
Q6:「千の顔を持つ都市」展示と映画セット展示は同じものですか?
A6:厳密には異なります。「千の顔を持つ都市」は九龍城砦の歴史を伝える展示施設の名称で、屋外には影壁や模型があります。衙門内部には2028年5月までの期間限定で映画セット展示が設置されています。
Q7:映画を見ていなくても楽しめますか?
A7:楽しめます。展示は映画の名場面だけでなく、雑貨店、理髪店、診療所、路地など、かつての香港の生活文化をイメージできる構成です。歴史や建築に興味がある人にもおすすめです。
まとめ:九龍城砦公園は2026年に訪れたい香港の歴史・映画文化スポット
九龍城砦公園は、かつての九龍城砦の跡地に整備された、香港の歴史と文化を体感できる公園です。清朝時代の衙門、南門遺構、千の顔を持つ都市の屋外展示、江南式庭園など、見どころは多岐にわたります。
2026年の大きな注目点は、2028年5月23日まで開催される映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』のセット展示です。入場無料で楽しめますが、2026年9月1日から観覧セッションが変更され、現地での整理券取得が必要です。
訪問前に覚えておきたいポイントは次の3つです。
- 公園は毎日6時30分~23時、映画展示は9時~19時。
- 公園も映画セット展示も無料。ただし展示は最大60人の入場制限がある。
- 個人観覧は当日整理券制。午前8時45分または午後13時45分の配布開始を意識する。
九龍城砦の歴史を知ることは、香港という都市が経験してきた政治、社会、建築、生活文化の変化を知ることでもあります。映画の世界を楽しみながら、現実に存在した街の記憶にも目を向けてみてください。2028年の展示終了前に訪れるなら、歴史遺構と映画セットの両方をじっくり巡る時間を確保することをおすすめします。
主な情報確認先:香港康楽及文化事務署(LCSD)、香港古物古蹟事務所、香港民政事務総署、香港映画推廣及促進組、香港旅遊業議会、日本配給元クロックワークス。営業時間・観覧方法は変更される可能性があるため、出発前に最新の公式発表を確認してください。